まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/10 富良野線の2駅に降りてから狩勝峠を越えて根室本線駅めぐり

北海道遠征4日目は富良野を出発して、廃止予定の古瀬駅に立ち寄りつつ釧路を目指します。

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夜明け前の鹿討駅

富良野を5:58発普通旭川行き720D(キハ150-9+キハ150-1)で出発し、2駅目の鹿討で下車。板張りホームの無人駅で、平成11年設置のメルヘンチックな待合室がありますが、内部は暗く駅ノートへの書き込みは諦めました。

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学田駅

駅間を歩いているうちに夜が明け、40分ほどで隣の学田へ。こちらも板張りホームですが、待合室はホーム上にあります。待合室は扉のない簡素なもので、あまりの寒さに椅子が凍っていました。背後に続く鉄道林が見事です。

 

富良野行きを待っていると6:51発旭川行き722D(キハ150-3+キハ150-6)がやってきましたが、2両だったのでホームから盛大にはみ出して踏切を塞いだまま停車していました。

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東鹿越駅 ホーム

学田7:05発普通富良野行き721D(キハ40-1724)と富良野7:20発普通東鹿越行き2421D(キハ40-1714)を乗り継いで東鹿越へ。東鹿越から先は平成28年8月31日の台風10号で被災して長期運休中で、バス代行となっています。線路を見てみると、列車の停止位置から先は全く除雪されておらず、まるで終着駅のようです。

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東鹿越駅

東鹿越は昭和16年12月に信号場として開業し、戦後昇格した駅で、周囲に人家はほとんどありません。目の前にかなやま湖が広がり、風光明媚な駅ではあるのですが、終着駅の役割を務めるには役不足な感があります。

利用客の少なさゆえに廃止候補に挙がったこともありますが、その直後の台風によって暫定的な終着駅となったことから廃止が撤回されています。台風によって路線は存続の危機に陥るも東鹿越駅自体は命拾いをするとは何とも皮肉なものです。

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東鹿越駅と代行バス

代行バスは8:09に東鹿越を発車し、幾寅駅では乗降が無かったものの、8:19着の幾寅のセブンイレブン前で通学生7名が下車。代行バスとは言え、駅以外にも通学生の便宜を図るために高校に近いセブンイレブン前と観光客の多いサホロリゾートにも停車します。落合駅でも乗降はなく、乗降があったのは結局代行バスオリジナルの停留所2つのみでした。

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新得駅

新得駅前には定刻より4分早く9:15着。狩勝峠も通りましたが、峠に関して言えば列車からよりバスから見た方が綺麗ですね。この代行バスもいつまで続くか分かりませんが、乗れるうちに乗っておいて損はないと思います。

 

新得からは上り特急を待って4分遅れた9:30発普通帯広行き9421D(キハ40-1765)で帯広へ。芽室でも遅れた特急と交換してで3分遅れで発車しました。10:23着の帯広貨物駅では乗務員乗車のために運転停車し、帯広には10:29に到着しました。

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吉野駅

帯広で10:30発普通釧路行き2525D(キハ40-1760+キハ40-1723)に乗り換え、一時間ほど乗って新吉野で下車。浦幌町の集落にある駅で、昭和17年までは「下頃部(したころべ)」を名乗っていました。駅舎は花咲線の姉別駅や今は亡き初田牛駅と同じスタイル。駅前に出るといわゆる田舎の香水が鼻につきました。

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豊頃駅で15分ほど停車

新吉野からは11:54発普通帯広行き2524D(キハ40-1741)に乗車。隣の豊頃では遅れてやってきた特急スーパーおおぞら3号と交換するため15分ほど停車して12:18に発車しました。

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池田駅

池田には9分ほど遅れて12:34着。ここでは特急スーパーおおぞら6号に抜かれるために12:50まで停車します。もちろん停車時間で駅舎を撮影。ワインの街・中川郡池田町の玄関口で、かつてはふるさと銀河線が分岐していた主要駅だけあって立派な駅舎は昭和36年1月改築。ワインカラーのラインが入っています。実はこの写真を撮るとき、凍った駅前に足を滑らして転倒しましたが、怪我はなくカメラも無事でした。

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利別駅

引き続き2524Dに乗車し、隣の利別で下車。池田町の中心部から利別川を挟んだもう一つの市街地にある駅で、昭和42年11月の利別川改修工事に伴う線路切替時に現在地に移転しています。駅舎はその時建てられたと思われるもので、ホームは島式1面2線と明らかに周辺駅とは造りが異なります。

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厚内で9分ほど停車

利別13:10発普通釧路行き2547D(キハ40-739)で再び東を目指します。厚内では6分遅れのスーパーおおぞら8号と交換し14:28発。この辺もつい数年前まで多くの駅がありましたが、上厚内、直別、尺別の3駅が信号場化されすっかり駅間が長くなってしまいました。上厚内は駅舎が跡形も無くなっていたものの、直別と尺別はしっかりと残っているようです。

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古瀬駅

14:58着の古瀬で下車。3月ダイヤ改正での廃止が決まっていることもあって自分以外に下りから1名、上りから2名が下車しました。平日を狙っても同業者がいるとはさすが人気の秘境駅だけあります。個人的には秘境駅では他に誰もいない方が写真も撮りやすいしいいのですが。

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古瀬駅入口

古瀬駅は昭和29年に信号場として開業し、民営化時に昇格した駅で、当初から駅舎はありません。かつては小さな木造待合室がありましたが、10年ほど前に解体されています。写真に写っている建物は開業時に建てられた信号場の詰所で、旅客は立ち入ることができないので、夏に行ってクマに出くわしたら逃げるところがなさそうです。

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古瀬駅2番ホーム

ホームは千鳥配置で、結構長めの板張りホームが少し離れて2面設置されています。不通なら下りが1番、上りが2番という風にホームが固定されそうなものですが、この駅では左側通行の減速が無視され、どちらのホームにも上下列車がやってくるので、時刻表をよく確認していないと乗り遅れるかもしれません。

ホームが千鳥配置なのはいいのですが、あまりに離れすぎていて2つのホームを同じ構図に組み込んでも分かりづらいのには撮っていて苦労しました。

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陸橋からホームを望む

一応駅近くの陸橋からも撮ることができますが、かなり望遠を効かせないと撮れない上に枝が写りこみます。

陸橋からの写真を撮り終えて駅へと戻る途中、ハイヤーに追い抜かれました。駅に着いた時にはハイヤーのトランクから脚立を下ろして設営中でしたが、随分手間をかけて撮りに来る人もいるものです。

困ったのはハイヤーの運転手の爺さんが駅入口の橋で煙草を吸い始めたことでした。そこからだとちょうどホームは風下に当たり煙が流れてくるのです。吸うにしてももう少し場所を考えてほしいものです。

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音別駅

古瀬16:10発普通芽室行き2528D(キハ40-1740)で音別へ。平成17年に釧路市と合併した旧白糠郡音別町の駅で、特急は停まりませんが、みどりの窓口があります。とはいえ訪問時間帯には営業を終了していました。貨物取り扱いは昨年3月に廃止され、広い構内は雪に埋もれています。

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白糠駅

音別17:00発普通釧路行き2427D(キハ40-1749)で白糠へ。白糠郡白糠町の玄関口で、みどりの窓口もある特急停車駅です。駅舎は昭和44年11月改築の鉄筋コンクリート造平屋建てで、いかにも国鉄の準主要駅といった風情。昭和58年までは白糠線が分岐していました。尺別などでロケが行われていた映画「ハナミズキ」には「しらほろ」駅として登場します。

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夜の釧路駅

白糠18:19発特急スーパーおおぞら7号釧路行き4007D(キハ282-2003)で釧路へ。

この日は釧路プリンスホテルに宿泊しました。