【北海道ドライブ旅】9/15 石北本線 上越信号場・中越信号場へ
浮島峠を越えて上川郡上川町に入り、渚滑国道273号線から国道333号線へ。
333号線を白滝方面へしばらく走ると、上越信号場への道の入口が見えてきました。
上越が信号場になったのは昭和50年ですから、駅だったのは45年以上前のはずですが、どういうわけか案内表示には「上越駅」と標されています。
14:08 未舗装道を走り、上越信号場への入口に到着。車道は小川を挟んだ対岸までしか通じておらず、信号場へは吊り橋を渡らなければ行くことができません。アプローチ方法からして期待が高まります。
昭和7年開業時からの駅舎は、保線員の休憩所として残存しています。入口の扉が塞がれているのが残念ですが、信号場には必要のない設備ですから仕方ありません。
信号場になって久しいため、ホームはとうに切り崩されています。駅名標は信号場になってからも長い間残っていたそうですが、枠だけになっていました。
もちろん線路は立ち入り禁止なので、入らないよう注意しながら撮影しました。
駅舎のホーム側はこんな感じ。構図的に線路に入らないと撮れないので、列車内から撮影した画像で代えさせていただきます。問題は、ここにちょうどよく停まる、窓の開く列車が少ないことなんですよね。信号場ツアーでもやってくれるとありがたいのですが。
14:31 中越信号場へ。ここは国道273号沿いにあるので、車さえあれば訪問は比較的容易です。信号場化は平成13年7月1日ということもあって、駅舎は上越と比べると駅時代の面影を留めています。駅としての現役再末期の停車本数は、上下一往復のみ。横見浩彦氏はこの駅を訪問する際、上川からの12.3㎞を歩いて来ようとしたそうですが、途中で雨に降られ、地元の人に拾ってもらって送ってもらったとのこと。今も駅だったら間違いなく訪問難易度Maxだったことでしょう。自分ならとても13㎞を歩けるとは思いません。
構内はこんな感じ。もちろんホームは切り崩されていますが、中越の場合はそれに加えて庇も消失しています。上越みたいに残っている方が珍しいのでしょうが。
中越も以前、上白滝駅を訪れるために乗った下り一番列車の車内から撮影していました。よく見ると改札ラッチが残っているのが分かります。屋根から下がった氷柱がこの地の冬の厳しさを感じさせますが、その一方で室内に灯った明かりが温もりを感じさせます。
この後は、上川のセイコーマートでご当地入場券を購入してから層雲峡・三国峠を経て士幌線の終着駅・十勝三股駅跡へと向かいました。