まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

3/12 雪解けの大糸線駅めぐり

この日は廃止が噂される大糸線糸魚川南小谷)の駅を巡りました。

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糸魚川で発車を待つ420D

前日は糸魚川のビジネス旅館に泊まり、6:00発南小谷行き420D(キハ120-341)で出発。南小谷糸魚川間の列車はわずか7往復で、これに平岩~糸魚川間の折り返しが2往復加わります。輸送密度は極めて低く、もはや鉄道としての使命は終えている状態なので、未来は明るくありません。廃止が決定すれば葬式鉄で混雑することになるだろうと思ったのでこの機会に巡ることにしました。

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姫川駅

一駅目の姫川で早くも下車。分割民営化直前の昭和61年11月1日に開業した、この区間で最も新しい駅です。姫川総合病院の最寄り駅として地元の請願で開設されましたが、病院は平成19年6月末に経営破綻して閉院しています。駅周辺は住宅街ですが、住民はわずか3㎞先の糸魚川市街まで車で行ってしまうのか、1日平均乗車人員は平成17年度以降一桁が続いています。

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平岩駅

姫川6:27発平岩行き424D(キハ120-329)で平岩へ。長野県との県境付近の集落にある駅で、当駅折り返しの列車が一日2本設定されています。駅舎は昭和32年8月15日開業時のもので、この線区においては主要駅のような雰囲気ですが、令和2年度の1日平均乗車人員はわずか1人でした。交換設備は撤去されて雪に埋もれています。

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小滝駅

平岩7:05発糸魚川行き421D(キハ120-329)で小滝へ。昭和10年12月14日に大糸北線の終点として開業した駅で、昭和29年6月1日の糸魚川市成立までは西頚城郡小滝村でした。駅前には姫川第六発電所がありますが、それ以外は何もないと言ってよく「秘境駅」として紹介されることもあります。次の列車まで一時間、あまり時間の余裕はありませんが、隣の根知駅まで3.6㎞を歩いて行きます。

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根知

延々と続くスノーシェッドや飛ばしていく大型トラックにヒヤヒヤしながらも、無事根知駅に到着。昭和9年11月14日、糸魚川から伸びてきた大糸北線の終点として開業した駅で、開業時に建てられた木造駅舎が残っています。南小谷糸魚川間では唯一の交換可能駅で、10時台、15時台、17時台の一日3回列車交換が行われます。令和2年度の1日平均乗車人員はわずか1人でした。

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頸城大野

根知8:20発糸魚川行き423D(キハ120-341)で頸城大野へ。根知までの開業時に唯一の途中駅として開設された駅で、小滝・根知と兄弟と言っていいような木造駅舎があります。駅前が開けていて風が強いのか、入口には風除けが設置されています。駅周辺は集落で、令和2年度の1日平均乗車人員は11人と周辺駅に比べれば多いです。

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中土駅

頸城大野9:02発南小谷行き426D(キハ120-341)で県境を越えて中土へ。他の列車は数えるほどの乗客しか乗っていなかったのに、この列車は18きっぱーで満員でした。中土では珍しく同業者に遭遇。昭和32年8月15日の大糸線全通までは大糸南線の終点だった駅で、改装された木造駅舎があります。駅名は昭和33年4月1日の小谷村成立まで存在した北安曇郡中土村に由来し、「谷」「谷」の合成地名です。令和2年度の1日平均乗車人員はなんと0人で、JR北海道ならとうに廃止されているような数値です。

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北小谷駅

中土10:10発糸魚川行き425D(キハ120-341)で北小谷へ。県境の長野県側にある駅で、昭和32年8月15日に開業しました。昔の郵便局を思わせるような小柄な木造駅舎があります。斜めに配置された出入口の造形などなかなか個性的です。次の列車まで一時間ほどあるので姫川対岸の「道の駅おたり」まで行きましたが、レストランはまだ開いていなかったのでメンチカツを買って食べました。

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南小谷駅

北小谷11:20発南小谷行き428D(キハ120-329)で南小谷へ。JR東日本JR西日本の境界駅で、当駅を境に東日本側は電化されています。18きっぷシーズンということもあって乗り換え客で賑わいを見せていました。駅舎は昭和42年12月改築のもので、平成22年8月に千国街道のなまこ壁をイメージして改装されています。乗り換え待ちの時間を利用し、駅前商店で「若笹寿し」を購入しました。

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富士見駅

南小谷12:03発松本行き4338M(クハE126-109)で南下し、松本で14:17発普通塩山行き440M(クハ211-2)に乗り換え。途中の冨士見で停車時間があったので駅舎を撮影。県境の町・諏訪郡富士見町の玄関口で、ログハウス風に改装された木造駅舎があります。

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豚丼黒酢入り)定食

小淵沢で16:27発小諸行き233D(キハ111-110)に乗り換えて小諸へ。駅前のレストラン「キャンディライト」で夕食とし、駅前の小諸ロイヤルホテルに宿泊しました。明日は小海線の駅を巡っていきます。

3/9 横浜市営地下鉄ブルーライン駅めぐり

この日は横浜市営地下鉄ブルーラインの蒔田~湘南台間の駅を巡りました。

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蒔田駅

高田馬場7:45発山手線内回り0624G(モハE235-35)、渋谷8:03発通勤急行元町・中華街行き787081(10318)、日吉8:28発中山行き01B(10061)、センター南8:44発普通湘南台行き32B(3421)を乗り継いで蒔田へ。横浜市営地下鉄で最初に開業した区間にある駅で、開業に際しては陸送してきた車両を当駅付近の鎌倉街道の開口部から搬入しました。駅名の「蒔田」は歴史ある地名で、更級日記に登場する「あすだ河」が当駅付近を流れる大岡川であるとされ、「あすだ」→「明田」→「まいた」と転訛したと言われています。

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弘明寺駅

蒔田9:59発普通湘南台行き01B(3361)で弘明寺(ぐみょうじ)へ。駅名は養老5(721)年創建と伝わる横浜で最も古い寺院「弘明寺」にしますが、寺へは京急本線にある同名の駅の方が近いです。地下鉄の駅前には横浜国立大学附属中学校があり、かつてここにあった横浜国立大学工学部の建物を引き継いでいます。

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上大岡駅

弘明寺10:10発踊場行き24B(3401)で上大岡へ。横浜市営地下鉄で最初に開業した区間の終点で、京急本線との乗換駅です。駅周辺は横浜市の副都心として開発が行われており、駅ビルもバスターミナルと一体化した巨大なものです。

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港南中央

上大岡10:32発普通湘南台行き21B(3554)で港南中央へ。港南区役所など公共施設が集中する地区にある駅で、出口を出てすぐのところには昭和41年5月1日落成の年季の入った港南警察署があります。当地のかつての地名は江戸時代の村名に由来する「笹下町」で当駅も開業前の仮称は「笹下」でした。

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上永谷

港南中央10:49発普通湘南台行き27B(3411)で上永谷へ。車両基地が併設されている駅で、朝夕を中心に当駅止まりの列車も設定されています。昭和51年9月の開業から昭和60年3月の舞岡延伸までは終点でした。

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下永谷

上永谷11:05発普通湘南台行き19B(3271)で下永谷へ。京急ニュータウンとして開発した「日限山(ひかぎりやま)」の最寄り駅で、駅前は起伏にとんだ緑あふれる住宅地です。地下駅には珍しく地上出口は一か所しかありません。

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戸塚駅

下永谷11:18発普通踊場行き12B(3492)で舞岡を飛ばして戸塚へ。戸塚区の中心部にある東海道本線との乗換駅で、工事が難航したために昭和62年5月24日開業時は4両分のホームしかない仮駅でした。ブルーラインの車両は6両編成のため、当初はドアカットで対応していましたが、平成元年8月27日に6両分のホームを持つ本設駅が開業しました。戸塚では昼食を食べてから周辺を散策。

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舞岡駅

戸塚13:28発あざみ野行き26A(3436)で舞岡へ。とても地下鉄駅があるとは思えないような自然豊かな風景の中にある駅で、昭和60年3月開業時は終点でした。これは戸塚駅の工事が難航したためで、当駅は構造上折り返し線を設けることができなかったため、上永谷~当駅は単線折り返しとされていました。

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踊場駅

舞岡13:39発普通湘南台行き12B(3491)で踊場へ。戸塚区と泉区の境界にある、横浜市営地下鉄で最も標高の高い駅です。特に大きな駅というわけではありませんが、一部列車は当駅で折り返します。駅名は「またたびを食べた3匹の猫が踊っていた」という伝説に由来し、駅の各所に猫をモチーフとした装飾が見られます。

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中田駅

踊場14:01発普通湘南台行き08B(3281)で中田へ。長後街道沿いの鉄道空白地帯に開業した駅です。エレベーターは更新工事中でした。

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立場駅

中田14:16発普通湘南台行き06B(3611)で立場へ。長後街道と鎌倉街道の交差点にある駅で、改札口は地上にあります。駅名は長後街道の立場(休憩所)に由来します。

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下飯田駅

立場14:35発普通湘南台行き23B(3261)で下飯田へ。相鉄いずみ野線ゆめが丘駅に近接している駅で、平成11年8月29日に開業しました。改札口は地上にあります。駅周辺は長らく開発が進んできませんでしたが、現在再開発工事が行われている真っ最中なので、数年後には大きく変化していることでしょう。

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湘南台駅

下飯田15:20発普通湘南台行き03B(3291)で湘南台へ。小田急・相鉄との乗換駅で、横浜市営地下鉄の駅では唯一、横浜市外の藤沢市にあります。ブルーラインのもう一つの起点、あざみ野駅からは実に40.4㎞、快速でも約一時間かかります。横浜市営地下鉄はこれにて全駅制覇となりました。

湘南台15:34発普通あざみ野行き03A(3296)とセンター南16:38発日吉行き15A(10176)、日吉16:57発普通和光市行き002162(17289)、自由が丘17:10発特急川越市行き791162(17303)、渋谷17:26発山手線外回り1737G(サハE235-6)を乗り継いで帰宅しました。

3/8 埼玉新都市交通ニューシャトル駅めぐり

この日は東武沿線で寄り道してから埼玉新都市交通ニューシャトルの駅を巡りました。

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春日部市役所

高田馬場7:43発山手線外回り733G(モハE234-75)と日暮里8:07発快速勝田行き339M(クハE531-6)、北千住8:24発準急南栗橋行き65S?(8313)でまずはせんげん台へ。武里団地を見ながら歩き、武里9:48発区間準急南栗橋行き3603?(14452)で春日部へ。以前は逆光でうまく撮れなかった春日部市役所を再訪。弧を描いたガラス張りの外観がかっこいい庁舎建築ですが、近い将来消える運命にあります。

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東武ラーメン

駅に戻り、野田線ホーム上の東武ラーメンで早めの昼食。お手頃価格の昔ながらのラーメンで、高架化後も残ってほしいものだと思います。

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8163F

春日部11:01発普通大宮行き462A(8163)に乗車したところ、ちょうど貴重な8000系中期更新車だったので、大宮公園で降りて折り返し列車を撮影。大宮公園11:40発普通大宮行き840A(84113)で大宮へ。

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ニューシャトル大宮駅

大宮からは埼玉新都市交通ニューシャトルの駅を巡っていきます。ニューシャトルは昭和58年12月22日に開業した新交通システムの路線で、東北・上越新幹線の高架に沿って建設されています。新幹線の高架が通過する地域への見返りとして建設されました。起点の大宮駅はループ線の途中にホームがあるという変わった造りで、大宮行きの列車はホーム右手からやってきて、方向転換をすることなく丸山方面行きとなって左手から出ていきます。自動運転が多い新交通システムでは珍しく運転士が乗務している点も珍しいです。

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鉄道博物館(大成)駅

大宮12:00発内宿行き1217B(2621)で鉄道博物館へ。鉄道博物館の最寄り駅で、平成19年10月14日の開館に合わせて「大成」から改称されました。旧駅名も副駅名として残っています。

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加茂宮駅

鉄道博物館12:13発内宿行き1227B(2606)で加茂宮へ。この駅から先の駅には自動改札機はIC対応の簡易なものしか設置されていません。有人改札で駅員さんが切符と一緒にお菓子や雑貨・たばこを売っているところなどは大都市圏の新交通システムというよりは地方三セク路線の簡易委託駅と言った感じです。駅名は明治22年の町村制で宮原村が成立するまで存在した北足立郡加茂宮村に由来します。「宮原」は「加茂」と「吉野」の合成地名です。

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東宮原駅

加茂宮12:25発内宿行き1237B(2107)で東宮原へ。高崎線宮原駅から約800m東に位置する駅で、宮原駅の方を見るとビルや高層マンションが立ち並んでいます。

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今羽駅

東宮原12:37発内宿行き1247B(2105)で今羽(こんば)へ。所在地は吉野町ですが、駅名は隣接する今羽町から取られています。明治22年の町村制で大砂土村が成立するまでは今羽村でした。

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吉野原駅

今羽12:49発内宿行き1257B(2622)で吉野原へ。周辺駅と比べて上下ホーム間が大きく離れている駅で、改札口は地平ではなく歩道橋と同じ高さにあります。駅名は明治22年の町村制で宮原村が成立するまで存在した北足立郡吉野原村に由来します。

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原市駅

吉野原13:00発内宿行き1307B(2102)で原市へ。この駅から上尾市に入ります。お笑いコンビ「ハライチ」は当地出身でデビュー前は駅前の公園で特訓をしていたそうです。当地は昭和30年1月1日の合併で上尾町になるまでは北足立郡原市町でした。

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沼南駅

原市13:12発内宿行き1317B(2621)で沼南へ。旧原市町の中心部にある駅で、駅名は古代蓮の名所・原市沼の南にあることに由来します。東北新幹線上越新幹線が立体交差で分岐する手前にあるため、ホームから見える新幹線の高架はまるで要塞のようです。

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丸山駅

沼南13:28発内宿行き1331B(2106)で丸山へ。この駅から北足立郡伊奈町に入ります。新幹線の分岐点のすぐ北に位置し、ニューシャトル車両基地が併設されています。複線区間が終わり単線となる境目の駅で、一部列車は当駅で折り返します。東側にある伊奈氏屋敷跡は当地を治めた武蔵小室藩主・伊奈忠次の本拠地だったところで、これが伊奈町の町名の由来となっています。伊奈忠次徳川家康の家臣として武功を挙げ、関東代官頭として関東地方各地で検地、新田開発、河川改修を行いました。親子そろって農民たちから慕われる領主だったようで、息子の忠治は茨城県筑波郡伊奈町つくばみらい市)の由来になっています。

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志久駅

丸山13:46発内宿行き1347B(2605)で志久へ。新交通システムが通っているとは思えないような長閑な丘陵地帯にある駅です。駅西側の丘陵は戦前に国際無線会社(現:KDDI)が通信施設を置いたことから、「無線山」と呼ばれていました。

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伊奈中央駅

志久14:03発内宿行き1401B(2622)で伊奈中央へ。伊奈町の地理的な中心で、役場最寄り駅ですが、町の中心部からはやや離れています。町の玄関口として住所は令和2年に「大字小室」から「中央一丁目」に変更されていますが、商業施設には乏しく「中央」が名前負けしているような印象を受けます。

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羽貫駅

伊奈中央14:20発内宿行き1417B(2621)で羽貫へ。昭和58年12月22日開業時は終点で、当駅から先一駅間は地権者との土地交渉が難航したために開業が遅れました。この交渉は中核派の活動家が地権者への支援と称して介入したことで収拾がつかなくなり、平成2年2月17日に機動隊の投入で行政代執行が行われました。羽貫はバラで有名な伊奈町町制記念公園や伊奈学園の最寄り駅で、「中央」駅よりも駅前は開けています。

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内宿駅

羽貫14:37発内宿行き1431B(2106)で内宿へ。ニューシャトルの終点で、平成2年8月22日に開業しました。伊奈町北西端の小針地区に位置し、駅前は住宅街が広がっています。終点ですが特に何があるというわけでもなく、単に自治体の境目まで線路を伸ばしたという印象を受けます。上越新幹線の高架はこの先、鴻巣市を経て本庄早稲田駅へと向かっていますが、ニューシャトルの高架は潔くぷっつりと途切れています。

内宿15:00発大宮行き1512A(2605)で大宮へ。大宮を散策した後、16:27発湘南新宿ライン特別快速小田原行き4833Y(クハE231-8016)と池袋16:55発山手線内回り1666G(モハE235-87)で帰宅しました。

3/6 東武東上線・越生線駅めぐり

この日は東武東上線の未訪問駅を中心に巡りました。

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北池袋駅

池袋6:16発普通志木行き503(35614)で北池袋へ。赤羽線埼京線)と並走する区間にある駅です。昭和9年5月1日に「東武堀之内」として開業しましたが、昭和20年4月13日の東京大空襲で被害を受けて休止となり、昭和22年8月29日に廃止されました。昭和26年9月1日に名前を変えて再開業をし、今に至ります。

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大山駅

北池袋6:28発普通成増行き709(32409)で大山へ。川越街道と大山(富士)街道の分岐点だった大山町にある駅で、南口はアーケード付きの商店街「ハッピーロード大山」に面しています。下板橋との間には「金井窪」という駅がありましたが、東武堀之内駅同様に空襲による被害を受けて廃止されています。

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中板橋駅

大山6:36発普通志木行き505(33408)で中板橋へ。川越街道「上板橋宿」と中山道「下板橋宿」の中間にあることから名付けられた駅で、南口には古そうな木造モルタル駅舎が残っています。この駅は以前訪問済みですが、前回は夏で木が繁っていたためにうまく撮れなかったので再訪しました。

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ときわ台駅

中板橋6:46発普通成増行き711(54005)でときわ台へ。東武鉄道によって分譲された「常盤台住宅地」の駅で、昭和10年10月開業時に建てられた駅舎は平成30年5月にリニューアルされました。常盤台は田園都市構想に基づいてデザインされた住宅都市で、幹線道路に接していないことが不便だとされましたが、結果的にはそのおかげで静謐な住環境が守られて住宅地の価値を高めることになりました。

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上板橋駅

ときわ台6:58発普通成増行き713(53074)で上板橋へ。駅名は川越街道上板橋宿に由来しますが、そちらへは後から開業した中板橋やときわ台の方が近いです。戦時中に軍事輸送を目的とした啓志線の分岐駅となり、戦後は米軍の家族宿舎「グランドハイツ」への輸送のために国鉄から列車が乗り入れてくることもありました。啓志線は昭和34年7月22日に廃止となり、グラントハイツは昭和48年9月30日までに全面返還、跡地は住宅団地として開発されて光が丘となっています。

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東武練馬駅

上板橋7:12発普通森林公園行き203(17006)で東武練馬へ。板橋区練馬区の境にある駅で、開業時は北豊島郡赤塚村徳丸と北豊島郡練馬町の境でした。「練馬」の方が知名度が高いことからこれを駅名としましたが、既に現在の西武池袋線練馬駅が存在したことから、「東武」が冠されています。

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成増駅

東武練馬7:21発普通志木行き507(33407)で成増へ。池袋を出て最初の急行・準急停車駅で、折り返し列車も多数設定されています。「成増」の地名は当地を開墾した田中左京成益の名「成益」が転じたものと言われています。昭和47年3月12日にモスバーガー第一号店が出店した発祥の地で、今年3月8日から4月3日までは駅名が「なりもす」駅として装飾されました。

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和光市駅

成増7:40発準急川越市行き3311(10005)で和光市へ。和光市の代表駅で、メトロ有楽町線副都心線との接続駅です。南口駅ビルには東武ホテルが併設されています。開業時の駅名は「にいくら」で、自治体の変遷に合わせて「新倉」→「大和町」→「和光市」と何度も駅名を変えました。

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みずほ台駅

和光市7:55発普通森林公園行き205(32410)でみずほ台へ。昭和52年10月21日に開業した駅で、東口駅ビルはマンションと一体化しています。開業当時の地名は「水子」でしたが、「水子駅」では縁起が悪いということで音の近い「みずほ」から「みずほ台」と命名されました。駅の所在する富士見市は昭和47年4月10日に埼玉県で35番目の市と市制施行した市で、今年で50周年の節目を迎えます。

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上福岡駅

みずほ台8:23発普通川越市行き303(53007)で上福岡へ。平成17年10月1日に上福岡市入間郡大井町が合併して誕生したふじみ野市の代表駅です。市の代表駅ですが、隣のふじみ野駅が急行やTJライナーの停車駅のため、普通・準急のみしか停車しません。ふじみ野駅ふじみ野市ではなく富士見市にあります。

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旧山崎家住宅

上福岡8:39発準急川越市行き3313(10031)で川越市へ。駅めぐりはここで一旦中断して川越を30分ほど散策。多くの近代建築を見て回り、旧山崎家住宅を見学しました。

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霞ヶ関駅

川越市12:07発準急森林公園行き3203(11439)で霞ヶ関へ。鎌倉街道の「霞ヶ関」および昭和30年4月1日に川越市編入された入間郡霞ヶ関村にちなむ駅で、東京の霞ケ関駅よりも古い歴史を持ちます。平成17年11月16日に橋上化され、翌年7月15日に北口が新設されました。

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鶴ヶ島駅

霞ヶ関13:03発急行Fライナー森林公園行き1101T(9752)で鶴ヶ島へ。鶴ヶ島市の代表駅ですが、川越市との境界に位置しており、市役所などがある地区からは大きく離れています。鶴ヶ島市明治22年の町村制以来一度も合併を行ったことがない自治体で、昭和41年4月1日に単独町制、平成3年9月1日に単独市制施行しました。市名は鶴が島状の土地に巣篭ったという室町時代の言い伝えに由来します。

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若葉駅

鶴ヶ島13:19発急行森林公園行き1223(50092)で若葉へ。坂戸市鶴ヶ島市の境界にある駅で、昭和54年4月2日に開業しました。駅名は若葉台団地に由来します。川越市以北では川越市の次に利用者の多い駅で、これは駅周辺に鶴ヶ島市の公的施設や学校が多いことによるものでしょう。

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坂戸駅

若葉13:38発急行Fライナー森林公園行き1133S(10805)で坂戸へ。坂戸市の代表駅で、越生線が分岐しています。駅舎は平成22年10月24日に橋上化されており、南口側には坂戸市の木である桜、北口側には高麗川の清流がそれぞれデザインされたステンドグラスが設置されています。坂戸を最後に東上線は全駅制覇となりました。

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越生駅

坂戸13:57発普通越生行きA1381(8498)で越生へ。越生線の終点で、JR八高線との乗換駅です。令和3年1月4日使用開始の駅舎は総合案内所「道灌おもてなしプラザ」が併設されたもので、駅前には当地出身という説のある太田道灌の像が建てられています。西口には「道灌口」、東口には「山吹口」の愛称が付けられており、これももちろん太田道灌にちなんだもの。

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小川町駅

越生14:32発普通坂戸行きA1480(8198)と坂戸14:54発急行小川町行き1021(16661)を乗り継いで小川町へ。比企郡小川町の玄関口で、JR八高線との乗換駅です。以前訪問済みですが、今回のお目当ては駅よりもその周辺。一時間以上散策し、近代建築を一通り撮影しました。

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玉淀駅

小川町16:56発普通寄居行きY1673(8497)で玉淀へ。大里郡寄居町にある荒川の景勝・玉淀の最寄り駅で、寄居市街の東の玄関です。駅舎は古くからの木造駅舎を改装したもので、昭和9年開業時または昭和26年再開業時に建てられたものでしょう。

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旧野原医院

玉淀駅から歩いて旧野原医院へ。寄居市街にある廃病院で、大正8年に建てられたもの。正面部分は綺麗に管理されているようですが、一部屋根が落ちて壁が崩壊している箇所もあり、今後が気にかかります。実は前回の秩父鉄道駅めぐりの際にも見に来ていましたが、その時は影がかかっていい写真にならなかったので時間帯を変えて再訪しました。

玉淀17:47発各停小川町行きY1772(8197)と小川町18:02発急行池袋行き1060(11638)を乗り継いで帰宅しました。

別館についてのお知らせ

既にご存じの方もいるかと思いますが、2月に当ブログの別館を開設いたしました。

oritetsu.hatenablog.jp

当ブログで日単位のざっくりとした記事で紹介した駅を掘り下げることを目的としております。今のところ、掲載画像がこちらでも載せた一枚だけという駅も多いですが、今後画像・本文を追加していきたいと思っております。

現在、まとまった駅数を掲載済みの路線は以下の通りです。

oritetsu.hatenablog.jp

oritetsu.hatenablog.jp

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また、別館での試みとしましては、「終着駅」「秘境駅」「木造駅舎」といった駅の属性をカテゴリー化して辿れるようにしてあります。

oritetsu.hatenablog.jp

直近に訪問した路線を重点的に掲載しているので東に偏っていますが、折を見て西の方の路線も載せて行こうと思いますので、別館の方も本ブログと共によろしくお願いいたします。

3/5 横浜市営地下鉄グリーンライン・ブルーライン駅めぐり

この日は横浜市営地下鉄の駅を巡りました。

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日吉駅

高田馬場7:38発山手線内回り0668G(モハE235-65)と渋谷7:53発特急元町・中華街行き757071(17303)、菊名8:20発普通池袋行き008072(5822)を乗り継いで日吉へ。停車駅を確認せずに乗って通り過ぎるミスを犯しましたが、何とか横浜市営地下鉄駅めぐりのスタート地点に辿り着きました。グリーンラインは中山と日吉を結ぶリニア式地下鉄で、横浜市中心部には足を踏み入れず、郊外のみを走る地下鉄としては珍しい形態の路線です。それ故に横浜市外の人間にとってはなじみが薄いのもまた事実。

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日吉本町駅

日吉8:34発中山行き16B(10141)で日吉本町へ。地下鉄の駅には珍しく、改札口は地上にあります。駅舎内の待合室は日当たりがよく明るい雰囲気。当地は昭和12年4月1日まで橘樹郡日吉村で、横浜市神奈川区川崎市に分割編入されて消滅しました。昭和14年4月1日には神奈川区から分区して港北区になっています。

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高田駅

日吉本町8:44発中山行き11B(10101)で高田(たかた)へ。当初の計画では高田町への設置を予定していたため、仮称も「高田町」でしたが、設置場所の地名が高田東に変更されたため駅名は「高田」となりました。高田は平安時代の記録にも見える古い地名で、明治22年の町村制で新田村が成立するまでは都筑郡高田村が存在していました。新田村は昭和14年4月1日に横浜市編入されています。

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東山田駅

高田8:53発中山行き06B(10152)で東山田(ひがしやまた)へ。改札口は地上にあり、駅舎はガラス張りの近代的なデザインです。明治22年の町村制で中川村が成立するまで存在した都筑郡山田村のかつての村域の東部に位置しています。

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北山田駅

東山田9:03発中山行き12D(10176)で北山田へ。地上にある出入口は南欧風デザイン。山田村のかつての村域の北部に位置しており、近くには富士塚の山田富士やサレジオ学院などが位置しています。平成31年に「いい部屋ネット」が発表した『住みここち』ランキングでは首都圏で3位、神奈川県で1位となった人気の街です。

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中山駅

北山田9:13発中山行き07B(10161)で中山へ。グリーンラインの起点で、JR横浜線との乗換駅です。昭和44年10月1日に港北区から分区した緑区の行政上の中心ですが、駅の利用者数では長津田駅に大きく差を付けられてしまっています。グリーンラインは当駅から先、二俣川東戸塚~上大岡~根岸~元町・中華街と延伸する構想がありますが、実現する日はまだまだ遠そうです。

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川和町駅

中山9:38発日吉行き14A(10116)で川和町へ。昭和14年4月に横浜市編入された都筑郡川和町に由来する駅で、駅名と現地名は「かわわちょう」ですが旧町名は「かわわまち」です。田畑が広がるのどかな風景の中にある高架駅で、車両基地への引込線が分岐しています。

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都筑ふれあいの丘駅

川和町9:55発日吉行き16C(10146)で都筑ふれあいの丘へ。駅名は清掃工場を中心とした複合施設の愛称に由来しており、仮称は所在地に由来する「葛が谷」でした。改札口は地上にあり、広々とした駅前が整備されています。

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センター北駅

都筑ふれあいの丘10:05発日吉行き11A(10106)でセンター北へ。港北ニュータウンの中心駅で、「地下1、2階を吹き抜けにしガラス製の天窓から自然光を取り入れたショッピングモールのある駅」として関東の駅百選に選定されています。グリーンラインブルーラインはセンター南~センター北間において高架で並走しており、いずれの駅でも乗り換えられるようになっています。グリーンラインの駅としてはセンター南駅がまだ残っていますが、帰りに降りることにして、ここからはブルーラインの駅を巡っていきます。

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中川駅

センター北10:28発快速あざみ野行き28A(3412)で中川へ。東京都市大学横浜キャンパスの最寄り駅で、駅名は昭和14年4月に横浜市編入された都筑郡中川村に由来します。中川の地名は明治の町村制で成立した村の中心に早渕川が流れていたことから名付けられました。

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あざみ野駅

中川10:37発普通あざみ野行き49A(3435)であざみ野へ。ブルーラインの終点で、東急田園都市線との乗換駅です。令和12年にはこの先、小田急線の新百合ヶ丘まで延伸することが計画されています。あざみ野は昭和51年1月に制定された比較的新しい地名で、それ以前は元石川町などでした。昭和14年4月に横浜市編入されるまでは都筑郡山内村で、明治22年の町村制以前は石川村でした。横浜市への編入時に中区の石川町と区別するために「元」が冠されています。

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仲町台駅

あざみ野10:52発普通踊場行き10B(3271)で仲町台へ。駅舎は欧風の意匠が取り入れられており、単調無機質になりがちな高架駅の印象をやわらげています。相対式ホームの高架駅で、開業前の仮称は「大熊」でした。大熊の地名は明治22年の町村制まで存在した都筑郡大熊村に由来し、町村制で都田村となりましたが改称して川和村、町制施行で川和町となった後、昭和14年4月に横浜市編入されました。

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新羽駅

仲町台11:09発快速湘南台行き12B(3461)で新羽(にっぱ)へ。新羽車両基地の併設されている駅で、一部列車は当駅で折り返します。明治22年の町村制で新田村が成立するまでは都筑郡羽村でした。ちょうどお昼時だったので駅前にある有名なラーメン店「ハイパーファットン」で昼食としました。

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北新横浜駅

新羽11:50発普通湘南台行き03B(3311)で北新横浜へ。改札口は地上にあり、駅舎は道路に挟まれた島のような立地です。開業時は「新横浜北」を名乗っていましたが、新横浜駅と間違えられることが多かったため改称されています。地理的には新横浜よりも新羽に近く、仮称も「南新羽」でしたが、地元が「新横浜を使いたい」と要望してこのような駅名になったようです。「南新羽」にしていれば交通局側も降り間違い問題に頭を悩ます必要も無かったでしょうに。

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横浜駅

北新横浜11:59発普通湘南台行き21B(3341)で新横浜へ。東海道新幹線およびJR横浜線との乗換駅で、来年には東急・相鉄も乗り入れてますます発展することが予想されています。あざみ野延伸までは終着駅でした。新横浜周辺は新幹線開業までは田園地帯で、昭和2年4月1日に横浜市編入されるまでは橘樹郡大綱村でした。明治22年の町村制以前は篠原村で、これは横浜線の駅の付近に「篠原町」の町名として残っています。

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岸根公園

新横浜12:24発普通湘南台行き18B(3375)で岸根公園へ。米軍岸根キャンプ跡地を整備した岸根公園の最寄り駅で、東海道貨物線のトンネルとの交差部分にあります。明治22年の町村制までは橘樹郡岸根村で、町村制で小机村となりましたが、小机以外の旧村から不満が出たことから明治35年に小机城にちなんだ城郷村に改称され、昭和2年横浜市編入されました。

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片倉町駅

岸根公園12:40発普通踊場行き08B(3541)で片倉町へ。地上にバスターミナルが併設されている駅で、地下鉄開業以前はバスしか通っていない鉄道空白地帯でした。地下鉄開業以降に開発が進み、今ではマンションが多く立ち並んでいます。明治22年の町村制で小机村が成立するまでは橘樹郡片倉村でした。

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三ツ沢上町駅

片倉町12:58発普通湘南台行き15B(3442)で三ツ沢上町へ。御堂筋線の駅を思わせるような高い天井が特徴の駅で、NATM工法を用いて建設されています。開業前年には特殊大断面トンネル建設の技術力を評価されて、土木学会の技術賞を受賞しました。三ッ沢の地名は上流部で谷が3つに分かれること、または地区内にあった3つの沢に由来すると言われており、明治22年の町村制で神奈川町になるまでは橘樹郡青木町でした。

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三ツ沢下町駅

三ツ沢上町13:15発普通踊場行き01B(3481)で三ツ沢下町へ。三ツ沢上町同様の特殊大断面トンネルの駅で、国道1号横浜新道の直下にあります。かつては地上をトロリーバスが走っていましたが、わずか13年で廃止されています。

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横浜駅

三ツ沢下町13:27発普通湘南台行き28B(3416)で横浜へ。横浜市の中心駅で、JR・東急・京急・相鉄・みなとみらい線との乗換駅です。地下鉄が乗り入れを果たしたのは昭和51年9月4日と比較的遅めです。横浜市営地下鉄で最も利用客が多い駅で、常に多くの人でごった返しています。2ヵ所の階段に交通局の章標のレリーフが設置されています。

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高島町駅

横浜13:50発普通踊場行き12B(3461)で高島町へ。かつては近くに東急の駅もありましたが、平成16年1月31日の横浜~桜木町間廃止の際に廃止されました。駅名は明治時代に当地を鉄道用地として埋め立てた実業家の高島嘉右衛門に由来します。

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桜木町駅

高島町14:07発普通あざみ野行き44B(3582)で桜木町へ。JR根岸線との乗換駅で、平成16年1月31日までは東急東横線の終着駅も存在しました。令和2年6月29日には横浜市役所の移転に伴って最寄り駅となり、「横浜市役所下車駅」の副駅名が追加されています。

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関内駅

桜木町14:29発快速湘南台行き05B(3401)で関内へ。ブルーラインは当駅を境に湘南台方が1号線、あざみ野方が3号線と分かれていますが、直通運転をしているため、運行系統上は違いがありません。ホームは2層構造で、地下2階に1号線、地下3階に3号線のホームがあります。移転前の市役所最寄り駅で、放送では「横浜市庁舎前」と案内されることもありました。

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伊勢佐木長者町

関内14:48発普通湘南台行き13B(3351)で伊勢佐木長者町へ。横浜市営地下鉄で最初に開業した区間伊勢佐木長者町~上大岡)の起点で昭和47年12月16日に開業しました。所在地は長者町で、仮称も「長者町」でしたが、「伊勢佐木町ブルース」という曲のヒットで隣接する商業地である伊勢佐木町知名度が高まったことから、「伊勢佐木町」とする案も上がり、結局折衷案として「伊勢佐木長者町」という駅名になりました。

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阪東橋駅

伊勢佐木長者町15:08発普通湘南台行き18B(3371)で阪東橋へ。地下鉄建設で埋め立てられた新吉田川に架かっていた橋の名を今に伝える駅で、地上部分は大通り公園として整備されています。笑点でお馴染みだった落語家の桂歌丸さんは駅近くの真金町の出身で、生涯にわたって居住していました。最寄り駅としてこの駅を使う機会も多かったことでしょう。

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神奈川県立埋蔵文化財センター(旧神奈川中央衛生試験所)

駅から5分ほど歩いて埋蔵文化財センターへ。昭和2年に建てられた鉄筋コンクリート造3階建ての建物で、元は衛生試験所でした。戦前の建物らしい重厚な造りで、均整の取れた外観です。少々傷んでいるようですが、このまま朽ちさせるのはあまりにも惜しく思われます。

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吉野町

阪東橋15:52発普通湘南台行き01B(3481)で吉野町へ。国道16号線と県道21号線鎌倉街道の交差する吉野町交差点にある駅で、地名は楠木正行の故事から取ったとされています。駅周辺はかつて海で、江戸時代前期に吉田勘兵衛によって開拓されて吉田新田となりました。吉田勘兵衛は高島嘉右衛門、苅部清兵衛と共に「横浜三名士」と称されています。

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センター南駅

ここから先は次回に回すことにして、吉野町16:08発普通あざみ野行き17A(3266)でセンター南へ。センター北と並ぶ港北ニュータウンの中心駅で、駅の造りも似ています。駅周辺は町村制で中川村が成立するまでは都筑郡茅ヶ崎村でした。

グリーンラインに乗り換えて日吉へ戻ろうとしましたが、間違えて逆方向の17:03発中山行き12B(10171)に乗ってしまったので、都筑ふれあいの丘で17:05発日吉行き11A(10101)に乗り換えて日吉へ。日吉からは17:32発急行和光市行き707172(5763)と渋谷17:56発山手線外回り1717G(モハE234-26)を乗り継いで帰りました。

3/3 ゆりかもめ・りんかい線駅めぐり

この日はゆりかもめりんかい線の駅を巡りました。

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汐留駅

牛込柳町8:06発都営大江戸線光が丘行き751B(12-211)で出発し、汐留へ。ゆりかもめとの乗換駅で、日本で最初に開業した初代・新橋駅の後身「汐留貨物駅」跡地の再開発地区に所在します。ゆりかもめ大江戸線汐留駅は共に路線開業時にはなく、平成14年11月の再開発時に合わせて開業しました。いずれも路線開業時に躯体は完成していましたが、周辺が未整備なことから開業を遅らせたとのことです。

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豊洲駅

汐留9:02発豊洲行き105(7381)で終点・豊洲へ。平成18年3月27日に有明から延伸して開業した駅で、関東大震災後の瓦礫埋め立てで誕生した埋め立て地・豊洲地区に所在します。長らく工業地帯でしたが、近年は再開発が進んでおり、臨海部の拠点の一つになっています。

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豊洲駅 終端部

線路の終端部は西に少し曲がって途切れていますが、これは勝どき方面への延伸構想があったことに由来します。見るからに不自然な曲がり方で延伸する気満々といった印象を受けますが、実現可能性は低いようです。

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新豊洲駅

豊洲9:43発新橋行き126(7436)で新豊洲へ。新東京火力発電所跡地の再開発地区にある駅です。東京オリンピック開催決定後に周辺の開発が進み、マンションが多く立ち並んでいます。

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市場前駅

新豊洲9:49発新橋行き128(7556)で市場前へ。平成30年10月11日に開場した豊洲市場の最寄り駅で、市場の開場前は「都会の秘境駅」と言われるくらい何もない所でした。築地市場から移転してきた豊洲市場については一時期大きく騒がれていましたが、最近ではとんと話題を聞かなくなりました。あのバカ騒ぎは結局何だったのでしょう。

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有明テニスの森駅

市場前9:56発新橋行き130(7346)で有明テニスの森へ。東京オリンピックパラリンピックの会場として使われた有明テニスの森公園の最寄り駅で、周辺にはスポーツ施設が集中しています。現在は駅前で再開発が行われているため、広大な更地が広がっているのをホームからも見ることができます。

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東京ビッグサイト

有明テニスの森10:03発新橋行き132(7536)で有明を飛ばして東京ビッグサイトへ。平成31年3月16日に「国際展示場正門」から改称された駅で、その名の通り東京ビッグサイト(国際展示場)の最寄り駅です。ゆりかもめ車両基地は当駅と有明駅の中間地点から分岐した線路の先にあり、本社も併設されています。

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青海駅

東京ビッグサイト10:11発新橋行き134(7336)で青海へ。青海埠頭の最寄り駅で、その名の通り駅のすぐ目の前に青い海が広がっています。青梅線の「青梅」と混同されることで有名ですが、正直東京からかなり山の方に行った青梅と間違えるのは無理があるのではと個人的には思います。

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テレコムセンター

青海10:18発新橋行き136(7546)でテレコムセンターへ。テレコムセンターや東京税関の最寄り駅で、駅舎からテレコムセンターおよび青海フロンティアビルに通路が直結しています。

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東京国際クルーズターミナル駅

テレコムセンター10:25発新橋行き138(7526)で東京国際クルーズターミナルへ。「船の科学館」から改称された駅で、その名の通り東京国際クルーズターミナルと船の科学館の最寄り駅です。船の科学館が本館展示を無期限休止したことに伴う改称でしょうが、15文字(ひらがなだと18文字)の駅名は正直長すぎて不便だという気がします。

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台場駅

東京国際クルーズターミナル10:32発新橋行き140(7486)で台場へ。お台場と聞いて誰もが連想するフジテレビ本社や自由の女神像の最寄り駅で、隣駅とは違ってシンプルな駅名です。「台場」の地名はペリー来航を受けて江戸幕府が整備した品川台場に由来しており、平成8年に予定されていた世界都市博覧会の会場として開発が進みました。ゆりかもめが開業したのは青島幸男都知事が博覧会の中止を決定した直後で、まだまだ開発途上でした。その後、フジテレビが移転してきたことやドラマ『踊る大捜査線』のロケ地になったことでお台場の知名度は急上昇しています。

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お台場海浜公園駅

台場10:44発新橋行き144(7456)でお台場海浜公園へ。人工の砂浜で知られるお台場海浜公園の最寄り駅で、ゆりかもめがレインボーブリッジを渡ってすぐのところにあります。「都市景観との連続性を前提とした駅舎で歴史と新しいものが一体となった駅」を理由に関東の駅百選に選定されていますが、駅舎の造りはゆりかもめの他の駅と同じです。

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芝浦ふ頭駅

お台場海浜公園10:50発新橋行き146(7446)で芝浦ふ頭へ。レインボーブリッジの本土側にある駅で、駅舎は首都高速11号台場線の直下にあります。周辺には倉庫や工場が多く、華やかなお台場の駅とは雰囲気を異にします。

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新橋駅

あと2駅残っていますが、芝浦ふ頭11:01発新橋行き148(7406)で新橋へ。JRや地下鉄と接続する、ゆりかもめの起点です。平成7年11月の開業時は仮駅で、平成13年3月22日に移転して現在の駅になりました。ホームは新橋駅前ビル1号館と2号館に挟まれています。昼食は新橋駅前ビルの肉汁麺ススムで頂きました。

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竹芝駅

新橋12:15発豊洲行き191(7311)で竹芝へ。ゆりかもめで唯一相対式ホームの駅で、伊豆諸島や小笠原諸島へのフェリーが発着する竹芝桟橋の最寄り駅です。浜松町駅にも近く、運が良ければ当駅の手前で車内から遠くを走る東京モノレールの車両を見ることができます。

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日の出駅

竹芝12:29発豊洲行き195(7441)で日の出へ。水上バス東京湾クルーズの船が発着する日の出桟橋の最寄り駅で、東京港防潮堤の外側にあります。

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有明駅

日の出12:40発豊洲行き199(7461)で有明へ。りんかい線との乗換駅で、平成7年11月の開業から平成18年3月の豊洲延伸までの10年間は終着駅でした。ホームは2面3線で当駅を始発・終着とする列車もあるので、ゆりかもめ線内最大の駅と言っていいでしょう。ゆりかもめはこれにて全駅訪問達成。

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国際展示場駅

歩いてりんかい線国際展示場駅へ。ここからはりんかい線の駅を巡っていきます。乗換駅ですが、直結はしておらず駅名も別です。東京ビッグサイト駅と並ぶ国際展示場の最寄り駅で、コミケ開催時には始発ダッシュが話題になります。地下駅ですが改札口は地上にあり、「屋根が半透明なテフロン膜で、幌馬車をイメージさせる駅」として関東の駅百選に選定されています。

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東雲駅

国際展示場13:23発新木場行き1348K(クハE233-7002)で東雲(しののめ)へ。りんかい線の途中駅では唯一地上にある駅で、ホームは線内唯一の相対式。当初の計画では設置予定ではありませんでしたが、江東区の請願により開業。既に京葉貨物線として建設されていた高架に後付けしたために相対式になりました。

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新木場駅 ホーム

東雲13:55発新木場行き1284F(モハE233-7027)で新木場へ。りんかい線の起点で、京葉線有楽町線と接続しています。線路は京葉線に繋がっているものの改札は別でホームも階が違います。りんかい線は当初京葉線と一体の貨物線として建設されましたが、計画変更により放置、その後世界都市博覧会を控えた台場へののアクセス路線として旅客線化されました。

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東京テレポート駅

新木場14:11発各停大崎行き1431K(クハE232-7026)で東京テレポートへ。平成8年3月にりんかい線が開業した当初の終点で、天王洲アイル延伸までの5年間は終着駅でした。お台場の中心部に位置し、駅名は臨海副都心の当初の愛称「東京テレポートタウン」に由来します。地下駅ながら採光窓があるためホームは明るいです。

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天王洲アイル駅

東京テレポート14:28発快速川越行き1469F(モハE233-7402)で天王洲アイルへ。平成13年3月に開業した駅で、平成14年12月の大崎延伸までは終着駅でした。りんかい線東京テレポート~大崎間の一括開業を予定していたものの、当駅~大崎間の工事が遅れたために当駅が一時的な終着駅となりました。終着駅時代は1番線を閉鎖し、2番線で折り返しを行っていました。先に開業した東京モノレールの駅には、りんかい線開業時に南口が開設されています。

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品川シーサイド駅

天王洲アイル14:49発各停大崎行き1487T(モハE232-7233)で品川シーサイドへ。日本たばこ産業品川工場跡地を再開発した品川シーサイドフォレストにある駅です。かつては楽天本社が立地しており、ラッシュ時の混雑に対応するために改札機の増設が行われました。楽天平成27年二子玉川に移転すると一時的に利用者数は減少しましたが、その後回復しました。

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大井町駅

品川シーサイド15:06発各停大崎行き1461K(クハE232-7019)で大井町へ。京浜東北線東急大井町線との乗換駅で、JRの駅を間借りするように地下出入口があるだけなので、りんかい線の駅は地上では目立ちません。ホームは2層構造で、地下3階に下りホーム、地下5階に上りホームがあります。

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大崎駅 南改札口

大井町15:36発快速川越行き1545K(モハE233-7201)で大崎へ。りんかい線の終点かつJRとの接続駅で、一部を除き列車は埼京線に直通しています。平成14年12月のりんかい線開業に際しては5~8番ホームが増設され、埼京線が恵比寿駅から当駅まで延長されたほか、湘南新宿ラインも停車するようになりました。この時、駅の拡張も行われ、南改札口が新設されています。

りんかい線もこれにて全駅訪問達成。大崎16:00発山手線外回り1417G(モハE235-87)で高田馬場に帰りました。