まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

12/17 雪の伯備線・山陰本線駅めぐり

冬の鳥取駅めぐり3日目最終日は伯備線足立~岸本の各駅を全駅訪問する予定でしたが、前日の雪で旅程が崩壊し、今回の旅の目的の一つであった宝木駅に行けなくなってしまったので、宝木駅を中心に予定を組み直すことになりました

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夜明け前の足立駅

新見を5:46発普通出雲市行き821M(クモハ114-1098)で出発し、足立で下車。「あだち」ではなく「あしだち」と読む駅で、そばを流れる川以外は見える範囲に何もないような山奥にあります。平成17年の合併で新見市となった旧阿哲郡神郷町の駅で、昭和30年の神郷町成立前の所在地は神代村でした。神代村役場のかつての最寄り駅は隣の備中神代駅ですが、そちらの所在地は旧上市町です。

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足立駅

かつてあった木造駅舎は解体され、内部にベンチすらない締切不可の屋根と壁だけの駅舎がわずかな広場を挟んで渓谷と向かい合っています。駅前に人家はなく、駅の灯りと道路を照らす明かりだけが夜明け前の闇にポツンと灯っています。

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足立駅にやってきた回送列車

ホーム上の待合室で待っていると6:24に回送列車がやって来ました。隣の新郷で折り返して6:51新郷発播州赤穂行き上り始発846Mとなる車両のようです。新見ではなく新郷で折り返したところで、拾える需要は新郷・足立・備中神代の3駅のものだけですが、いずれも小駅で、果たしてどれだけの利用があるのか気になる所です

編成はD-06、6:28に特急やくも2号が通過すると6:31に発車していきました

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伯耆大山駅で入換を行うEF64 1036

足立6:42発普通米子行き823M(クモハ114-1194)で伯耆大山へ。駅構内ではEF64 1036が貨物列車の入換を行っていました。旅客列車の面ではパッとしない分岐駅ですが、貨物の面では王子製紙米子工場の出入荷になくてはならない重要な駅です

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大山口駅

4分遅れの伯耆大山8:18発普通鳥取行き234D(キハ47-146+キハ47-143)に乗車しましたが、途中の大山口で信号待ちのため数分間停車。御来屋で後から来る快速に抜かれるとのことだったので、大山口で降りて快速を待ちます。

伯耆富士・大山の登山口へのバスへの乗換駅である大山口は、西伯郡大山町の玄関口ですが、平成17年の合併で本庁舎は旧中山町役場に移っているため、役場最寄り駅は名和駅または御来屋駅となります。

昨年訪問した時は改築のため仮駅舎に移行したばかりでしたが、今年3月8日に新駅舎が完成し、駅前の植え込み以外はすっかり様子が変わっていました。

新駅舎は米子高専の生徒によってデザインされたもので、大山登山口の駅らしく山小屋をイメージしたデザインです。当初は大幅に簡素化する計画だったそうですが、地元の一部費用負担で待合室の規模を維持。これが駅舎改築のスタンダードになってほしいと思えるような、無人駅ながらもしっかりとした駅舎で、こんな雪の日でも快適に列車を待つことができました。ただ、改築に際してホーム上屋が撤去されてしまったので、2番線に向かうには跨線橋に行くまでに一旦雪に濡れ、跨線橋を渡ってからも2番線で雪に濡れる羽目になります。

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大山口駅 旧駅舎

昨年夏に撮影した旧駅舎はこんな感じのブロック造駅舎でした。雪があるので雰囲気が違って見えますが、植え込みとバス停だけはそのままなのが分かります。こうして見比べてみると、旧事務室部分がない分駅舎は小さくなったものの、待合室の大きさはほとんど変わっていないのが見て取れます。

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青谷駅

4分遅れの大山口8:56発快速とっとりライナー3420D(キハ126-1015+キハ126-15)で青谷へ。平成16年に鳥取市編入された旧気高郡青谷町の玄関口で、快速とっとりライナーの全列車が停車します。天井の高い立派な木造駅舎は昭和15年3月に改築されたもので、明り取り窓がいい味を出しています。今後、米子支社管内では駅舎の簡素化が進むことになりそうですが、この駅舎はなんとか生き残ってほしいものです。

 

撮影を終え、特急通過待ちのため5分ほど前に入線してきた10:32発普通鳥取行き234D(キハ47-146+キハ47-143)に乗り込んで待っていると、駅員さんが跨線橋を渡って、スタンプを押したときに改札前に置き忘れてしまったスタンプ帳を届けてくださいました。スタンプを押した後すぐに入場券を買ったのでしまい忘れてしまったのが、原因のようで、気を付けなくてはいけません。青谷駅の駅員さん、ありがとうございます。ちなみにこの時乗った234Dは先ほど大山口で乗り捨てた列車です。

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宝木駅

234Dで宝木へ。平成16年に鳥取市編入された旧気高郡気高町の駅で、昭和30年の気高町成立までは宝木村でした。旧気高町役場の最寄り駅は隣の浜村駅です。

駅舎はおそらく明治40年4月開業時のもので、旧事務室部分には山陰合同銀行の代理店が入居していましたが、平成30年7月16日に廃止されています。内部には簡易委託の窓口がありますが到着時は不在で、見ると駅前で雪かきをされている最中でした。入場券のために雪かきの仕事を中断させるのも気が引けるので待っていると、警備会社の現金輸送車が到着。売り上げを渡す作業が終わった後は雪かきに戻らず窓口にいらしゃったので入場券を購入し、スタンプも押させてもらいました。

この駅については来年度にも駅舎を簡素化するという報道が出ていましたが、駅員さんにその件を訪ねてみると「再来年くらいに延期になったんじゃなかったかな」とのこと。いずれ消える運命ではあるもののあと一年くらいは宝木駅の現駅舎を見ることができそうです。できれば夏の姿も見ておきたいところ。

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倉吉駅

宝木11:38発普通倉吉行き239D(キハ47-143+キハ47-146)で倉吉へ。鳥取県中部の中心都市・倉吉市の代表駅ですが、市の中心からは少し離れたところにあります。明治45年から昭和47年までは「上井」を名乗っており、その間は昭和60年に廃止された倉吉線の打吹駅が倉吉駅でした。駅舎は平成23年1月の半橋上駅舎で、市の玄関口らしく立派なものです。今の駅舎もなかなかかっこいいと思いますが、橋上化前の国鉄モダニズム駅舎も撮ってみたかったなという気がします。

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照り焼きチキンのっけ弁当

乗り換え時間を利用して駅前の「かぜべん」でお弁当を購入し、12:43発普通米子行き241D(キハ126-11+キハ126-1011)に乗車。冷えた身体に温かいお弁当がよくしみます。昼食を食べるのには短すぎる乗り換え時間でも、駅前で弁当を買えるというのはいいですね。

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黒坂駅

伯耆大山で13:49発普通新見行き826D(キハ120-336+キハ120-359)に乗り換えて黒坂へ。大正11年11月から生山延伸までの一年間だけ伯備北線の終着駅だった駅で、昭和34年の日野町成立まで存在した旧日野郡黒坂町の玄関口です。駅舎は昭和56年12月改築で、窓口とチッキ台の跡があります。黒坂は江戸時代初期に9年間だけ存在した、関一政の居城・鏡山城の城下町で、駅裏手の鏡山に城がありました。

城自体はお家騒動を理由に関一政が改易されたことで破却されてしまいましたが、城下町の道割は今も残っています。

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山陰合同銀行

さすがに城下町時代の建物は残っていないと思われますが、黒坂市街には古い建物が多く残っています。その一つがこちら。ガレージに改装されて下半分がうしなわれはいるものの、右書きの「山陰合同銀行」の文字が残ります。

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黒坂の街並み

地元の人からすれば雪かきが大変でしょうが、雪を被った黒坂の街はなかなか風情がありました

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上菅駅

黒坂15:35発普通生山行き944M(クモハ115-1508)で上菅へ。大正14年4月に日野郡黒坂村に開業した駅で、カーブした島式ホームが跨線橋で駅舎と結ばれています。国道に面した駅舎は昭和57年改築。駅舎内の壁には上菅の歴史やたたら製鉄についての説明が貼られています。それによれば、上菅の地名は、孝霊天皇が皇子や皇后を連れて奥日野・鬼林山の鬼を退治しに来た際に、皇后が産気づいたため菅の葉を敷いて寝かせたという伝説に由来するとのことです。

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武庫駅

上菅16:07発普通米子行き945M(クモハ114-1117)で武庫へ。日野郡江府町の神奈川地区に昭和36年に開業した駅で、国道と集落に挟まれたホーム上にブロック造の待合室があります。国道を間に挟んで日野川が流れており、交通量は多いものの景色はなかなかのものです。阪神間で育った人間としては字面的に「武庫川」を連想してしまいます

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上石見駅

武庫16:42発普通新見行き828M(クモハ115-1551)に乗車し、5分ほどの停車時間を利用して上石見駅を撮影。岡山との県境近くにある駅で、列車の本数はかなり少ないものの、駅舎にはレストランが併設されています。ただし、訪問時には既に営業時間を終えて改札口も真っ暗でした。伯備線では最も標高の高い位置にある駅です。

本数的に次来る時は車でしょうが、駅舎内のレストランで食べてみたいものです。

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ピオニーポークラーメンとやきめし

新見に到着後、乗り換え時間を利用して前日も来た「味の庄 伯備」へ。今回はピオニーポークラーメンとやきめしを注文。ラーメンはスープが美味しく、やきめしはボリュームたっぷりでした

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864M

夕食後は新見18:50発普通瀬戸行き864M(クモハ115-1501)に乗車し、岡山へ。岡山駅西口を21:35発のWILLER EXPRESS C1253便に乗車し帰途に就きましたが、翌朝東名道で渋滞に巻き込まれ、バスタ新宿にはちょうど一時間遅れの9時に到着しました。夜行バスが渋滞で遅れる経験はこれが3度目ですが、いずれも目的地への到着が8時以降と遅いバスで渋滞に巻き込まれているので、到着時間が遅いバスは定時性が低いなと言う印象を持ってしまいます。