3/21 近代建築を求めて高知県をドライブ
3/21~3/23の三日間、高知県を旅しました
前夜23:10に梅田阪急三番街バスターミナルを出たよさこい号110便が高知駅に着いたのはまだ薄暗い5:52。レンタカーを借りるまで時間があるので駅周辺をちょっとだけ歩きます。
各建物の詳しい説明は割愛しますが、質の高い建物が多く残っていました。
車を借りてまずは高知市の南西へ。郊外の朝倉横町には大正元年に建てられた赤煉瓦の蔵が残されています。
県道37号で朝倉から山を越えて春野へ。道中、朝倉の街を見下ろせる場所があったので車を止めて撮影。
春野町西分には昭和7年に四国銀行伊野支店西分出張所として建てられた建物が残っています。西分はかつて吾川郡西分村だったところで、昭和31年9月30日の合併で吾川郡春野村、昭和44年9月30日の町制施行で吾川郡春野町となり、平成20年1月1日に高知市に編入されています。
続いて長浜へ。昭和17年6月1日に高知市に編入された旧:吾川郡長浜町で、戦前に建てられたと思われる島村写真館が市街地の中に残っています。
桂浜を越えて五台山へ。護国神社近くに緑の屋根の洋館付き住宅がありました。
五台山には刈谷石灰工業所にも大正期の建物が残っています。増築されたのか不思議な形の建物でした。
下田川に沿って東へ。南国市稲生には石灰石鉱山があり、その関連建物の中には古いものも見受けられます。
稲生には三角屋根の洋館もありました。
南国市立田には昭和3年に建てられた旧高知県電気局庁舎が残っています。文化財指定されていないのが不思議なレベルの建物ですが、現在何に使われているのかは不明。
南下して香南市吉川へ。平成18年3月1日の合併で香南市となった旧:香美郡吉川村で、旧村役場は現在使われていない様子。昭和42年に建てられ、昭和49年に増築された建物です。
続いて赤岡へ。赤岡教会は田舎町のこじんまりとした教会といった趣。説明板によれば昭和末期の改築だそうです。
夜須から山間へ分け入って国光へ。集落の中に二階建ての洋館が残っていますが、なんの建物かは不明。個人邸として建てられたものではなさそうですが、旧医院か旧郵便局でしょうか?
海沿いに戻って芸西村へ。登録有形文化財の旧末延堂医院は昭和2年築。黒壁の美しい洋館です。
続いて安芸市へ。古くより市制を敷いたところだけあって街も大きく、古い建物も多いです。
一気に西へ戻って野市町中ノ村へ。昭和30年1月1日の合併で香美郡野市町となるまで香美郡香宗村だったところで、野市中ノ村郵便局の旧局舎が残っています。築年は不詳。
香美市に入り、美良布(びらふ)へ。やなせたかし記念館のある街で、旧市街の中にはアンパンマン図書館があります。こちらは昭和5年に美良布信用組合として建てられたものですが、あまり古そうには見えません。
美良布は昭和31年3月30日の合併で香美郡大宮町となるまでは香美郡美良布町だったところで、古くより地域の中心だったらしく古い建物が多く残っています。旧四国銀行美良布支店は昭和2年築。
物部川右岸を北上。右岸はかつて香美郡在所村だったところで、昭和36年3月31日に大宮町と合併して香美郡香北町となりました。間崎医院は看板こそきれいですが、廃業して久しい様子。
物部川沿いに土佐山田まで下って国道32号で山越えし、長岡郡大豊町へ。大杉駅対岸の旧:杉郵便局は昭和8年築。
大豊からさらに山を越えて本山へ。長岡郡本山町役場は昭和34年に建てられた古いもので、かなりくたびれています。訪問後の4月1日より新庁舎に移転して役目を終えました。
本山町は明治43年6月1日と早期に町制を敷いていたところで、近代建築も残っています。本山郵便局の旧局舎は築年不詳で、正面も隠されていますが、かなり古そうです。
この日の近代建築巡りは本山町で終了し、高知へ戻って車を返しました。