
公開日の10時から入場整理券が配布され、無くなり次第配布終了とのことなので9時15分に行ってみると既に行列ができていました。その列に並んで、11:30~12:00の入場整理券をもらったので、入場開始までの時間を使って上野周辺の近代建築めぐりへ


昭和8年12月開業の地下駅で、西洋風にも東南アジアの寺院のようにも見える石造りの荘厳な見た目が特徴です。利用客減少により平成9年4月に営業休止、平成16年4月に廃止されました。廃止後も入口を塞がれた形で残されていましたが、昨年11月より改修の上一般公開されています

20年封印されていた地下駅という埃っぽい環境に置かれてきたためなのか黒ずんできています

入口から地下へと降りる階段
壁には休止前に書き込まれたのであろう落書きがありました
階段を降りたところには窓口でもあったような跡があります塞がれているとこうした部分はあまりローカル線の木造駅舎と変わらないものですね立ち入れるのはここまでで、さらに地下にあった改札口はガラス戸越しに見ることができますガラス戸越しに見た改札口は20年前から時間が止まっていましたまさにタイムカプセル休止前の乗車人員は200人前後と少なかったそうなのでこれくらい小規模な改札口でも客を捌けたんでしょうね改札ラッチは木製自分の生まれるつい2年前までこんなのが東京の大手私鉄でも使われていたというのは衝撃ですが、関東では自動改札機の普及が遅かったそうですから97年ならまだこんなのが残っていても不思議ではないのかもしれません。ICが普及した今からは隔世の感があります公開されていたエリアこそ小さかったものの色々と貴重なものも見れて企画展示も楽しめて充実した30分間を過ごせましたが、これで無料だというのだから驚きですいつか並ばなくても入れる一般公開があるなら、入場料を取られても入るので、是非今回入れなかった改札口も公開してもらいたいものです