まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

10/18 消えゆく木造駅舎を求め GO TO 周防

晴れて都民も使えるようになったGO TO TRAVELキャンペーン。さて利用してどこへ行こうかと考えていると、JR山陽本線四辻駅が10/21より改築されるとの知らせが飛び込んできました。そこで、急遽山口への旅行を計画しました

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SFJ5G便に搭乗

高田馬場を5:43発山手線内回り0460G(モハE234-22)で出発し、品川で6:09発エアポート急行羽田空港行き500K(3151-8)に乗り換えて羽田空港へ。

7:20発SFJ5G(ANA NH3811)便に搭乗。機材はA320-214でした。

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山口宇部空港

陸路だと遠い本州の果て・山口も飛行機だとあっという間で、9時に山口宇部空港に着陸。ローカル空港らしくこじんまりとしています。これまでの旅行で飛行機を利用したのは北海道行きと宮崎行きだけなので、この規模の空港を使うのは初めてです。

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宇部岬駅

早速レンタカーを借りてまずは宇部岬駅へ。今回の旅では山口県内の木造駅舎のうち、建て替えられる可能性のありそうなものを片っ端から見ていきます。時間の関係で車での訪問となるため、訪問駅にはカウントしません。

宇部岬の駅舎は大正12年8月開業時に建てられたもの。あと3年で築100年となりますが、果たして駅舎はそれまで生き延びられるでしょうか。宇部線では今年に入ってから駅舎の簡素化が相次いでおり、老朽化した駅舎の残るこの駅なんかはそろそろ危なそうな気がします。

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床波駅

続いて床波駅へ。宇部市内は狭い道が多くて結構走りにくい印象を受けます。駅までの道も狭く、駐車スペースも十分にないことが多いので、車で巡るには向いていない路線の一つでしょうね。

こちらの駅舎も大正12年8月開業時の駅舎(財産標にはT12.7)。宇部岬と同時期に建てられていますが、形状は随分と異なります。駅名看板が安っぽいのに取り換えられているのがつくづく残念です。

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四辻駅

ちょっとだけ高速道路(無料区間)を飛ばして小郡を通り過ぎ、この旅一番の目的地・四辻へ。この駅の改築情報を目にしたのが、山口への旅に出るきっかけでした。

開業は大正9年5月6日、つい5か月前に百周年を迎えたばかりの木造駅舎ですが、改築工事のため、10月20日限りで使用終了となります。入口への階段とその両脇に植えられた松、無人駅にも関わらず手入れされた植木が何とも見事です。しかしながら、駅舎前は駐車場になっているので、駅舎を綺麗に撮るのは至難の業。利用者は結構多いらしく車はひっきりなしにやってきます。それでも、送迎の数分で行ってくれればいいのですが、中には「15分以上駐車禁止」を無視している車も。しかもよりにもよって真正面に陣取っています

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四辻駅 ようやく車がいなくなったので満足の一枚

30分以上待ってようやく車が一台もいなくなったので満足のいく一枚を撮ることができました。この駅舎を撮れるのもこれが最初で最後なので色んな構図で撮影しておきます。車がいなくなると余計に引き立つ立ち姿の美しさ。日本の駅の中でも特に絵になる駅の一つだと思いますが、残念ながら後2日で見納め。この手の小さな駅の改築というのは本当に注目されないものですが、その美しさが駅巡り界隈以外でも有名だったのか、同じように撮りに来ていた人は結構多かったようです。

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岩田駅

交通量が多く、しんどい国道2号で大都会周南を通り過ぎ、岩田駅へ。2月のドライブで見覚えのある道も通りました。

伊藤博文の出身地にある岩田駅は一応有人駅ですが、休日はやっていないというのを失念していました。いつ無人化されてもおかしくは無さそうな感じなので、また近々来ることになるかと思います。駅舎は昭和12年3月に改築されたもので、初代総理大臣の故郷の駅だからなのかデザインも結構凝っています。屋根の造りと車寄せの土台の石積みが個性的ですね。

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通津駅

岩国市に入り、通津駅へ。山を背にして立つ木造駅舎は昭和9年8月開業時に建てられたもので、事務室部分が減築されています。無人駅かと思いきやここも平日は窓口が開いているそうで、無人化されないうちにリベンジしたいものです。

それにしても青地の駅名看板が渋くていいですね

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周防高森駅

内陸部を玖珂に抜けて旧周東町に入り、岩徳線周防高森駅へ。こちらも休日なので窓口は開いていませんでした。逆光にはならなかったものの、駅名表示に影が落ちてしまっているのも残念です。

駅舎は昭和9年12月開業時に建てられたもので、マンサード屋根のファザードが立派です。小さなマンサードをファザードに取り入れた木造駅舎は山口県内に多く見られるもので、広島鉄道局下関管理部管内固有のスタイルだったと思われます。

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高水駅

周南市に合併された旧熊毛町の玄関口・高水駅へ。元々独立した自治体だったとはいえ、人の気配のない無人駅にこのタクシーの数は過剰な気がしなくもありません。

駅舎は周防高森より一足早く、昭和9年3月に建てられたもので、ほぼ同時期と言っていいくらいですが、こちらはマンサードではない平凡なスタイルです。但し、入口の庇が鉄骨で支えられているのは共通しています。

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周防久保駅

下松市に入り、周防久保駅へ。北向きの駅舎なので逆光にならないか心配でしたが、杞憂だったようです。

駅舎は高水と同じく昭和9年3月開業時のもの。細かい寸法などは違いますが、デザインなどは共通しています。昔はほとんど同じ形だったのでしょうが、後の補修で屋根の葺き方や駅名表示の位置も変わっているため、全く異なった印象を与えてくれます。

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周防花岡駅

続いて周防花岡駅へ。周防高森と比べると全体的に小ぶりながらもマンサードの美しい木造駅舎が、山陽新幹線の高架を背に立っています。

周防高森より2年早く、昭和7年5月開業時に建てられたもので、余計な手の加えられていない入口庇や戦前の洋館によく見られるドイツ壁が美しいです。駅舎に寄り添って伸びる木もまた風情を感じさせます。上手く活用すれば人気の出そうな駅舎ですし、何とか生き残ってほしいものです。

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福川駅

再び車の多い周南市街地を通り抜けて福川へ。旧新南陽市の市街地西部にある駅で、周辺は建物も多く都会的ですが、無人駅。

駅舎はいつ頃の建築か不明ですが、かつての栄華を感じさせるかのように規模が大きく、庇の下の出入口も2つあったようですが、向かって右側は封鎖されています。

ホーム上には年季の入った木造待合所も残っています。

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戸田駅

予定になかったものの日没までまだ時間があるので戸田駅へ。ここは以前列車で訪問済みですが、気に入ったので再訪しました。良い駅は何度見ても良いものです。

大幹線の駅らしい風格を感じさせる駅舎は築年不明ですが、ひょっとすると明治44年開業時のものかもしれません。維持費は嵩みそうですが、雰囲気抜群なので何とか残してほしいものです。

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国際ホテル宇部

国道2号、そして山口宇部道路を西へ走っている最中に日没、ホテルへ向かう前に来来亭宇部西岐波店で夕食を済ませました。

この日の宿は国際ホテル宇部。向かいには村野藤吾の代表作の一つ・渡辺翁記念会館がありますが、真っ暗でよく見えませんでした。