まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

10/17 松戸市・流山市散策&流鉄流山線駅めぐり

この日は松戸市流山市へ。

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松戸駅東口

早稲田8:20発普通西船橋行き860T(2708)と2分遅れの大手町8:36発普通綾瀬行き6010(16307)、綾瀬9:00発普通我孫子行き827S(16325)を乗り継いで松戸へ。

イトーヨーカドーまでペデストリアンデッキが伸びる東口から街歩きをスタート、まずは駅の北東にある市役所を目指します。

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松戸市役所本庁舎

坂を上り、松戸市役所に到着。昭和33年竣工の本館、昭和44年竣工の新館、別館、議会棟から成る大規模な市役所で、高層建築が所狭しと並ぶ様子は要塞を思わせます。

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陸軍工兵学校倉庫跡

市役所を見た後は中央公園方面へ。人の気配のない脇道に入り、木々が鬱蒼と茂る階段を上ると旧陸軍工兵学校倉庫跡が目の前に現れます。封鎖された廃団地くらいしか周りにない寂しい所で、どことなく大学近くの戸山公園を思わせます。そういえば戸山にも軍関係の遺跡(?)はありましたね。

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陸軍工兵学校正門

そのままさらに階段を上り、台地の縁を通って中央公園へ。工兵学校の正門が公園の門としてそのまま使用されています。ここには歩哨所が残っているのですが、生憎掃除のおばちゃんの車が目の前に停めてあったので門と合わせての写真は撮れず。これが単なる一般人の駐車とかなら腹が立ちますが、掃除のおばちゃんならまあしゃあないかってなります。公園のトイレも当然誰かが綺麗にしなければいけませんからね。

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坂を下って中心市街地へ

台地上にある中央公園からは再び坂を下って市民会館方面へ。松戸市ってあんまり起伏に富んでいるイメージはなかったのですが、実際に歩いてみると市中心部でも結構高低差があります。松戸市って下町っぽいイメージだったんですけど、結構山の手らしい雰囲気の所もあるもんなんですね。

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松戸市民会館

坂を下りたところの住宅街の中にあるのが松戸市民会館。昭和39年築のモダニズム建築で、設計は石本建築事務所。惜しむらくは周囲にスペースがなく、正面から全体像を撮影できないことでしょう。残念ながらこの日は貸し切りで、中には入れませんでした。

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戸定邸

線路に沿って住宅街の中を南下し、再び坂を上って戸定邸へ。最後の将軍徳川慶喜の弟にして最後の水戸藩主、そして松戸徳川家の初代だった徳川昭武の邸宅で、明治17年に建てられました。和風邸宅自体なら全国的にいくつも残っていますが、さすがは徳川家だけあって格が違うなと感じさせられました。郊外の松戸にあったおかげで戦争でも焼けずに済み、華族制度廃止、高度経済成長期の都市化などといった局面も乗り越えてきた、残っていること自体が奇跡のような建物です。見所が多く、建物を見るだけで40分かかりました。

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小山樋門

坂を下りて、歩道橋で線路を越え、今度は市街地西部を散策。街道の面影残す県道5号線沿いには、いくつかの看板建築とレンガ橋として知られる小山樋門などが残っています。県道を北上して駅に近づくにつれて下町情緒も漂ってきます。

駅前通りにある観光協会でマンホールカードも手に入れ、13:20発普通我孫子行き1203S(16832)で松戸を後に馬橋へ。

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馬橋駅東口

流鉄流山線の分岐駅である馬橋は昭和45年8月改築の橋上駅。東口駅前は道も狭く、あまり整理されていないためごちゃごちゃとした雰囲気。建物の背も低く、松戸駅と比べるとのどかな感じも漂っています。

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馬橋駅 流鉄改札口

流鉄のりばは自由通路から階段を下りたところにあり、いかにも昔ながらのローカル私鉄の始発駅と言った風情。近江鉄道彦根駅を思い出させるのは車両が同じ西武の中古車だからでしょうか。東京からはほんのすぐそばなのに自動改札機も導入されておらず、IC乗車券も使用できないというのは意外です。
ここからは一日乗車券を使って流鉄の全駅を降りていきます。

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幸谷駅

馬橋13:38発流山行き63(5005)で幸谷へ。「流鉄カーサ新松戸」というマンションの一階にある駅で、JR新松戸駅と近接しています。昭和57年に移転新築されて以来、大きく手が加えられていないのか、昭和の末期の駅らしい雰囲気を色濃く残しています。実は中学生の時にも来たことがありますが、漠然と「マンションの中にある駅」という印象しか残っていませんでした。

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小金城趾駅

幸谷14:01発流山行き65(5001)で小金城趾へ。線内唯一の交換可能駅で、駅舎は非常に簡素な橋上駅ながら、ちゃんと駅員さんがいます。以前は県営住宅と一体化した駅舎でしたが、平成27年に県営住宅が解体されて現在の姿になりました。駅周辺はのどかな郊外といった趣で、所々に畑や雑木林も残っています。

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駅名の由来になった小金城趾

せっかくなので駅から5分あまり歩いて、小金城趾へ。城跡の一部は公園として整備されていますが、開発によって大部分は宅地に変わってしまっています。わずかに残る痕跡も説明板が無ければ分からないほどのものがほとんどで、史跡というよりは街中に残された緑豊かな公園といった感じでした。

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鰭ヶ崎駅

小金城趾14:44発流山行き69(5001)で鰭ヶ崎へ。住宅街の中にあるこじんまりとした駅で、利用客数は線内最下位。徒歩15分ほどのところにつくばエクスプレス南流山駅が開業したことで利用客数が激減したとのことで、最盛期には現在の3倍以上もの利用があったそうです。

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平和台駅

鰭ヶ崎15:03発流山行き71(5003)で平和台へ。開業時には「赤城」を名乗っていた駅で、宅地開発に伴い改称されました。駅前にイトーヨーカドーがあることから、線内の他の駅と比べると都会的な印象を受けますが、駅自体は鰭ヶ崎同様にこじんまりとしています。隣の流山駅とはたった600mしか離れていません。

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流山駅

平和台15:20発流山行き73(5101)で流山へ。流山市の旧市街にある終着駅で、大正5年開業時に建てられた木造駅舎が現役で使用されています。東京のベッドタウンとして発展著しい流山市の中心部にありながら、ここだけは時間がゆっくりと流れているようです。第2回関東の駅百選にも選定されました。

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流山市立図書館・博物館

去年4月に地理研の新歓巡検で通った道を一部また辿りながら旧市街を巡り、市立博物館へ。団体行動で来た前回よりもじっくりと見ることができましたが、最後まで見終わらないうちに蛍の光が流れて閉館時間に。やっぱり松戸と小金城趾で時間を取り過ぎた分のしわ寄せが来てしまったようです。

 

博物館を出ると外はすっかり暗くなっていました。しかも天気は雨。傘を持ってきていなかったので小走りで流山駅へと急ぎ、17:10発馬橋行き92(5103)に乗車。ここで雨に濡れたせいか翌日には風邪をひきました。

馬橋からは17:25発普通成城学園前行き1748S(16122)と大手町18:04発普通三鷹行き1713S(15005)とを乗り継いで帰宅しました。