まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/22 如月の山陽本線(広島地区)・スカイレール駅巡り

この日は広島地区の山陽本線スカイレールの駅を巡りました

本郷駅

広島を5:51発普通広島行き302M(モハ226-29)で出発し、本郷で下車。平成17年3月の合併で三原市となった旧:豊田郡本郷町の玄関口で、平成21年2月に半橋上駅舎に改築されています。明治27年6月、山陽鉄道広島開業と同時に開設されて以来130年近い歴史を持つ駅ですが、ホームも造りなおされているので近年開業した駅のようにすべてが真新しいです。

三原市役所本郷支所(旧:豊田郡本郷町役場)

駅から歩いて三原市本郷支所へ。合併前の本郷町役場で、昭和43年11月に建てられました。老朽化が進んでいることから隣接する別館に機能を移転する計画があります。移転後は解体して跡地を駐車場とする予定で、2年後には見納めとなりそうです。

河内駅

本郷7:31発普通五日市行き309M(クモハ226-59)で河内(こうち)へ。平成17年2月に東広島市編入された旧:賀茂郡河内町の玄関口で、平成30年4月に無人化されました。駅舎は建物財産標によれば明治27年6月開業時のもので、手前に増築されています。開業時の所在地は豊田郡大河村で、大正13年4月の町制施行時に改称して豊田郡河内町となりました。昭和31年4月に所属郡が賀茂郡に変更されています。

JRを利用してシティ電車の延長を!

跨線橋の2番線側には「JRを利用してシティ電車の延長を!」と書かれた看板が設置されています。広島シティ電車の最東端は白市駅で、河内駅からはわずか2駅。距離としては8.8㎞先にあります。白市駅までは日中でも毎時4本程度ある一方で、河内駅にやってくる列車は毎時一本で、利便性の差は歴然としています。

入野駅

河内8:09発普通五日市行き313M(クモハ227-36)で入野へ。広島県内の山陽本線では最も利用者の少ない駅で、昭和28年12月に開業しました。開業時の所在地は豊田郡入野村で、翌年4月の所属郡変更で賀茂郡入野村となり、同年9月に河内町に編入されました。駅舎は駅前よりも高い位置にあり、周辺を一望することができますが、駅前は店や施設も乏しく閑散としています。

入野駅を見終えて次の列車の時刻を確認しようと時刻表を見たところ、乗る予定だった8:34発の列車はなんと「平日運休」で次の列車は約一時間後だと判明。休日に本数が減るのはよくある話ですが、平日の方が少ない時間帯があるとは思いもしませんでした。単に計画を組んだときのミスによるもので、「土曜・休日運休」が赤文字で強調されているJR時刻表を使わずに予定を組んだのが失敗に繋がったようです。吹きっさらしのベンチしかない入野でこのまま待つのは辛いので、8:37発普通糸崎行き308M(クモハ227-35)で河内へいったん戻りました。

西高屋駅

河内9:01発普通大野浦行き315M(クモハ226-81)で西高屋へ。昭和49年4月の合併で東広島市となった旧:賀茂郡高屋町の駅で、現在橋上化工事中です。大正6年7月に信号場として開業、大正15年10月に駅に昇格しました。当時の所在地は賀茂郡西高屋村で、昭和29年3月に東高屋村と合併して高屋村となり、翌年に高屋町となりました。

西高屋駅

長らく木造駅舎が使用されてきましたが、橋上化工事のため昨年11月26日より仮駅舎に移行。みどりの窓口は前日限りで使用を終了して、仮駅舎移行と同時にみどりの券売機プラスが導入されました。旧駅舎はしばらく残っていたものの、2月に入ってから解体されて更地になっています。新駅舎は来年度中に完成予定。

寺家駅

西高屋9:32発普通岩国行き1521M(クモハ227-53)で寺家(じけ)へ。平成29年3月4日に開業した新しい駅で、簡易委託の窓口が設置されています。当地は明治22年の町村制まで賀茂郡寺家村で、町村制に際し西条東村と合併して寺西村となりました。寺西村は昭和14年7月の合併で西条町となったものの、昭和25年4月に分離、昭和29年10月に編入されて再び西条町となっています。

瀬野駅

寺家9:59発普通広島行き1523M(クモハ227-99)で瀬野へ。広島市最東端、瀬野八越えを控えた駅で、国鉄時代は瀬野機関区が設置されていました。駅舎は平成9年3月橋上化。広島近郊でもみどりの窓口の廃止が進む中、当駅はまだ残っています。明治27年6月開業時の所在地は安芸郡下瀬野村で、昭和6年4月に上瀬野村と合併して瀬野村となり、昭和31年9月の合併で瀬野川町となりました。昭和48年3月に広島市編入されており、現在は安芸区です。

みどり口駅

みどり口駅に到着するスカイレール

駅北口にはスカイレールサービス広島短距離交通瀬野線のみどり口駅が直結しています。スカイレールはロープウェイと懸垂式モノレールを組み合わせたような乗り物で、
平成10年8月に開業しました。全国でここにしかない珍しい存在ですが、採算性の問題から今年末でバスに切り替えられる予定です。

みどり中央駅

みどり口10:25発みどり中央行き49(204)で終点のみどり中央へ。全長1.3㎞、所要時間はわずか6分ですが、眺めも良く乗っていて楽しい路線です。みどり中央は山の上のニュータウンスカイレールタウンみどり坂」の中心にある駅で、構内に車庫が併設されています。

みどり中街駅

みどり中央10:45発みどり口行き54(207)でみどり中街へ。スカイレール唯一の中間駅で、宅地と道路に挟まれた斜面に設置されています。二つの駅のちょうど中間地点で、基本的にこの駅ですれ違うようにダイヤが組まれています。

スカイレール車内から見たみどり口駅・瀬野駅

みどり中街11:02発みどり口行き56(204)でみどり口へ。たった3駅しかなく、高頻度運転なのであっさり全駅制覇してしまいました。乗っていて楽しかったので、廃止までにもう一回くらい乗っておきたいものです。

中野東駅

山陽本線に戻り、瀬野11:23発普通岩国行き1529M(クモハ226-36)で中野東へ。平成元年8月11日に開業した比較的新しい駅で、駅名は瀬野川対岸の中野東地区に由来します。広島国際学院大学の最寄り駅で、利用客はそれなりに多いです。

安芸中野駅

中野東11:41発普通大野浦行き1531M(クモハ226-4)で安芸中野へ。中野地区の中心にある駅で、三角屋根の地平駅舎が駅前より一段高いところに建っています。大正7年7月に中野信号場として開業、大正9年8月に駅に昇格しました。当時の所在地は安芸郡中野村で、昭和31年9月の合併で瀬野川町となりました。瀬野川町は昭和48年3月に広島市編入されましたが、かつての町役場は今も安芸区役所中野出張所として現存しています。

向洋駅

安芸中野12:00発普通岩国行き319M(クモハ227-71)で向洋(むかいなだ)へ。日本一人口の多い町・安芸郡府中町の玄関口で、マツダ本社の最寄り駅です。駅名は広島市南区の向洋地区に由来します。大正9年8月開業時の所在地は安芸郡府中村で、以降一度も合併することなく、昭和12年1月に町制施行して現在に至ります。町でありながら人口は5万人を超え、市制施行の要件は満たしていますが、具体的な話は出ていません。同じ県内に「府中市(備後)」があり、市制施行すると紛らわしくなってしまうのも市制施行に踏み切らない理由の一つでしょう。昭和17年8月改築の駅舎は大屋根の切妻が風格を感じさせるデザインで、今は亡き紀勢本線阿漕駅の旧駅舎とよく似ています。当駅の前後の区間では長年、開かずの踏切が問題となっており、それを解消するための高架化工事が行われていることから、数年後には大きく姿を変えそうです。

天神川駅

向洋12:22発普通大野浦行き1533M(モハ226-32)で天神川へ。平成16年3月13日に開業した比較的新しい駅で、ダイヤモンドシティソレイユというショッピングモールの開業に合わせて設置されました。上下ホームは間に広島貨物ターミナルを挟んで大きく離れており、改札口もホームごとに分かれています。写真は下り2番ホーム側の西口で、反対側の東口には小さいながらも駅舎があります。

和木駅

天神川12:39発普通岩国行き1535M(クモハ226-48)で山口県まで一気に行って和木で下車。山口県に入って最初の駅で、玖珂郡和木町唯一の駅です。和木町の費用負担により平成20年3月15日に開業しました。橋上駅舎のように見えますが、改札口は各ホーム上にそれぞれあり、改札外の自由通路で結ばれています。

中華そば比翼

和木駅近くの中華そば比翼で昼食。駅自体が岩国市との境界近くにあり、店の所在地の方は岩国市ですが徒歩5分もかかりません。醤油豚骨のスープは飽きの来ない味で、高評価も納得でした。

大竹駅 西口

和木14:02発普通糸崎行き324M(クモハ226-88)で大竹へ。広島県最西端かつ最南端の駅で、大竹市の代表駅です。訪問のわずか3日前、2月19日より橋上駅舎の使用が開始されたばかりで、旧駅舎も隣にそのまま残っていました。旧駅舎は昭和49年2月より使用開始されたもので、2階から跨線橋に直結していました。旧駅舎も地方都市の玄関口としては見劣りしない立派な駅舎でしたが、新駅舎と並ぶと小さく見えます。

大竹駅 東口

橋上化に際しては駅裏に東口が新設されました。駅前はまだまだ開発途上で建物も少ないですが、海側の住民や海側に用のある人にとっては大いに利便性が向上したことでしょう。

玖波駅 東口

大竹14:38発普通白市行き1552M(クモハ227-68)で玖波へ。昭和29年9月の大竹市成立まで存在した旧:佐伯郡玖波町の駅で、東口にみどりの窓口が設置されています。東口駅舎は昭和24年2月に改築されたもので、入口に並んだ5本の柱がギリシアの神殿を思わせます。

玖波駅 西口

出入口は元々下り1番線(海側)に面した東口だけでしたが、平成27年9月5日より山側に西口が新設されました。西口改札も時間帯によっては駅員が詰めているようですが、切符の販売は券売機のみで、駅員不在時間も東口より長めです。駅前ロータリーに置かれた石はカエルに見立てて塗られていました。

大野浦駅

玖波15:06発普通広島行き518M(クモハ227-37)で大野浦へ。平成17年11月に廿日市市編入された旧:佐伯郡大野町の駅で、日中は約半数の列車が当駅で折り返します。大正6年7月に信号場として開業、大正8年3月に駅に昇格しました。開業時の所在地は佐伯郡大野村で、昭和25年4月に町制施行して大野町となっています。

大野浦駅 旧駅舎(H27-8-23)

 

駅舎は平成28年11月26日橋上化。前回訪問時と比べるととても同じ駅とは思えないくらいの変化です。旧駅舎は昭和54年3月改築、ホームより少し高い位置にありましたが、北口ロータリー造成で大きく変わっているので痕跡を探すのは難しいです。

前空駅

大野浦15:27発普通糸崎行き328M(クモハ227-91)で前空へ。平成12年3月11日に開業した駅で、駅舎は橋上駅舎。地形の都合で北口は駅前と同じ高さにあります。南口からは海も近いですが、駅と海をうまく組み合わせられる構図は見つかりませんでした。

宮島口駅

前空15:42発普通白市行き1556M(モハ226-3)で宮島口へ。宮島連絡船への乗換駅で、平日でも多くの観光客で賑わいを見せています。大鳥居を模した駅舎は昭和39年9月に建てられたもので、待合室の天井は高く、主要駅らしい風格を漂わせています。明治30年9月開業時の駅名は「宮島」で、昭和17年4月に改称されました。

阿品駅

宮島口15:55発快速安芸路ライナー広行き5628M(モハ226-38)で阿品へ。中野東と同日、平成元年8月11日に開業した駅です。駅舎に並ぶ洋風のアーチ窓がバブリーな雰囲気を感じさせます。当初の計画では宮内串戸と同時の開業を目指していましたが、建設費の負担割合を巡る協議の難航から建設が遅れ、宮内串戸より一年四カ月遅れでの開業となりました。

宮内串戸駅

阿品16:06発普通瀬野行き1558M(クモハ226-76)で宮内串戸へ。廿日市市の市制施行に伴う事業の一環として昭和63年4月3日に開業した駅で、開業二日前には所在地の廿日市市が市制施行しています。駅名は隣接する「宮内」地区と駅のある「串戸」地区の名を並べたものです。両地区ともに昭和31年9月の合併で佐伯郡廿日市町となるまでは佐伯郡宮内村で、串戸も宮内村の一部だった事情から駅名でも「宮内」が先に来ているようです。個人的には響きがかっこいい駅名の一つだと思います。もう少し待てば駅員不在時間が終わるようだったので一本遅らせてスタンプを押印。

廿日市駅

宮内串戸16:37発普通西条行き1562M(クモハ226-45)で廿日市へ。広島市ベッドタウン廿日市市の代表駅で、平成27年10月3日に橋上化されました。廿日市が西中国山地産木材の集積を基盤とした木材産業の盛んな町であることにちなんで、駅舎には木材がふんだんに使用されています。明治30年9月開業時の所在地は佐伯郡廿日市町で、数回の合併を経て市域を広げ、宅地開発による人口急増を背景として昭和62年4月1日に市制施行して廿日市市となりました。駅自体はこちらの方が立派ですが、利用客は宮内串戸の方が多いです。

五日市駅

廿日市16:52発普通糸崎行き332M(モハ226-50)で五日市へ。広島市佐伯区の中心駅で、折り返し列車が多数設定される運行拠点駅です。駅舎は昭和61年11月橋上化、翌年には広電五日市駅が移転してきて併設されています。山陽鉄道時代の明治32年12月に新設されました。開業時の所在地は佐伯郡五海市村(いつかいちむら)で、明治44年10月の町制施行時に改称して佐伯郡五日市町となり、昭和60年3月に広島市編入されています。編入時の人口は96441人で、戦後の町の人口としては最も多いものでした。編入に際してはそのまま広島市で8番目の区となる佐伯区となり、平成17年4月には佐伯郡湯来町編入して面積が広がりました。

新井口駅

五日市17:06発快速安芸路ライナー糸崎行き5932M(クモハ227-57)で新井口(しんいのくち)へ。昭和60年3月14日に開業した駅で、広島電鉄商工センター入口駅が併設されています。駅舎は橋上駅舎ですが、手狭さゆえに上り2番ホームにはエレベーターが設置されていません。私鉄駅が併設された手狭な橋上駅舎という点に東海道本線三河塩津駅(愛知県蒲郡市)を思い出しました。

日没までまだ時間がありますが、残りの駅は可部線と合わせて降りれそうだし、疲れたので今日はここまで。17:24発普通白市行き1566M(クモハ227-65)で広島へと戻り、早めにホテルに入りました。