12/10 師走の只見線・磐越西線駅めぐり その1
年が明けてからもう2週間も経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。令和2年も当ブログをよろしくお願いいたします。
さて、今回からは12月の只見線・磐越西線・羽越本線・米坂線駅めぐりの記事を書いていこうと思います。
前日の22:20に東京駅八重洲南口を出発した「夢街道会津21号」が会津若松駅に到着したのはまだ暗い午前5時。うっすらと霧も出ています。
まず乗車するのは只見線下り始発列車である6時ちょうど発の会津川口行き423D(キハ40-584+キハ40-502) もちろん乗客はまばらです。
7:21着の会津桧原で下車。大沼郡三島町の小集落にある駅で、昭和16年に仮停車場として開業した時には「会津檜原」という駅名でしたが、平成6年に改称されました。
メルヘンチックな駅舎は平成15年3月に改築されたもので、中のベンチも壁に合わせて弧を描いています。大きな道路からは離れているため、周辺は至って静かです。
会津桧原7:41発普通会津若松行き424D(キハ40-2085+キハ40-2086)で会津坂本へ。JR東日本管内では今時珍しくなった貨車駅で、昭和59年3月に改築された有蓋貨車転用の駅舎があります。貨車は銘板によれば昭和40年に日立製作所で製造されたもののようですが、車番までは分かりませんでした。駅前は小集落といった感じですが、駅裏を国道が通っているためあまり静かではありません。訪問時は濃い霧が出ていました。
会津坂本8:40発普通会津川口行き425D(キハ40-2141+キハ40-534+キハ40-582)で会津柳津へ。円蔵寺の門前町として栄えてきた河沼郡柳津町の玄関口で、昭和3年11月開業時に建てられた立派な木造駅舎が残っています。平成5年に交換設備が撤去され、それと同時に無人化されていますが、地元の方によって管理されているようで、待合室にはストーブが設置されていました。駅前には只見線でも活躍したC11が保存されています。
せっかくなので街歩きくらいしたかったのですが、あまりに寒かったので結局暖かい待合室でずっと列車を待つことになりました。待合室では地元のお爺さんから話しかけられましたが、残念ながら言葉の壁やらなんやらで今ひとつ疎通が取れませんでした。
会津柳津9:35発普通会津若松行き426D(キハ40-502+キハ40-584)で七日町へ。会津若松市の中心近くにある駅で、平成14年改築の駅舎には喫茶店が入居しています。
ここから会津若松駅まで歩きがてら市街地の古い建物を見て回りました。
あまりに多くの建物を見たので、とりあえずそれらを代表して市役所だけ載せておきましょう。他の建物もいずれTwitterなりなんなりで紹介できればと思います。
会津若松からは11:58発普通郡山行き1230M(クハE720-10)で広田へ。会津若松市に合併された旧河沼郡河東町の駅で、3月にも訪問していますが、その時は日没後だったので駅前の雰囲気などはよく分かりませんでした。
本数が少ない堂島駅へは当駅から2㎞ほどなので歩いて向かいます。
雪を被った山々を見ながら20分ちょっと歩いて堂島駅へ。広田と同じく河東町内にある駅で、普通列車でも通過することから列車で訪問するのは結構難易度が高いです。
あまりにも綺麗だったからか、駅から見える雪を被った飯豊山を地元の方も撮影されていました。
堂島12:53発普通会津若松行き230D(キハ40-2086+キハ40-2085)で会津若松へ。背景の飯豊山が実に綺麗です。新型車両に変わるのでこの光景が見られるのもあと少し。
会津若松で13:07発只見線会津川口行き427D(キハ40-2026+キハ40-583)に乗り換え、14:27着の会津西方で下車。ホーム上に小さな待合室があるだけの駅ですが、かつては反対側にもホームがあり、そちら側に駅舎があったようです。外国人観光客のカップルも下車しましたが、この駅の近くになにか観光地でもあるのでしょうか。
只見川に沿って歩き、三島大橋を渡って大沼郡三島町の中心部へ。「アーチ3兄弟」なるスポットへの案内板が立っていたので行ってみると、戦前・戦後・平成の3世代のアーチ橋を一度に見れる展望台でした。一番古いのが真ん中にある只見線の大谷川橋梁で、昭和14年完成。
アーチ3兄弟から5分ほど歩いて会津宮下へ。大沼郡三島町の玄関口で、昭和16年10月開業時に建てられた木造駅舎が残っています。今でも列車交換が行われることから駅員が配置されており、窓口も営業しています。次の列車まではまだ時間があったので三島町役場も見てきました。
会津宮下15:54発普通会津若松行き428D(キハ40-583+キハ40-2026)で会津高田へ。平成17年の合併で大沼郡会津美里町となった旧会津高田町の駅で、平成12年1月に会津本郷、新鶴とほぼ同じデザインの簡易駅舎に改築されています。訪問時はイルミネーション点灯式が行われていたため駅前は多くの人で賑わっていました。
会津高田17:18発普通会津川口行き431D(キハ40-584+キハ40-502)で早戸へ。只見川畔にある小さな駅で、鉄道ファンの間では秘境駅として知られています。
周囲に人家は見当たらず、ただ深い闇が広がるのみですが、時折そばの国道252号を車が高速で通過していきます。
殺風景な待合室で駅ノートを読みながら列車を待っていると、外を猫くらいの大きさの生き物が横切っていきました。
早戸19:27発普通会津若松行き434D(キハ40-502+キハ40-584)で会津若松へと戻ります。この日は駅から徒歩約25分の快活クラブ会津インター店に宿泊しました。