まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

8/25 夏の終わりの芸備線駅めぐり

この日は芸備線の備後落合~三次間の駅を中心に巡りました

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芸備線3441D

新見を5:18発快速備後落合行き3441D(キハ120-330)で出発。乗客は自分以外に3人だけでしたが、いずれも旅行者風。途中からの乗降もないまま東城に到着しました。

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芸備線代行タクシー

この日は大雨のため、東城~備後落合間が運転見合わせ。タクシーによる代行輸送となっていました。乗客は自分含めて4人なので、タクシーは満席。

東城を出発し、10分弱で備後八幡へ。誰もいないだろうと思いきや、駅前では若者が一人乗車を待っていました。運転手さんが降りて満車の旨を説明し、配車の連絡をしてから、6:00に備後八幡を発車。「これから小奴可駅までずっと山道を走りますので揺れます。ご了承ください」との放送の後、一台がやっと通れるような狭い山道へと突入しました。6:08 内名着。橋を渡り、駅までの坂道をバックで登るプロの技術力には驚かされます。再び山道を走り、少し開けたところに出て6:20小奴可着。同じタクシーに乗っていた乗り鉄カップル?が「一番マトモなところに駅がある」と言っていました。

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代行タクシーで備後落合に到着

6:26 道後山着。運転手さんが連絡を取る間、1分ほど停車して乗客の方は写真撮影タイムとなりました。6:33 備後落合に到着。道後山を列車の定刻より7分遅く出たのに定刻より1分早く着くとは、いかに列車が遠回りしていて遅いかが分かるというものです。

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備後落合駅 ホーム

備後落合からは6:43発普通三次行き351D(キハ120-320)に乗車。代行タクシーに乗ってきた全員が乗り換え、それ以外に乗客はいませんでした。途中、比婆山から4人、備後西城から10人、学生が乗ってきたのでこちらの区間は通学需要が一応あるようです。

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高駅

昭和29年の庄原市成立まで存在した、旧比婆郡高村の駅で、昭和9年3月開業時の駅舎が今なお現役で使用されています。平成22年までは交換設備が残っていました。

駅前には商店や農協の建物があり、独立した村の玄関口だった頃を微かに偲ぶことができます。

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平子駅

高7:41発普通備後落合行き350D(キハ120-327)で平子へ。昭和27年2月に開業した駅で、国道183号に背を向けて旧道側に駅舎が設置されています。蔵風デザインの駅舎は平成6年改築。駅舎の隣には平子駅簡易郵便局があります。

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西城の街並み

平子から備後西城へ向けて歩く途中、西城の市街地を散策。駅からは西城川を隔てたところにある、古くからの市街地では、芸備線の橋梁が瓦屋根の街並みをかすめています。

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庄原市西城支所(旧比婆郡西城町役場)

備後西城駅の駅裏にある旧西城町役場は昭和54年竣工。役場の隣にはショッピングセンター、西城川の対岸には市民病院もありますが、駅はそれらには背を向けており、踏切を渡っての迂回が必要になります。

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備後西城駅

平成17年の合併で庄原市となった旧比婆郡西城町の玄関口、備後西城駅簡易委託駅で、旧事務室部分は店舗になっています。駅舎は昭和9年3月、庄原線の終点として開業した際に建てられたもの。前述のように市街地には背を向けていますが、西城紫水高校の最寄り駅として、通学時間帯は賑わいを見せます。

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山ノ内駅

備後西城9:28発普通三次行き355D(キハ120-327)で山ノ内へ。昭和29年の庄原市成立まで存在した、旧比婆郡山内西村の駅です。かつては木造駅舎がありましたが、解体されて待合所とホームのみになっています。駅前に建つ大木は開業時に植えられたものなのでしょうか。待合所周辺にはツチガエルがたくさんいました。

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七塚駅

45分ほど歩いて七塚へ。昭和29年の庄原市成立まで存在した、旧比婆郡山内東村の駅です。現庄原市域にはかつて山内北・山内東・山内西と「山内」のつく村が3つありました。このうち山内北村だけは鉄道が通っていませんが、亀井静香元議員の出身地だそうです。七塚もかつては有人駅でしたが、今はホーム上に待合所があるのみです。待合所よりも立派に見えるトイレは、平成10年4月に皇太子ご夫妻(現在の天皇皇后両陛下)が国営備北丘陵公園を訪問された際に当駅を使用されることになったので新築されたもの。利用頻度の少なさもあるのでしょうが、地元のシルバー人材センターの方によって美しく保たれていました。

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備後三日市駅

七塚12:19発臨時普通備後西城行き8356D(キハ120-327)で備後三日市へ。昭和5年に芸備鉄道の三日市停留場として開設され、国有化時に昇格した駅で、一見秘境駅のようにも思える寂しい所にあります。しかし、駅があるのは庄原市街の西の外れのため、5分も歩けば住宅街に出ます。ホームの佇まいからは山陰本線久代駅を思い出しました。

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備後庄原駅

30分ほど歩いて備後庄原へ。庄原市の代表駅で、大正12年12月に芸備鉄道の終点として開業しました。昭和8年6月の国有化で庄原線の駅となり、その際、現在の駅舎に改築されました。かつては急行も停車していた運行拠点駅だけあって、駅舎は天井の高い立派なものです。令和2年10月に「大正ロマン」をモチーフに改装され、バスターミナルが駅前に移設されました。駅前からは広島への高速バスも出ており、所要時間や乗り換えの手間を考えればそちらの方が便利でしょう。

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比婆山駅

備後庄原13:37発普通備後落合行き356D(キハ120-320)で比婆山へ。未確認生物ヒバゴンで有名な比婆山にちなんだ駅名を持つ駅で、昭和10年12月開業時は「備後熊野」を名乗っていました。比婆山伊邪那美が埋葬されたとの伝説のある地で、駅舎も熊野神社への参拝駅ということで社殿風の造りです。屋根の曲線が美しい駅舎ですが、駅前は交通量のそれなりにある国道なので撮影には注意が必要です。

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比婆山駅 駅名表示

車寄せに掲げられた駅名表示は古い時刻表を転用したもの。記載内容から岡山駅にあったものと推察されていますが、いつの時代ものかまでは分かっていない様子。盗難の危険だってありますし、このまま朽ちさせるよりは京都鉄博なり地元の博物館なり然るべきところで見やすく保存した方がいいように思います。

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八次駅

比婆山14:57発普通三次行き359D(キハ120-320)で八次へ。三次市街の東部にある駅で、駅名は昭和12年まで存在した旧三次郡八次村に由来します。駅舎は昭和50年代に改築されたもので、便所は封鎖されています。三次高校の最寄り駅のため、学生の利用が多くあります。

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神杉駅

八次16:30発普通備後庄原行き360D(キハ120-320)で神杉へ。大正11年6月に芸備鉄道の終点「塩町」として開業した駅で、昭和9年1月に現在の駅名になりました。寄棟造の駅舎は建物財産標によれば昭和8年12月改築。貨物取り扱いの名残で構内は広く、貨物ホームと農業倉庫も残っています。

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三次駅

神杉16:43発普通三次行き1729D(キハ120-326)で三次へ。備北地方の中心都市・三次市の代表駅で、芸備線は当駅を境に運行系統が分断されています。昭和5年に芸備鉄道の「十日市」として開業し、国有化時に「備後十日市」に改称され、昭和29年10月に現在の駅名になりました。駅舎は平成27年2月に改築されたもので、待合室は狭く、備北地方の中心駅という位置づけを考えるとお世辞にも立派な駅舎とは言えません。平成30年3月末までは三江線が分岐していました。

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下和知駅

三次17:29発普通備後落合行き364D(キハ120-324)で下和知へ。大正12年12月に「和田村」として開業した駅で、2年後に改称されました。かつては駅舎があったものの解体され、現在はブロック造りの待合所があるのみです。待合所とホームの間の空間からかつては、島式ホームだったことが分かります。駅前を国道183号が通っていますが、駅は国道より一段高い所にあります。

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肉玉焼き

下和知18:18発普通三次行き361D(キハ120-323)で三次へ。ホテルへ向かう前に駅前バスターミナルのたむ商店のお好み焼きで夕食としました。