まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

11/14 埼玉県民の日フリーきっぷ駅めぐり(東武伊勢崎線・日光線・野田線)

この日は埼玉県民の日フリーきっぷを使って埼玉県内の東武鉄道の駅を巡ってきました。

高田馬場を5:54発山手線外回り0503G(クハE234-14)で出発し、日暮里6:16発快速取手行き681H(サハE231-157)、北千住6:26発準急南栗橋行き4508K(5917)、西新井6:33発普通竹ノ塚行き614S(13114)と乗り継いで竹ノ塚へ。前回は暗くてよく分からなかったホームの様子を撮り直してから6:42発普通北越谷行き532S(13123)で谷塚へ。埼玉県民の日フリーきっぷを購入し、駅めぐりを開始。

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獨協大学前駅

谷塚6:54発普通東武動物公園行き518S(13019)で獨協大学前<草加松原>へ。昭和37年に「松原団地前」として開業した駅で、平成29年に改称されました。獨協大学および名称・草加松原の最寄り駅です。草加松原松尾芭蕉の「おくのほそ道」の第一目に登場しており、それにちなんで平成26年に名勝に指定されました。

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新田駅

獨協大学前7:08発普通北越谷行き634S(13038)で新田へ。明治32年に開業、明治41年に一度廃止され、大正14年に復活したという歴史を持つ駅で、駅名は昭和30年の合併で草加町となった北足立郡新田村に由来します。昭和60年に高架化されていますが、駅前はごちゃごちゃとした昔ながらの雰囲気なので、あまり大規模な再開発は行われていないのでしょう。

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蒲生駅

新田7:19発普通東武動物公園行き627T(77712)で蒲生へ。明治32年に開業した駅で、明治41年に現在地に移転しました。駅名は昭和29年の合併で越谷町となった南埼玉郡蒲生村に由来します。通過線に挟まれて島式ホームがあるという構造は新田駅と同じですが、高架化は平成5年と少し遅いのでデザインが異なります。

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新越谷駅

蒲生7:30発普通北越谷行き601T(77717)で新越谷へ。昭和49年7月に開業した駅で、武蔵野線南越谷駅との乗換駅として設置されました。当初は地上駅でしたが、平成5年から6年にかけて高架化され、高架の武蔵野線をさらに高い高架の伊勢崎線が跨ぐ形になっています。平成10年には駅ビルが完成しました。元は田園地帯の中の駅だったそうですが乗換駅として急激に発展し、今では東武鉄道全体で5番目の乗降人員を誇ります。

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北越谷駅

新越谷7:49発普通東武動物公園行き605T(77716)で北越谷へ。明治32年に「越ヶ谷」として開業した駅ですが、大正8年南埼玉郡越ヶ谷町の中心近くに越ヶ谷駅(現:越谷駅)が開業したため、駅名を譲って「武州大沢」に改称されました。この駅名は当時の所在地であった南埼玉郡大沢町に由来します。大沢町が昭和29年の合併で越谷町となった後、昭和31年に現在の駅名になりました。複々線区間の北端であるため、普通列車の約半数が当駅で折り返します。

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大袋駅

北越谷8:07発準急久喜行き4612K(2222)で大袋へ。大正15年に開業した駅で、駅名は昭和29年の越谷町成立まで存在した南埼玉郡大袋村に由来します。「大袋」は合成地名で、「大竹」「大道」「大林」「大房」と駅が所在する「袋山」から一文字ずつ組み合わせたものです。駅舎は平成25年に橋上化されました。

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せんげん台駅

大袋8:24発普通東武動物公園行き609T(77701)でせんげん台へ。昭和42年に開業した駅で、開業時に建てられた橋上駅舎も今となって歴史を感じさせます。所在地の地名は「千間台」と漢字表記で、駅北側を流れる新方川の古称「千間堀」に由来します。当駅と隣の武里駅との間にはマンモス団地「武里団地」が線路沿いに広がっています。

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一ノ割駅

せんげん台8:41発準急南栗橋行き4665S(8415)で一ノ割へ。今ではすっかり珍しくなった地上駅舎の残る駅で、改札口は上りホームの北千住寄りに一か所あります。駅名は明治の町村制で武里村が成立するまで存在した南埼玉郡一ノ割村に由来。江戸時代の割地制度を今に伝える駅名です。

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久喜駅

一ノ割8:56発区間準急館林行き3501(13433)で久喜へ。久喜市の代表駅で、東北本線の駅に隣接するほか、東北新幹線の高架がホームと東口の間を通っています。駅舎は昭和45年橋上化。伊勢崎線は当駅を境に系統が分断されており、一部の列車を除いて当駅での乗換が必要となります。

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杉戸高野台駅

久喜9:28発急行中央林間行き912K(2022)で東武動物公園まで戻り、9:51発区間急行南栗橋行き2615(14458)で杉戸高野台へ。昭和61年に開業した駅で、周辺はのどかな郊外住宅地です。北葛飾郡杉戸町にある唯一の駅ですが、昭和56年までは東武動物公園駅が「杉戸」を名乗っていました。ただし、東武動物公園駅は隣の南埼玉郡宮代町にあります。

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ED5020

西口駅前の長戸呂児童公園には電気機関車ED5020と車掌車ヨ126が保存されています。貴重な保存車ですが、パンタグラフは破損し窓は塞がれるなどかわいそうな状態です。

私鉄としては日本で2番目に長い路線網を有する東武鉄道はかつて貨物輸送も盛んに行っており多くの電気機関車保有していました。

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姫宮駅

杉戸高野台10:10発急行中央林間行き1052T(52065)と東武動物公園10:25発普通中目黒行き1019T(71714)で姫宮へ。当地で亡くなった桓武天皇の孫・宮目姫を祀ったと伝わる姫宮神社の最寄り駅で、昭和2年開業時の所在地は南埼玉郡百間(もんま)村でした。百間村は昭和30年に須賀村と合併して宮代町となりましたが、「宮代」の町名は百間村総鎮守「姫宮神社」の「宮」と須賀村総鎮守「身代(このしろ)神社」の「代」から取られています。ちなみに須賀村は現在の和戸駅周辺にあたります。

姫宮駅は平成13年に橋上化されました。東武鉄道お客様相談室のイメージキャラクター「姫宮なな」は当駅から名付けられています。

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北春日部駅

姫宮10:36発普通中目黒行き1036S(13224)で北春日部へ。昭和41年、隣接する春日部検車区の使用開始に合わせて開業した駅で、島式ホームの外側に通過線が設けられています。橋上駅舎は開業時に建てられたもので、リニューアルされているため、それほど古さは感じさせません。駅周辺には検車区など鉄道関係の施設を除けば住宅街が広がるのみで、のどかな郊外といった感じです。

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八木崎駅

北春日部10:52発普通中目黒行き1007T(77713)で春日部へ。10:59発野田線普通大宮行き452A(66611)に乗り換えて八木崎へ。日光街道奥州街道の宿場町として栄えた南埼玉郡粕壁町の西部に設置された駅で、在原業平の都鳥の歌に因んだ石碑がある春日部八幡神社の最寄り駅です。駅舎は下りホーム大宮寄りに設置されており、昔ながらの郊外私鉄電車の駅らしい風情を残しています。

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豊春駅

八木崎11:09発普通大宮行き454A(8465)で豊春へ。昭和29年の春日部市成立まで存在した南埼玉郡豊春村の駅で、豊春の地名は「年々耕作ノカニ熟シテ和ノ候ノ如ク合併各村和熟センコトヲ望ム」という願いから名付けられた瑞祥地名です。

駅舎は昭和62年4月に橋上化、西口は東武ストア豊春店と一体化しています。

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東岩槻駅

豊春11:25発普通大宮行き832A(66616)で東岩槻へ。岩槻市東部に昭和44年に開業した駅で、平成18年に橋上化されています。スペースの都合か微妙に横に長いため全体像を一枚に収めにくい駅舎です。

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七里駅

東岩槻11:44発普通大宮行き460A(66618)で七里へ。昭和30年に大宮市に編入された北足立郡七里村の駅で、七里の村名は明治の町村制時に大谷・猿ヶ谷戸・東門前・東宮下・膝子・新堤・風渡野の7村が合併したことに由来します。駅があるのは風渡野(ふっとの)で、字面はかっこいいですが、台地に挟まれた地形が「ホト(女性器の古語)」を連想させるのが由来だそうです。七里駅には古くからの木造駅舎が残りますが、橋上化工事に伴い、12/4より仮駅舎・仮跨線橋の使用を開始する予定で、まもなく見納めとなります。

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大和田駅

七里12:03発普通大宮行き834A(66607)で大和田へ。昭和15年の大宮市成立まで存在した北足立郡大砂土(おおさと)村の駅で、下りホーム大宮寄りに地上駅舎があります。大砂土村は和田村・村・呂村・西本郷村・今羽村・堀崎村・島村が合併してできた村で、前身の7村のうち3村から一文字ずつ取られています。

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大宮公園駅

大和田12:14発普通大宮行き464A(84113)で大宮公園へ。埼玉県営大宮公園の最寄り駅で、平成28年4月に木材を多用した落ち着きあるデザインの新駅舎に改築されました。駅前には2本の大きなヒマラヤスギが双子のように立っています。

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大宮公園駅 旧駅舎(H28-3-30)

旧駅舎時代にも一度訪問しています。猫耳のようなドーマー屋根が個性的だったこの駅舎は昭和4年11月開業時に建てられたもので、現駅舎と比べるとこじんまりとしていました。

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大宮公園駅 旧駅舎跡

せっかくなので定点撮影。ちょっとズレてしまってはいますが、ヒマラヤスギや新駅舎との位置関係で分かるかと思います。跡地は更地になっていますが、駐輪場などにするでもなく柵で囲われたまま放置されています。

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大宮公園駅 建設中の現駅舎

せっかくなので建設中の現駅舎も貼っておきましょう。撮影から約一か月後、平成28年4月23日に使用開始となりました。

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北大宮駅

大宮公園12:38発普通大宮行き836A(8465)で北大宮へ。武蔵国一之宮氷川神社の最寄り駅ですが、駅前は手狭で案内看板などもないため、この駅から参拝する人はあまり多くなさそうです。東北本線と並行する区間に設けられていますが、そちら側に駅はありません。島式ホームは狭く、スペースの都合でエレベーターも設置されていません。

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大宮駅 東口

北大宮12:48発普通大宮行き470A(16633)で大宮へ。東北新幹線上越新幹線東北本線高崎線埼京線東武野田線ニューシャトルが乗り入れる埼玉県最大のターミナル駅で、東武野田線は当駅を起点としています。野田線が乗り入れるのは東口で、駅前は常に多くの人が行き交い、活気に溢れています。

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大宮駅 ホーム

野田線のホームは頭端式1面2線。改札口は一か所にしかないため、大宮行きの列車は先頭車に乗客が集中します。かと言って、ホームは先端に向けて細くなっていくので、もう一つ改札口や通路を設けるのは難しそうです。

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武里駅

大宮13:14発急行船橋行き2131A(8172)で春日部まで戻り、13:34発普通中目黒行き1313T(71710)で武里へ。昭和29年の春日部市成立まで存在した南埼玉郡武里村の駅で、「武里」の村名は「蔵野の」から付けられています。駅舎は昭和44年に橋上化されました。

予定では、この後武里団地を見ながらせんげん台まで歩くはずでしたが、太陽の向き的に逆光になりそうだったのと、思いのほか疲れていたのとで今回はパスすることにしました。

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谷塚

武里13:59発普通中目黒行き1314S(13114)で谷塚へ。昭和30年の草加町成立まで存在した北足立郡谷塚町の駅で、東武伊勢崎線における埼玉県最南端の駅です。少し早いですが、今日の駅めぐりはこれで終了。谷塚14:41発普通中目黒行き1347T(71796)と北千住15:02発快速上野行き1486H(サハE231-177)、日暮里15:13発山手線内回り1460H(モハE235-102)を乗り継いで帰宅しました。