12/13 水間鉄道水間線全駅訪問
この日は「12月7日から水間鉄道石才駅の駅舎が解体される」という情報を前日にTwitterで発見して気になったので、南海を使って大阪府南部の貝塚へ行き、水間鉄道で駅めぐりをすることにします
まずは宝塚南口9:08発普通西宮北口行き970(3152)で出発
まずは石才で下車
これまで長らくの間、中間駅では唯一駅舎が残されている駅でした
Twitterで流れていた駅舎解体のニュースは事実だったようで、駅舎はすでに解体されて姿を消していました
解体工事が始まって一週間が経過しているので「もしかしたら既に姿を消しているかもしれない」と覚悟はしていましたが、跡形もなく消えていたのでショックでした
駅舎跡地は整備されて駐輪場になるそうです
ホームだけの簡素な無人駅で、付近はごく普通の住宅街ですが所々に田畑がありのどかな感じです
10:57発水間観音行き105(1004)で近義の里へ
名前からして新しい駅のように思えますが、昭和44(1969)年に開業した駅でそれほど新しいとは言えません
ホームだけの簡素な無人駅ですが、駅前広場があります
近義の里11:18発水間観音行き111(1008)で三ヶ山口へ
他の駅と同様にホームだけの駅で、駅周辺は田園地帯です
三ヶ山口11:38発貝塚行き114(1007)で森へ
ホームから線路を挟んだ所にあるボロボロの廃屋(上写真右端)が印象的でした
大正15年開業時に建てられた寺院風駅舎が特徴で、この駅舎は国の登録有形文化財にも指定されています
駅名は平成21年に「水間」から「水間観音」に改称されましたが、駅舎に掲げられた駅名表示はそのままです
駅構内にはかつて水間線で活躍していたクハ553(元南海モハ1240)が保存されています
保存状態は屋外展示にしては良好ですが、障害物が多く正面からお顔を拝むことができないのが残念です
南海モ1201型の貴重な生き残りなので、維持費はかかるでしょうが、水間鉄道さんにはこれからも残していっていただきたいと思います
水間駅の構内には気になる車両がもう一つ(正確には2両)居りまして、それがこちら
デハ7003(元東急デハ7012)+デハ7103(元東急デハ7011)です
更新工事対象から漏れて休車となっています
非冷房ですし、更新工事を行って営業復帰させる気配もないようなので、実質的には部品取り車のようなものだと思われます
車内の吊り革の広告が東急時代のままでした
ホームだけの無人駅で、他の駅に比べると駅前の放置自転車は少なめ・・・ですが「駐輪禁止 発見次第撤去します」という貼紙の前に堂々と放置されています
サドルに埃が溜まっていることからして結構長い間置かれているようですが、これって駅が自転車捨て場にされているということなのでは・・・
三ッ松12:39発貝塚行き124(1003)で名越へ
水間線の中間駅では唯一の列車交換可能駅で、開業時はこの駅が終点でした
かつては有人駅で駅舎がありましたが、昭和60年に無人化され、平成5年に駅舎は解体されました
隣の清児までは約500mとそんなに距離はないので歩きます
地図を持っていませんが、線路になるべく近い道を選んで歩いていけば着くでしょう
ちょっと遠回りにはなりましたが、徒歩約7分で清児へ到着
昭和30年に工事に着手し、紀泉熊取の手前まで工事が進められましたが、資金難から工事は中止。その後も工事を再開しようと試みられていましたが、結局平成8年に計画は正式に中止されました
建設用地は売却されて宅地に転用され、現在はその痕跡を辿るのも難しくなっているそうです
清児駅入り口から水間観音方を見る
線路の右側にちょっとした空き地がありますが、どうやらこれが紀泉鉄道が水間線から分岐していくために確保されていた土地のようです
その先には真新しい住宅が建っており、紀泉鉄道の痕跡は見られません
しかし、そのさらに先には溝橋跡やアーチ橋も残っているそうなので機会があれば行ってみたいと思います
駅舎のある駅は少ないので、あまり期待していませんでしたが、降りてみたら小さいながらも雰囲気のいい駅が多く楽しかったです
今日の目的はこれで達成したので家路につきます
難波で御堂筋線14:27発新大阪行き280に乗り換え、梅田へ