まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

9/26 東武鬼怒川線・日光線駅めぐり

東武本線乗り放題デジタルフリーきっぷ駅めぐり2日目は日光・鬼怒川方面へ。

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下今市駅

高田馬場4:48発山手線外回り0403G(クハE234-31)、日暮里5:14発快速勝田行き321M(サハE530-2015)、北千住5:45発区間急行南栗橋行き2603(14437)、南栗橋6:32発普通東武宇都宮行き413(24442)、新栃木7:13発普通東武日光行き911(24421)を乗り継いでまずは下今市へ。日光線鬼怒川線の分岐駅で、特急を含むすべての列車が停車します。駅舎はSL大樹運転開始に合わせて平成29年7月に改築されたもので、レトロ調デザインです。

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下今市駅 旧駅舎(H28-7-26)

改築前の旧駅舎は昭和4年7月開業時に建てられた木造駅舎で、とても乗り換え客で賑わう運行拠点駅とは思えないほどこじんまりとしていました。この日は奇しくも旧駅舎を撮った日と同じように雨、予定では駅めぐりの合間に鬼怒川温泉と日光を散策するはずでしたが、変更を余儀なくされることに。

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小佐越駅

下今市8:16発特急リバティ会津101号会津田島行き1101(509-3)で小佐越へ。大正13年11月に下野電気鉄道「小佐越前」駅として開業した駅で、昭和5年7月に改称されています。駅舎は東武ワールドスクウェアの最寄り駅として平成5年4月に改築されましたが、平成29年に東武ワールドスクウェア駅が開業するとアクセス駅としての役目をそちらに譲り、駅係員の派遣も行われなくなりました。古くから残る玉石積盛土式ホームは国の登録有形文化財に指定されています。

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大桑駅

小佐越8:41発特急リバティきぬ114号浅草行き1114(514-3)で大桑へ。昭和29年の今市市成立まで存在した旧河内郡豊岡村の駅で、大正6年に下野軌道の駅として開業しました。西口に素っ気ないデザインの駅舎があり、狭くカーブした島式ホームとは跨線橋で結ばれています。ホームは玉石積盛土式で、こちらも国の登録有形文化財です。

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東武ワールドスクウェア駅

大桑9:00発普通新藤原行き307(6273)で東武ワールドスクウェアへ。世界の名所を25分の1スケールで再現した東武ワールドスクウェアの最寄り駅で、平成29年7月22日に開業しました。開業当初、運賃は小佐越駅と同一扱いで、列車も日中のみの停車でしたが、平成31年3月に運賃計算上で独立し、令和2年6月より終日全列車が停車するようになりました。単式ホームの無人駅で、駅設備は至ってシンプルです。

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大桑でSL大樹1号と交換

東武ワールドスクウェア9:28発普通東武日光行き310(6169)に乗車。途中の大桑でSL大樹1号と行き違いを行いました。対向の普通列車の乗客もスタッフや地域住民と一緒にSL列車のお見送りをするという光景はなかなか心温まるものです。

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大谷向駅

大谷向で下車。大正6年に下野軌道の「大谷向今市」として開業し、大正8年に改称された駅で、今市から見て大谷川の向こう岸にあることからこの地名が付いたのでしょう。下野電気鉄道となった後、一度廃止されましたが昭和6年に再開業しています。この駅のホームも玉石積盛土式で、登録有形文化財に指定されています。

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新高徳駅

大谷向9:59発普通新藤原行き101(6176)で新高徳へ。大正6年に下野軌道の「高徳」として開業した駅で、昭和4年の改軌時に改称されています。大正13年から昭和34年まで東北本線矢板駅とを結ぶ矢板線が分岐していました。レトロ調に改装された木造駅舎が残るほか、改軌時に建設されたホームと上屋が残っており、ホームと上屋は国の登録有形文化財に指定されています。

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上今市駅

新高徳10:33発普通東武日光行き312(6173)で上今市へ。平成18年の合併で日光市となった旧今市市中心市街の西部にある駅で、ログハウス風駅舎の前には水車が設置されています。駅舎は平成7年ごろに改築されたもので、日光杉並木ギャラリーが併設されています。

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鬼怒川温泉駅

上今市11:15発普通下今市行き712(6172)で下今市へ。下今市からは11:21発普通新藤原行き311(24434)に乗車し、21分間の停車時間を利用して鬼怒川温泉駅を撮影。言わずと知れた有名観光地・鬼怒川温泉の玄関口で、多くの列車が当駅で折り返します。駅舎は昭和39年10月の移転時に建てられたもので、元は白を基調としたデザインでしたが、SL大樹運転開始に合わせて改装され、黒ベースで木材を多用したデザインとなりました。3年前の6月に来た時と比べるとやはり活気に乏しく、観光地の置かれた厳しい状況が感じられます。

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鬼怒川公園駅

再び12:07発普通新藤原行き311(24434)に乗車し、鬼怒川公園へ。鬼怒川温泉街の北端近くにある駅で、当駅付近にも多くの旅館・ホテルが立地していますが、車窓からは廃墟が目立ちます。かつては特急「きぬ」の折り返し駅として賑わい、駅舎も大きかったようですが、駅舎は平成28年ごろに待合室を減築の上改装、折り返しの「きぬ」も平成29年に廃止され、令和2年6月22日にはついに無人化されてしまいました。今なお多くの観光客で賑わう鬼怒川温泉駅と比べると光と影のようです。

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東武日光駅

鬼怒川公園12:24発普通東武日光行き318(21434)で東武日光へ。世界的観光地・日光の玄関口で、終日多くの特急列車が発着しています。昭和54年10月改築の駅舎は山小屋風の2階建てで、2階にはコインロッカーと祈祷室が設けられています。1階には観光案内所、待合室があり、待合室を囲むように土産物屋と駅弁屋が店を並べており、なかなかの賑わいです。

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駅弁 とちぎ霧降高原牛めし

せっかくなので駅弁を購入して、待合室で昼食とします。牛めしに煮卵の組み合わせは珍しいですが、これがなかなか美味しかったです。東武日光駅には複数社の駅弁が置かれているので、何度来ても楽しめそうですね。

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日光軌道線 109

駅前には昭和43年に廃止された日光軌道線の車両が展示されています。この109号は日光軌道線の廃止後は岡山電気軌道で平成25年まで活躍し、日光へと里帰りした経緯を持つ車両です。東武日光駅前には昨年から展示されており、綺麗な状態が保たれていますが、屋根がないのが気にかかります。

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東武金崎駅

東武日光13:43発普通新栃木行き926(21421)で東武金崎へ。平成23年栃木市と合併した旧下都賀郡西方町の玄関口で、急行は停車しませんが駅員が配置されています。

金崎は日光例幣使街道15番目の宿場・金崎宿として栄えたところで、「東武」を冠したのは、東北本線金ケ崎駅または鞆鉄道金崎駅との混同を避けるためだったと言われています。日光線ではすっかり貴重になった木造駅舎は昭和4年4月開業時に建てられたものだと思われます。

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新大平下駅

東武金崎15:15発普通新栃木行き928(21434)と新栃木15:28発普通南栗橋行き450(21442)を乗り継いで新大平下へ。平成22年の合併で栃木市となった旧下都賀郡大平町の玄関口で、東口駅前に大平総合支所(旧大平町役場)があります。JR両毛線大平下駅へは約1.2㎞。日立グループの事業所への通勤需要が大きいためか急行も停車します。

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静和駅

新大平下16:12発普通南栗橋行き452(21443)で静和へ。平成26年に栃木に編入された旧下都賀郡岩舟町の駅で、昭和31年の岩舟村成立以前は静和村でした。静和村は明治の町村制で静戸村、三和村、和泉村、五十畑村、曲ヶ島村が合併して誕生した村で、旧村名からの合成地名でしょう。昭和4年4月の開業からわずか3カ月間「東武和泉」を名乗っていました。木造駅舎はおそらく開業時に建てられたものでしょう。地下通路入口前には駅員さんが育てているのであろう盆栽が飾られていました。

ちなみに岩舟町と栃木市の合併は平成の大合併の最後を飾ることになり、令和3年現在最新の市町村合併となっています。

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藤岡駅

静和16:30発普通南栗橋行き454(21441)で藤岡へ。平成22年に栃木市と合併した旧下都賀郡藤岡町の駅で、足尾銅山鉱毒事件で廃村となった谷中村跡に造られた渡良瀬遊水地の最寄り駅です。昭和4年4月開業時に建てられたと思われる木造駅舎は今年に改修工事が行われており、まだしばらくは現役を続けそうです。群馬県藤岡市の代表駅である群馬藤岡駅が開業したのは昭和6年7月のことで、もしこちらが先に開業していれば「藤岡」の駅名を取られて「東武藤岡」か「下野藤岡」と名乗ることを余儀なくされていたことでしょう。

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板倉東洋大前駅

藤岡17:05発普通南栗橋行き456(21413)で板倉東洋大前へ。東武日光線では唯一群馬県にある駅で、邑楽郡板倉町唯一の駅ですが、板倉町中心部からは離れています。地元からの請願によって平成9年3月に開業しました。島式2面4線の立派な橋上駅です。その名の通り東洋大学板倉キャンパスの最寄り駅ですが、東洋大学は板倉キャンパスにある学部を朝霞と赤羽台に移転することを発表しており、この駅の未来も明るくなさそうです。

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板倉東洋大前駅 ホーム

板倉東洋大前17:35発急行南栗橋行き30(6172)で帰途に就きます。南栗橋で17:50発急行中央林間行き1778T(53051)に乗り換え、北千住からは18:41発快速品川行き1890H(サハE231-177)、日暮里18:54発山手線内回り1814G(モハE234-69)と乗り継いで帰宅しました。