まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

1/30 美祢・宇部を中心に建築めぐり

1月最後の2日間は山口県内をドライブして、役場や近代建築などを巡ってきました

f:id:Sakasegawa3019:20200202073116j:plain

防府駅前に到着した萩エクスプレス

前日夜19時半に東京駅八重洲南口を出発した防長バス萩エクスプレスが防府駅前に到着したのは定刻より15分ほど遅れの8時20分ごろのこと。

駅前のレンタカー営業所で車を借りて早速美祢方面へと出発します。

f:id:Sakasegawa3019:20200202073357j:plain

旧東吉部郵便局跡

小郡までの国道2号線で渋滞に巻き込まれながらも、9:36に宇部市の山間にある東吉部郵便局跡に到着。平屋建ての古い郵便局が残っているはずでしたが、見当たらないので通りかかったお爺さんに尋ねてみたところ上写真の空き地のところにあったとのことでした。だいぶ前に解体されてしまったようです。

f:id:Sakasegawa3019:20200202073707j:plain

美祢市美東総合支所(旧美祢郡美東町役場)

気を取り直して旧美東町の中心・大田へ。昭和30年5月竣工で建て替え計画のある旧役場や同じ道沿いの旧医院、県道沿いの農協などを撮影しました

f:id:Sakasegawa3019:20200202074005j:plain

美祢市秋芳総合支所(旧美祢郡秋芳町役場)

山を越えて隣の旧秋芳町へ。旧役場や公民館、体育館などの公共施設が一か所に集まっていますが、老朽化等により再編計画があります。昭和32年11月竣工の旧役場はくたびれてはいるもののなかなか素晴らしいモダニズム建築でした

f:id:Sakasegawa3019:20200202074315j:plain

美祢市秋吉公民館

公民館は昭和44年3月竣工、こちらもモダニズム感溢れる建物ですが、残念ながら逆光。秋芳町には秋芳洞でも見にまた来ることがありそうなのでその機会にでも撮り直したいと思います。

f:id:Sakasegawa3019:20200202074555j:plain

美祢市嘉万公民館

秋芳町中心部から更に北上し、嘉万公民館へ。立地が立地だけに建築オタクの中でも注目されることのない建物ですが、市のHPでたまたま写真を見て気になったので訪問。

嘉万地区はだいぶ前から秋芳町の一部ですが、公民館には「数十年前は役場だった」と言われたら信じてしまいそうなほどの風格があります。

f:id:Sakasegawa3019:20200202074937j:plain

旧伊佐郵便局

美祢市中心部の方へ向かい、旧伊佐郵便局へ。状態よく残っている戦前の郵便局で、現在は飲食店になっているようですが、訪問時は開店前で中から料理を準備していると思われる物音が聞こえていました。

f:id:Sakasegawa3019:20200202075210j:plain

美祢市民会館隣のSL

続いて美祢市役所・市民会館へ。平成の大合併までは2万足らずの人口しかなかった市とは思えないほど立派な公共施設が集中しており、炭鉱の街としてのかつての栄華が感じられます。ただ、今なお工業都市のため炭都特有の物悲しさのようなものはあまりありません。市民会館の隣にはC58と大嶺駅の駅名標が保存されていました

f:id:Sakasegawa3019:20200202075627j:plain

旧厚保郵便局

四郎ヶ原の旧浅山医院に寄ってから旧厚保郵便局へ。蔦に覆われ、自然に還りつつありますが、割れた窓から中を覗き込んでみるとカウンターなどが意外と綺麗に残っていました

f:id:Sakasegawa3019:20200202075842j:plain

殿町児童公園のSL

ポツンと一軒家に出てきそうな狭い山道を抜けて厚狭の殿町児童公園へ。道中の山道では車の進路上で寝そべってしまった猫をおばあさんが拾い上げて避難させるまで待つなんてこともあり、見ていてほっこりとしました。

f:id:Sakasegawa3019:20200202080126j:plain

旧山下記念厚狭図書館

SLももちろん撮りましたが、ここに来た一番の目的は公園の近くにある旧図書館でした。軍人だった息子を航空機事故で亡くした山下美代蔵氏が御下賜金を寄付して建てた図書館で、現在は物置となって少し荒れています。

f:id:Sakasegawa3019:20200202080432j:plain

宇部市楠総合支所(旧厚狭郡楠町役場)

続いては旧楠町の中心・船木へ。まずは昭和37年に竣工したL字型の旧役場を見学。

市街地も少し歩きましたが、古い建物が多く趣のある街でした。

f:id:Sakasegawa3019:20200202080727j:plain

船木鉄道 船木町駅

船木の中心市街地の外れには昭和36年に廃止された船木鉄道の終点・船木町駅の駅舎がバス会社の本社・営業所・待合室として残っています。昭和25年に建てられたとされるもので、増築されてはいますが、随所に駅舎時代の面影を残しています。

f:id:Sakasegawa3019:20200202081139j:plain

永山本家酒造場(旧厚狭郡二俣瀬村役場)

船木を後に、二俣瀬へ。昭和天皇の御大典を記念して建てられた旧役場が酒造会社に転用されて残っています。

f:id:Sakasegawa3019:20200202081410j:plain

宇部市役所

宇部市中心部に入り、宇部市役所へ。昭和33年4月に竣工した巨大な市庁舎で、さすがに宇部は古くからの大都会だなと思わされます。現在裏手に新庁舎を建設中で、ホールには新庁舎の模型が置かれていました。

f:id:Sakasegawa3019:20200202081731j:plain

宇部線 琴芝駅

続いて市役所最寄りの琴芝駅へ。この駅の改築を聞きつけたのがこの遠征のきっかけでしたが、ちょうどいいフリーきっぷが無かったので、鉄道では行きにくいところと組み合わせてのドライブとなりました。駅舎内の貼り紙によれば2月中旬から6月下旬にかけて改築工事を行うようです。

f:id:Sakasegawa3019:20200202082052j:plain

宇部線 常盤駅

どうやら宇部線にも改築ラッシュがやってきたようで、宇部市街地の東部にある常盤駅も改築中。待合所の撤去跡に新待合所を建設した後、2月28日から駅舎を撤去すると貼り紙にはありました。海を望む高台の駅で、簡素な駅舎ではあるものの、有人駅時代の窓口跡が残っています。

f:id:Sakasegawa3019:20200202082411j:plain

宇部線 岐波駅

岐波駅も工事中。と言ってもこちらは改築というより改修で今の駅舎の骨格を残しつつ壁の一部を撤去する模様。駅舎の右半分は既に閉鎖されていました。

f:id:Sakasegawa3019:20200202082751j:plain

山口市阿知須総合支所(旧吉敷郡阿知須町役場)

改築予定の宇部線3駅を見た後は阿知須総合支所へ。昭和44年5月竣工の旧役場は展望台が突き出た個性的なデザインで、地名の由来となったアジガモをモチーフとしているそうです。建て替えのために1月27日より仮庁舎に移転しており、中こそ見れなかったもののギリギリ間に合ったという感じでした。展望台は是非とも登ってみたかったのですが、昨年夏のイベントで開放された以外は基本的に立入禁止だったようです。

予定ではこの後、嘉川駅近くの洋館を見る予定でしたが、日も暮れてきたし雨も降ってきたしで断念。そのまま快活クラブ防府店に直行して宿泊しました。