
花輪線二日目となるこの日は、青山を5:10発普通大館行き1923D(キハ111-119+キハ112-119)で出発

珍しい平地にあるスイッチバック駅で、盛岡からやって来た列車は当駅で数分間停車してから向きを変えて大館へと出発していきます
駅舎自体は大きく立派なものですが、駅前には目立った施設もなく閑散としています
途中、十和田南~柴平間で霧が出て車窓が真っ白になりました


駅自体は民家の裏手のような分かりにくい場所にあります

大正4年に秋田鉄道の毛馬内駅(初代・貨物駅)として開業、翌年より旅客営業を開始するも、大正9年に毛馬内駅(2代・現在の十和田南駅)が開業したことにより「末広」へと改称されました。駅舎は平成17年11月に改築された簡易駅舎で、待合室内の壁には地元の末広小学校の広報が貼られていました。広報の最新号によれば末広小学校は今年3月で143年の歴史に幕を下ろすとのことでした。あちこち旅していると既に廃校になった学校を目にすることは多いですが、今まさに廃校となろうとする学校を目にするのは初めてで、地方の過疎化と少子高齢化の深刻さを感じます

阪神間育ちの自分にとってはさわやか自然百景くらいでしか見たことがないような光景だったので、新鮮でした。まあ鳥には詳しくないので白鳥かどうかはわかりませんが

隣の末広と同時に「尾去沢」として開業し、昭和17年に改称された駅で、こちらも当初は貨物駅でした。尾去沢鉱山から馬車鉄道で運ばれてきた貨物を秋田鉄道に積み替える重要な駅で、かつてはさぞかし隆盛を極めたのでしょうが今ではただ不釣り合いなほど広い駅前を持つホームと待合室だけの無人駅となっています

駅舎は平成25年2月に改築されたもので、無人駅ながら木材をふんだんに使用した手の凝った内装が特徴
待合室内に「駅構内の犬の散歩は危険です」「待合室設置のごみ箱へ家庭ごみやペットの排泄物が捨てられ、悪臭の原因となっていることからごみ箱を撤去します」との貼り紙がある辺り、相当マナーの悪い飼い主がいるようです

地域の玄関口であることから地元自治会や病院等の寄付によって待合室内の暖房が維持されているそうで、ありがたいことだと思います
やはり本数が少なくて距離が長い路線を制覇すると都市近郊の短い路線を制覇した時よりはるかに大きい達成感を感じます

大館15:39発普通秋田行き1660M(クハ700-22)で秋田へ

三関から先は初めて乗る区間ですが、疲れが溜まって寝ていたためか湯沢から先はほとんど記憶にありません


地方のネットカフェには珍しく駅から近い便利なところにあります