10/25 1月末限りで廃止される阪堺電軌住吉公園駅
お久しぶりです
この前の日曜は、朝6時に起きて阪堺電軌住吉公園駅に行ってきたので報告させていただきます
7:54発住吉公園行き54(603)で終点の住吉公園を目指します
日曜の朝であったため、車内は空いており放送もちゃんと録音できました
天王寺駅前を出てわずか17分、あっという間に住吉公園駅に到着
ホームには撮影者が10人ほど
一般利用者と思われる人はほとんどいませんでした
南海住吉大社駅の高架に寄り添うように建つ奥に長い古い木造駅舎は大正2(1913)年7月開業時に建てられたもの
駅名表示が右から書かれているところからも長い歴史が感じられます
廃止理由は「線路のポイント部等が老朽化しており、安全運行のために改修するとすれば数億円が必要だから」とのこと
廃止後はすべての列車が至近の住吉大社前停留場(住吉公園駅から徒歩1分)に発着することになるそうですが、現在住吉公園駅に発着する列車は、平日5往復・休日4往復と大変少ないため、影響はほとんどなさそうです
ほんの200mほどの改修に億単位の経費がかかるのであれば廃止もやむを得ないでしょう
100年の歴史の重みを感じさせるホーム
ホーム上の水槽は、戦時中に防火水槽として造られたもので、今は金魚が泳ぎ、利用者の目を和ませています
ホームで折り返し発車を待つ8:32発天王寺駅前行き66(602)
この駅から発車する列車はこれが最終列車
朝の時間帯以外、この駅に発着する列車はありません
最後の列車が行ってしまうと、ホームは封鎖され、駅から人の姿も消えます
駅舎内には飲食店が何軒かあるのですが、廃止後はどうなるのでしょうか
駅の撮影を終えた後は、廃止区間の線路等を撮りながら徒歩で住吉停留場へと向かいます
近頃すっかり珍しくなった平面交差
長い年月を経て舗装面が凸凹としてきています
住吉公園駅廃止後はこの平面交差も姿を消すことになるのでしょう
列車の本数がほとんどないためか草むした線路
レールの輝きがこの線路がまだ生きていることを示している
住吉停留場の古い待合所
柱に施された丁寧な装飾がかつての栄華を今に伝える
いかにも路面電車の停留所といった感じの狭い安全地帯
恵美須町行きの電車はついさっき行ったところで次の電車まで22分もあります
さすがにこの狭い安全地帯で待つ気にはなれないのでしばし周辺を散策します
大都会にある高架駅ですが、無人駅でそれほど活気はありません
住吉公園駅に負けず劣らず懐かしい雰囲気を持つ恵美須町駅のホーム
軌道線には珍しいターミナルのような構造の駅です
店舗が併設された平屋の駅舎
改築年は不明ですが、割と古いもののようです。おそらく戦後から昭和40年代にかけての頃の改築だと思われます
改札はなく、運賃は降りるときに車内精算となります
地下鉄恵美須町駅は2号出入り口が改修工事のため、閉鎖中でした
6月に訪問した時の2号出入り口
この時点で結構くたびれていました(この時は5号出入り口、9月当時は4号出入り口が閉鎖されていました)