まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

1/2 新春小浜線駅めぐり

年が明けて、令和3年初の駅めぐりは小浜線へ。線内に残る木造駅舎のうち十村・加斗が簡素化されるという噂があったのでこの機会に行くことにしました。

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雪の近江今津駅

宝塚5:24発普通松井山手行き4414M(クモハ321-22)、尼崎5:46発普通京都行き100C(クハ207-8)、京都7:00発普通近江今津行き1806M(クハ117-307)を乗り継いで近江今津へ。京阪神間はいつものごとく積雪がありませんでしたが、滋賀県内に入ると車窓は雪景色で、近江今津ではホーム端が埋もれるほどの雪でした。

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敦賀駅

近江今津8:14発普通福井行き4843M(クモハ521-4)で敦賀へ。言わずと知れた嶺南地方の中心都市・敦賀市の代表駅ですが、駅舎をしっかりと撮る機会はこれが初めてかもしれません。駅舎のうち左側の駅名が掲げられている平屋部分は、昭和26年3月に改築された旧駅舎の一部を転用した仮駅舎です。右側の3階建て部分は交流施設「オル・パーク」で、北陸新幹線開業の暁には3階に改札口が設けられて橋上駅舎となる予定です。随分先に思えた北陸新幹線敦賀延伸まで気付けばあと2年。敦賀乗換を固定化するのは不便だと思うので、敦賀~大阪間の開業も10年くらい前倒ししてほしいものです。

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東洋紡績敦賀工場クラブハウス

次の小浜線の列車まで2時間近くあるので敦賀市内を散策しつつ西敦賀へ。敦賀も今年は豪雪で、歩くとたちまち靴下が濡れてしまいますが、もうヤケクソになって歩き続けます。市役所へ向かう前に東洋紡績のクラブハウスを撮影。昭和10年に建てられたハーフティンバーの洋館です。

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敦賀市役所

敦賀市役所は昭和49年竣工。正面部分に新庁舎を建設中のため、裏側からしか見ることができません。新庁舎は8月完成、来年1月使用開始予定です。

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西敦賀駅

雪の中を歩いて西敦賀へ。昭和37年に開業した、ホームと待合室だけの駅で、敦賀市街を見下ろす高台にあります。すぐそばを北陸本線上り鳩原ループ線が通っており、駅からその姿を直接見ることはできないものの、通過音は十分聞こえそうな近さです。

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東小浜駅

西敦賀10:50発普通東舞鶴行き932M(クモハ125-8+クモハ125-12)で東小浜へ。昭和28年に開業した駅で、平成13年7月改築の駅舎は総合福祉センターと合築になった立派なもの。とはいえ駅部分は吹きっさらしといった状態で、待合室は左手に見えるガラス張りの四角い建物です。北陸新幹線開業の際にはここに新幹線駅が設けられる予定ですが、果たしてその時この駅はどのように変貌を遂げるのでしょうか。

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十村駅

東小浜12:02発普通敦賀行き933M(クモハ125-6+クモハ125-17)で十村へ。大正6年12月開業時に建てられたと思われる木造駅舎が残る駅です。旧事務室は集会所などとして使用されている様子。駅舎が簡素化されるという噂を聞きつけ訪問しましたが、現地には改築のお知らせはありませんでした。駅名は開業時の所在地・三方郡十村(とむら)から取られており、明治22年の町村制施行時に十の村が合併したことが由来という単純な命名です。十村は昭和29年に三方町編入され、平成17年の合併で三方上中郡若狭町となりました。

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大鳥羽駅

十村13:04発普通東舞鶴行き934M(クモハ125-3+クモハ125-7)で大鳥羽へ。昭和29年の上中町成立まで存在した旧遠敷郡羽村の駅で、昭和63年3月改築の駅舎は鳥羽地区農村環境改善センター・JAわかさ鳥羽支店との合築。簡易委託の窓口もありますが、この日は休業でした。

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藤井駅

7分遅れの大鳥羽13:17発普通敦賀行き935M(クモハ125-18)で藤井へ。昭和36年に開業した駅で、ホーム上の待合室は平成8年度明倫小学校卒業生によって内外共にペイントされています。かの藤井聡太八段は乗り鉄だそうですが、いずれ小浜線に乗ってこの駅に来たりするのでしょうか。

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新平野駅

4分遅れの藤井13:48発普通東舞鶴行き936M(クモハ125-17+クモハ125-6)で新平野へ。昭和26年の小浜市成立まで存在した旧遠敷郡松永村の駅で、大正7年11月開業と全然新しくありませんが、開業時から「新平野」です。おそらく関西本線平野駅との混同を避けるために「新」を冠したのだと思われますが、なぜ「若狭平野」としなかったのでしょうか。駅舎は昭和63年に改築されたもので、待合室は締切不可です。

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若狭有田駅

新平野14:36発普通敦賀行き937M(クモハ125-15+クモハ125-8)で若狭有田へ。昭和39年6月に開業した、小浜線で最も新しい駅で、駅舎はありません。駅舎のように見える木目の建物は平成16~7年ごろに建てられたトイレで、その奥に見える白い建物が開業時からの待合室です。待合室のデザインは西敦賀や藤井と共通しています。

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加斗駅

若狭有田15:11発普通東舞鶴行き938M(クモハ125-2+クモハ125-13)で加斗へ。昭和30年に大飯郡本郷村(現おおい町)と小浜市に分割編入されて消滅した旧大飯郡加斗村の駅で、大正10年4月開業時の木造駅舎が残っています。駅舎の旧事務室部分は改装されて理髪店が入居しており、簡易委託も行われていますが、この日は営業時間が短縮されていたため、中に人がいる気配はあったものの営業を終了していました。

窓口の営業を終了して駅舎が簡素化されるという噂もあるので、何とか無人化前に再訪しておきたいところです。加斗駅若狭本郷若狭高浜と共に今年4月3日で開業百周年を迎える予定ですが、この3駅のうち今も開業時の駅舎が残るのはこの駅のみ。

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新快速

加斗16:13発普通敦賀行き941M(クモハ125-6+クモハ125-17)で帰途に就きます。敦賀で17:49発新快速播州赤穂行き3327M(クハ222-2094)に乗り換え。京都で遅れてきた特急サンダーバードを待ったため10分遅れて発車しましたが途中で遅れを若干取り戻したので、尼崎で20:28発快速宝塚行き5525M(クモハ207-1011)にギリギリ乗り継ぐことができました。