まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

3/3 弥生の五能線駅めぐり(能代エリア)

この日は五能線秋田県内の駅を中心に巡りました。

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岩館駅

まだ暗い能代駅を5:32発普通岩館行き221D(キハ48-1504+キハ48-505+キハ40-546)で出発し、終点の岩館で下車。秋田県最北端の駅で、ホームは相対式。リゾートしらかみも停車する運行拠点駅ですが、平成30年に無人化されています。一日4往復、当駅で折り返す列車が設定されています。221Dは当駅で深浦から来て折り返していく422Dに接続して東能代方面へと折り返していきます。

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向能代

折返し岩館6:22発普通東能代行き222D(キハ40-546+キハ48-505+キハ48-1504)で向能代へ。その名の通り能代市街から米代川を挟んだ対岸に位置する駅で、周辺には住宅地が広がっています。駅舎は昭和27年1月開業時に建てられたもので、窓が大きく軽快な印象を受けます。簡易委託の窓口で入場券を購入するとおまけでティッシュとのど飴を頂きました。寡黙ながらも親切な駅員さんの思いやりが身に沁みます。

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八森駅

向能代7:36発普通弘前行き2527D(キハ48-1504+キハ48-505+キハ40-546)で八森へ。平成18年の合併で山本郡八峰町となった旧八森町の駅で、昭和60年改築の山小屋風駅舎は商工会館との合築です。ホームは八森の市街地を見下ろす高台にあり、駅舎とは渋い木造上屋で覆われた階段で結ばれています。開業時は「椿」を名乗っていましたが、八森町役場の移転に伴い昭和34年に、現在の東八森駅から「八森」の名を譲り受けています。また、当駅の改称から6年後に紀勢本線の「紀州椿」駅が「椿」に改称しています。

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北能代

八森8:32発普通東能代行き520D(キハ40-574+キハ40-530)で北能代へ。開業時は「羽後東雲」を名乗っていた駅で、所在地の山本郡東雲村が合併で能代市となった3年後の昭和18年に現駅名に改称されました。個人的には能代の北にあるというような即物的な現駅名よりもかつての村名を残す旧駅名の方が魅力的に感じるのですが。

駅舎は平成20年7月に改築されたもので、それ以前は貨車駅舎でした。駅前に人家は少なく閑散としていますが、駅裏には住宅地が広がっています。

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鳥形駅

25分歩いて隣の鳥形へ。昭和35年に開業したホームと待合室だけの簡素な駅で、能代市八峰町の境界付近の田園地帯にあります。待合室で本を読んで列車を待っていると東能代行きの快速が通過していきました。この快速は停車駅が異常に少なくかつての町の中心である八森や沢目にすら停車しません。もう少し停車駅が多ければ駅めぐりに使えたのにと恨めしく思いながら見送りました。リゾートしらかみならともかくこの快速の無慈悲な通過は果たして必要なんでしょうか。五能線に速達効果を期待している人がそんなにいるとは思えませんし、鳥形のような小さな駅を通過するのは仕方ないにしてもせめて八森や沢目にくらいは停めてもいいのではないかと思います。

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沢目駅

鳥形11:17発普通弘前行き2531D(キハ40-530+キハ40-574)で沢目へ。平成18年に八森町と合併して八峰町となった旧峰浜村にあった唯一の駅で、昭和62年改築の駅舎は商工会館との合築です。かつては簡易委託だったらしく駅舎内には窓口跡も残っており、その隣には旧駅舎の写真が掲げられています。駅のすぐそばには「ふれあい橋」というエレベーター付きの自由通路が設置されています。

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東八森

1時間ほど歩いて隣の東八森へ。駅近くのホーマックニコットで弁当を買って待合室で食べました。旧八森町のかつての中心にある駅で、役場が椿駅近くに移った際に「八森」の名を譲って改称されました。なお、平成18年の合併で八峰町となった後に、八森と峰浜(沢目)の中間地点に役場新庁舎を建設したことから、約半世紀ぶりに役場最寄り駅として返り咲いています。駅舎は昭和53年3月改築の五能線ではよく見かけるタイプの簡易駅舎です。トイレは綺麗でしたが、待合室は老朽化で雨漏りしてベンチが濡れていました。

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あきた白神

東八森13:25発普通岩館行き223D(キハ40-535+キハ40-527)であきた白神へ。平成9年10月に開業した新しい駅で、造りは簡素ですが、リゾートしらかみも停車します。国道101号を挟んだ向かいに「八森いさりび温泉 ハタハタ館」があり、歩道橋で結ばれています。駅のすぐ南側の国道上には「国盗り網引き合戦」によって定められた秋田青森の観光的県境があります。この観光的県境によれば、あきた白神駅は青森県に属するそうです。

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滝ノ間駅

15分ほど歩いて隣の滝ノ間駅へ。駅間距離は大したことありませんが、あきた白神駅をじっくりと見すぎたこともあって到着はギリギリで、あまり写真を撮ることができませんでした。

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下川沿駅

滝ノ間14:00発普通東能代行き224D(キハ40-527+キハ40-535)で東能代へ。ここで一旦五能線を離れ、東能代14:40発奥羽本線普通弘前行き1663M(クモハ701-18)で下川沿へ。昭和30年に大館市編入された旧北秋田郡下川沿村の駅で、駅前には小林多喜二生誕地の碑があります。駅舎は平成18年7月に改築されたもので、それ以前は貨車駅舎でした。列車を待っていると、石焼き芋のトラックが音程の外れた笛の音を流しながら駅前の国道7号を通り過ぎていきました。

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東能代駅

下川沿15:43発普通秋田行き1660M(クハ700-15)で東能代へ。奥羽本線五能線の分岐駅で、能代市の中心部からは離れたところにあります。開業時は「能代」を名乗っていましたが、明治42年に「機織」に、昭和18年に「東能代」に改称されました。駅舎は昭和33年1月に改築された鉄筋コンクリート造の国鉄モダニズムスタイルです。

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ウェスパ椿山

東能代16:33発普通深浦行き323D(キハ48-1509+キハ48-516)でウェスパ椿山へ。平成13年12月に開業した新しい駅で、当初はリゾートしらかみのみが停車していましたが、開業一年後から普通列車も停まるようになりました。ホームのみで、駅舎や待合室はなく至って簡素な造りの駅です。温泉や体験工房、展望台などのある観光施設「ウェスパ椿山」が駅に隣接しています。日没後ということもあって訪問時には、閉園時間後ののテーマパークのような雰囲気でした。

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艫作

ウェスパ椿山のレストランカミリアで夕食を取ってから夜道を30分ほど歩き隣の艫作へ。国道とはいえ街灯もなく車通りも少なかったのでとにかく心細かったです。

艫作(へなし)は、黄金崎不老不死温泉の最寄り駅で、難読駅名として知られています。平成22年10月改築の駅舎は「北前船五能線の海」をモチーフとしたもので、船が屋根に乗った個性的なデザインになっています。

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横磯駅

艫作19:51発普通深浦行き325D(キハ40-553+キハ40-535)で横磯へ。海を見下ろす立地の駅ですが、もはや真っ暗で何も見えず、ただ波の音だけが響き渡っています。

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陸奥岩崎

横磯20:19発普通東能代行き328D(キハ48-515+キハ40-521+キハ40-528)で陸奥岩崎へ。平成17年に西津軽郡深浦町と合併した旧岩崎村の中心地にある駅で、昭和31年4月改築の大柄な木造駅舎が残っています。この日は陸奥岩崎駅近くの山の民宿しちのへに宿泊。一泊3500円とリーズナブルで、ご主人はとても親切な方でした。