この日は、無人化あるいは窓口閉鎖等による駅スタンプ廃止が発表された駅を中心に山陽本線・福塩線の駅を巡りました。
三原を6:44発普通糸崎行き100M(クモハ227-55)で出発し、糸崎へ。岡山支社と広島支社の境界としておなじみの駅で、一度訪問済みでスタンプは既に押してありますが、みどりの窓口が無くなるとのことだったので青春18きっぷと入場券を購入。
糸崎7:11発普通岡山行き404M(クハ115-1153)で東尾道へ。平成8年に開業した比較的新しい駅で、開業時から橋上駅舎です。この駅もみどりの窓口が閉鎖され、駅スタンプが廃止される予定。
東尾道7:41発普通岡山行き1720M(クハ115-1066)で松永へ。昭和29年に市制施行し、昭和41年に福山市と合併した旧松永市の代表駅で、駅舎は昭和43年12月と早期に橋上化されています。この駅はみどりの窓口閉鎖も駅スタンプ廃止も予定されていませんが、降りたことが無かったのでついでに降りてみました。
松永7:59発普通相生行き406M(クハ111-256)で備後赤坂へ。この駅も以前に訪問済みですが、3月1日より無人化されるとのことなので再訪。前回来たときは窓口営業時間外で、スタンプを押すことができませんでした。
備後赤坂8:23発普通和気行き1722M(クハ111-253)と福山8:44発普通府中行き233M(クハ104-1)を乗り継いで神辺へ。平成18年3月に福山市と合併した旧深安郡神辺町の駅で、井原鉄道が分岐しています。駅舎は昭和54年9月に橋上化されていますが、ホームが微妙に短いのでアンバランスに思えます。この駅も2月29日限りでみどりの窓口の営業を終了する予定です。
神辺9:22発普通府中行き235M(クハ115-1067)で万能倉へ。恐ろしく狭い島式ホームの交換可能駅で、一日一往復だけ折り返し列車が設定されています。
駅舎は昭和11年7月改築のものをコンパクト化したもので、コンパクト化以降も窓口が営業していましたが、平成21年4月に営業を終了しています。
万能倉9:57発普通府中行き237M(クハ104-7)で駅家へ。昭和50年2月に福山市に編入された旧芦品郡駅家町の駅で、漢字で書くと回文になります。昭和9年2月改築の木造駅舎はこじんまりとしたもので、中には窓口がありますが、こちらは2月29日限りで営業を終了予定。窓口で切符を買ってスタンプを押すべく窓口再開時間まで待ったため列車を一本見送りました。途中、JRの社員さんが大勢やってきましたが、無人化後のことについて駅員さんと打ち合わせでもしていたのでしょうか。
駅家11:07発普通府中行き241M(クハ104-1)で府中へ。備後国の国府が置かれた府中市の代表駅で、福塩線は当駅を境に非電化へと変わり、本数も一日6往復までに減少します。みどりの窓口は2月3日限りで営業を終了し、翌日からみどりの券売機プラスに変わっていますが、スタンプの廃止は2月29日を予定。有人駅ならどこにでもスタンプがあるというのがJR西日本の特徴でしたが、今後こういう駅が増えそうなので、木造駅舎同様行ける時に行っておきたいですね。
府中11:52発普通福山行き246M(クモハ105-1)で新市へ。平成15年2月に福山市に編入された旧芦品郡新市町の駅で、備後国一宮・吉備津神社の最寄り駅です。
駅舎は昭和11年8月に改築されたもので、形状は駅家のものと似ていますが、こちらはだいぶ手が加えられています。デニムの生産地ということで、待合室内の壁にはデニム生地が貼られていました。
20分ほど歩いて隣の上戸手へ。ホーム入口にブロック造りの待合室があるだけの簡素な駅ですが、かつては有人駅で駅舎もあったようです。駅近くには素戔嗚神社という歴史る神社があり、こちらも備後国一宮を称しています。
上戸手12:46発普通福山行き248M(クモハ105-2)で戸手へ。ホーム上に待合室があるだけの駅ですが、対向ホームの跡が残っており、かつては交換可能駅だったようです。
今は駐車場になっているスペースにかつては駅舎があったと思われます。
対向ホーム上には何故か国鉄時代の駅名標がポツンと立っていますが、何故残っているのかは不明。元は鳥居型だったようですが、上の部分が喪失してしまっています。
14分歩いて近田へ。ホーム上にブロック造りの待合室があるだけの駅ですが、こちらもかつては駅舎のある有人駅だったようです。元が軽便鉄道だったにしても随分と短い駅間距離で有人駅を配置していたんだなと思います。
近田13:34発普通福山行き250M(クモハ105-31)で道上へ。昭和46年3月設置のブロック造りの待合室があるだけの無人駅ですが、かつては貨物営業も行われる駅でした。
駅前にはドイツのネオプラン社製観光バスの廃車体が保存されています。詳細は不明ですが、カンコ―観光という会社で使われていた貸切用だったようです。
15分歩いて湯田村へ。待合室すらない上屋だけの駅ですが、駅舎があったことを窺わせる広いスペースがあります。上屋は昭和29年3月の建物財産標が付いたもので、線内の他の駅舎が無い無人駅では見かけませんでした。この駅の場合は上屋があったために待合室を建てる必要なしと判断されたのでしょうか。
湯田村14:17発普通福山行き1252M(クモハ105-2)と福山14:48発普通播州赤穂行き426M(クハ115-1117)を乗り継いで東福山へ。山陽新幹線の高架に隣接した橋上駅で、昭和36年に貨物駅と開業し、昭和54年9月より旅客営業を開始しました。貨物駅の様子は下りホームから見ることができます。
東福山15:15発普通相生行き5756M(クハ115-1122)で大門へ。岡山との県境近くにある駅で、以前に訪問済みですが、2月29日限りで無人化され、駅スタンプが廃止されるとのことで再訪しました。日中5時間近く窓口閉鎖時間があるため行程を組むうえで結構悩まされた駅でもありました。
大門15:43発普通岡山行き1760M(クハ111-2148)で新倉敷へ。昭和50年3月に山陽新幹線との乗換駅として「玉島」から改称された駅です。昭和42年に倉敷市に編入された玉島市の代表駅でしたが、合併されて自治体として消えただけでなく駅名も取り上げられてしまうとは何とも不憫だと感じます。正直、関西方面から倉敷に来るならわざわざこだましか停まらないこの駅を使うよりも岡山で乗り換えた方が便利なので、山陽新幹線の中でも特に地味な駅と言う印象があります。
新倉敷からは16:27発こだま744号新大阪行き744A(782-7009)で岡山へ。岡山16:42発のぞみ136号東京行き136A(783-2064)に乗り換えて品川へ。品川で20:02発山手線外回り1811G(モハE235-123)に乗り換えて高田馬場へと帰りました。