まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

10/24 志木・富士見・朝霞へ

この日は全休を利用して東武東上線沿線の3つの市を訪ねました。

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志木駅北口

池袋から9:15発急行森林公園行き1201(34402)に乗り、志木で下車。名前の通り志木市の代表駅ですが、住所(駅舎のある場所)は新座市です。駅舎は昭和45年に橋上化されており、新座市側の南口がメインと言った感じですが、橋上化前は志木市側の北口しかありませんでした。

駅北口からは市役所を目指して北上していきます。駅周辺はよくある東京近郊の駅前といった感じでしたが、しばらく歩くと北関東の地方都市のような景観に変わりました。

古い建物を見る回数は市役所に近づくにつれて増えていき、市役所のある辺りがかつての街の中心だったのだろうことが推定できます。

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新河岸川沿いに建つ志木市役所

柳瀬川の造り出したのだろうと思われる坂を下って、柳瀬川を渡り志木市役所に到着。駅舎は柳瀬川と新河岸川の合流地点に建っており、南北を川に挟まれています。さらに背後を富士見市との境界線が通っているという街の端っことも言うべき立地で、さすがは日本で6番目に面積の小さい市といったところです。昭和46年に建てられた市役所は緩く弧を描いた形状で、設計は春日部市役所と同じ建築モード研究所。春日部市役所よりも小柄で弟分といった感じがします。

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柳瀬川駅西口

市役所を見た後は30分ほど歩いて柳瀬川駅へ。昭和54年に開業した築堤上の駅で、新座市との市境にある志木駅と違って敷地の全てが志木市内にある唯一の駅です。駅前には高層団地が建てられ、いかにもベッドタウンの駅と言った趣。駅のすぐ西を駅名の由来になった柳瀬川が流れています。

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鶴瀬駅東口

柳瀬川11:08発普通川越市行き1009T(9051)で鶴瀬へ。富士見市の代表駅で、昭和54年に橋上化されています。市内の他の2駅(みずほ台、ふじみ野)はいずれも昭和末期と平成の開業なので、昭和47年に富士見市が市制施行した当時は市内唯一の駅でした。

駅舎の西口はマンションと一体化しているものの、東口は昔ながらの橋上駅といった趣で、駅前の再開発もそれほど進んでいません。

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鶴瀬駅前の富士ビル

そんな東口駅前でひときわ目を引くのがこの富士ビル。建てられたのは昭和39年だそうで、完全に時代から取り残されている感じがします。再開発で取り壊されるという情報がだいぶ前から出ているようですが、案外しぶとく残りそうな気がしなくもありません。

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富士見市役所

黒土の畑や雑木林が点在するのどかな道を歩くこと20分で富士見市役所へ。東京からの距離からして結構都会なんだろうなと思っていましたが、いい意味で期待を裏切られました。ららぽーともあるし、住むには良さそうな街だという印象です。

ららぽーとの向かいにある横長で低層の市役所の構えからも、23区内では感じられないゆとりのようなものが感じられます。やっぱり都会過ぎず田舎過ぎない郊外が一番いいですよね、職住近接ならなおのこといいのですが。

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朝霞台駅

元来た道を歩いて鶴瀬駅に戻り、12:45発準急池袋行き3232(31611)で朝霞台へ。昭和49年に武蔵野線北朝霞駅との乗り換えの便を図るべく開設された駅で、急行も停車します。乗換駅にするなら駅名も国鉄側に合わせればいいのにと思いますが、何故か別の駅名が採用されています。

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朝霞台駅近くの街並み

朝霞台駅からは朝霞市民会館、朝霞市役所を経て朝霞駅まで歩いていきます。朝霞市について特に高低差のあるイメージは無かったのですが、南口を出て少し歩けばこんな景色が現れたので期待が高まります。

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朝霞台駅方面を望む

坂を下って少し歩けばそこは農地。黒目川沿いの低地は市街化調整区域にでも指定されているのか開発が進んでいません。その一方で小高くなっている朝霞台駅周辺にはビルやマンションが林立しており、その対比が面白いです。

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天神坂

黒目川を渡り、住宅地の中の坂を上って二本松通り方面へ。写真の坂はどうっていうこともない小さな坂ですが、ちゃんと説明板が立てられていたのには感心しました。こういうのをちゃんとやってる市はやっぱり偉いなと思います。

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朝霞市民会館

昭和51年7月竣工の朝霞市民会館はなかなか面白いデザイン。ただし、中は至って普通でした。前に突き出した部分は宴会場になっているそうです。

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朝霞市役所

昭和48年竣工の朝霞市役所も市民会館同様、設計はK構造研究所。こちらは中もなかなか面白かったです。耐震性は満たしているようで、今のところ建て替え計画などは無いようです。

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朝霞駅南口

帰りは朝霞駅から14:19発準急池袋行き3330(12661)に乗車。朝霞駅は大正3年開業時は「膝折(ひざおり)」を名乗っていましたが、昭和7年に膝折村が町制施行して朝霞町になったのに合わせて改称されました。この町名は、同年に駒沢から移転してきた東京ゴルフ倶楽部の名誉総裁だった朝香宮鳩彦王にちなんだもので、宮様の名前をそのまま使うのは畏れ多いとして一字変えて「朝霞」としたそうです。

 

朝霞にはかつての宿場町も残っているそうなので、いずれまた再訪したいと思います。