3/4 減便直前!花輪線駅めぐり その3
花輪線二日目となるこの日は、青山を5:10発普通大館行き1923D(キハ111-119+キハ112-119)で出発
7:10着の十和田南で下車
珍しい平地にあるスイッチバック駅で、盛岡からやって来た列車は当駅で数分間停車してから向きを変えて大館へと出発していきます
駅舎自体は大きく立派なものですが、駅前には目立った施設もなく閑散としています
途中、十和田南~柴平間で霧が出て車窓が真っ白になりました
平成7年12月に「湯瀬」から改称された駅で、駅舎は昭和6年10月開業時に建てられたものです。この手の後から改称された温泉駅には珍しく駅から近いところに温泉がありますが、列車で温泉を訪れる人はあまりいないようで、駅の利用客のほとんどは地元の人と見受けられました。平成29年の1日の平均乗車人員は26人と決して多いとはいえませんが、駅舎内には簡易委託の窓口があります
湯瀬温泉8:45発普通大館行き1925D(キハ111-112+キハ110-131)で沢尻へ
駅自体は民家の裏手のような分かりにくい場所にあります
沢尻9:48発普通盛岡行き1928D(キハ111-118+キハ112-118)で末広へ
大正4年に秋田鉄道の毛馬内駅(初代・貨物駅)として開業、翌年より旅客営業を開始するも、大正9年に毛馬内駅(2代・現在の十和田南駅)が開業したことにより「末広」へと改称されました。駅舎は平成17年11月に改築された簡易駅舎で、待合室内の壁には地元の末広小学校の広報が貼られていました。広報の最新号によれば末広小学校は今年3月で143年の歴史に幕を下ろすとのことでした。あちこち旅していると既に廃校になった学校を目にすることは多いですが、今まさに廃校となろうとする学校を目にするのは初めてで、地方の過疎化と少子高齢化の深刻さを感じます
隣の土深井駅へと歩いて移動する道中、国道沿いの田んぼに群れる白鳥?を見ました
阪神間育ちの自分にとってはさわやか自然百景くらいでしか見たことがないような光景だったので、新鮮でした。まあ鳥には詳しくないので白鳥かどうかはわかりませんが
途中で鳥を撮るために立ち止まったりしながらも45分かけて土深井へ
隣の末広と同時に「尾去沢」として開業し、昭和17年に改称された駅で、こちらも当初は貨物駅でした。尾去沢鉱山から馬車鉄道で運ばれてきた貨物を秋田鉄道に積み替える重要な駅で、かつてはさぞかし隆盛を極めたのでしょうが今ではただ不釣り合いなほど広い駅前を持つホームと待合室だけの無人駅となっています
土深井12:01発普通大館行き1927D(キハ112-117+キハ111-117)で扇田へ
駅舎は平成25年2月に改築されたもので、無人駅ながら木材をふんだんに使用した手の凝った内装が特徴
待合室内に「駅構内の犬の散歩は危険です」「待合室設置のごみ箱へ家庭ごみやペットの排泄物が捨てられ、悪臭の原因となっていることからごみ箱を撤去します」との貼り紙がある辺り、相当マナーの悪い飼い主がいるようです
扇田13:46発普通盛岡行き1932D(キハ111-119+キハ112-119)で大滝温泉へ
地域の玄関口であることから地元自治会や病院等の寄付によって待合室内の暖房が維持されているそうで、ありがたいことだと思います
やはり本数が少なくて距離が長い路線を制覇すると都市近郊の短い路線を制覇した時よりはるかに大きい達成感を感じます
大滝温泉14:35発普通大館行き929D(キハ110-131+キハ111-112)で終点・大館へ 以前来たときは駅前にあったハチ公像は来年度オープン予定の観光交流施設「秋田犬の里」の正面入り口前に移設されたそうで、駅前からは姿を消していました
大館15:39発普通秋田行き1660M(クハ700-22)で秋田へ
秋田で17:44発普通新庄行き2452M(クハ700-101)に乗り換えて新庄へ
三関から先は初めて乗る区間ですが、疲れが溜まって寝ていたためか湯沢から先はほとんど記憶にありません
新庄からは20:48発普通山形行き1454M(クハ700-5501)でこの日の最終目的地・天童南へ 列車はZ-1+Z-7+Z-2の6両編成で、上り最終列車でこれは過剰な気もします
この日の宿泊先は駅から歩いて10分少々の快活CLUBE天童店
地方のネットカフェには珍しく駅から近い便利なところにあります