12/11 師走の只見線・磐越西線駅めぐり その2
師走の南東北駅めぐり2日目の朝は前日にもまして濃い霧が立ち込めていました。私の育った阪神間では霧なんて滅多に出ないので珍しいものが見れてよかったくらいの気持ちでいますが、会津盆地の人からすればさぞかし大変でしょうね。こうも濃い霧だと自動車の運転にも支障が出そうですし
昨日と同じく6:00発普通会津川口行き423D(キハ40-2026+キハ40-583)に乗り、霧立ち込める若宮駅で下車。会津盆地の田園地帯にあるホームと待合室だけの小さな駅ですが、濃い霧のせいで周囲の様子はよく分かりません。
若宮6:45発普通会津若松行き422D(キハ40-582+キハ40-2021+キハ40-2085+キハ40-2026)で根岸へ。若宮と同様に田園地帯の中にあるホームと待合室だけの駅です。
開業は昭和9年で、根岸線の根岸駅より30年も長い歴史を持ちます。ホーム上の待合室は若宮駅より大きめですが、半分が除雪車の倉庫に改装されているので旅客が使えるスペースにはそれほど違いがありません。
根岸駅から濃い霧の中を25分ほど歩いて隣の新鶴駅へ。平成17年の合併で大沼郡会津美里町となった旧新鶴村の駅で、駅前には一応商店などもあります。平成12年1月改築の駅舎は会津本郷、会津高田と同じデザインのもので、夜はライトアップされるのかイルミネーションの装飾が取り付けられていました。
新鶴8:11発普通会津川口行き425D(キハ40-2086+キハ40-2085+キハ40-2021)で会津坂下へ。ちょうど通学時間帯に当たるため多くの学生が下車しました。気動車3両分の乗客だけあってさすがに学生の列はなかなか途切れることがありません。こういう場面に出会うと、地方ローカル線を支えてるのは観光客でも沿線の大人でもなく学生たちなんだなあという現状を改めて実感します。
学生たちが跨線橋を渡って高校の方へと去っていくと駅はさっきまでの喧騒が嘘のように静寂に包まれます。大正15年10月開業時に建てられた木造駅舎は、主要駅らしく堂々としたもので、内部には只見線中間駅唯一のみどりの窓口と暖房付き待合室があります。次の列車までは約1時間半。せっかくなので会津坂下の街を歩くとしましょう。
駅前から「旧福島県河沼郡役所跡・旧坂下組代官所跡」の標柱が建つ公園を経て、会津坂下町役場へ。昭和36年12月に竣工した年季の入った役場です。水道課でマンホールカードを頂くと、カードに描かれている色付きマンホールの場所への地図もいただきました。せっかくなのでそのマンホールも見に行くことにしましょう。
堀部安兵衛生誕地を経てマンホール設置場所の坂下中央浄化センターへ。霧は一向に貼れる気配がありませんが、幸いにも街歩きにはそれほど支障ありません。
堀部安兵衛の像や坂下の中心市街を見てから会津坂下駅へと戻り、9:55発普通会津若松行き426D(キハ40-583+キハ40-2026)で会津若松へ。
会津若松からは11:01発快速あがの新潟行き3221D(キハ110-215+キハ111-202+キハ112-202)に乗る予定でしたが、駅での放送によれば、折り返し3221Dとなるはずの10:46着3222Dが新潟県内の踏切の安全確認を行った影響で66分遅れているとのこと。
多少遅れを巻いて11:48に到着し、11:52に51分遅れで発車したもののこうも遅れては予定を変更せざるを得ません。
予定では津川で降りる予定でしたが、12:27着(51分遅れ)の荻野で下車。平成18年に喜多方市と合併した旧耶麻郡高郷村の駅で、ホームや駅舎内のあちこちにイラストが描かれています。昭和53年7月改築の駅舎は同時代の駅舎にありがちな横長の形状ではなく正方形をしているのがなかなか珍しいです。喜多方市委託の簡易委託駅で、窓口や改札もありますが、駅舎内を通らずともホームに行ける造りになっています。
14分遅れの荻野13:28発普通会津若松行き232D(キハ47-1512+キハ47-520)で山都へ。平成18年に喜多方市と合併した旧耶麻郡山都町の駅で、駅舎は平成13年12月改築。
乗ってきた232Dと離合した野沢行き231Dは何故か232Dの発車後も14分ほど停車してから発車していきました。
ダイヤが乱れているのでいつになるか分かりませんが、次の列車までは時間があるので山都を散策。狭い範囲に古い建物が密集していてなかなか見ごたえがあります。
山都15:00発普通新潟行き233D(キハ47-520+キハ47-1512)で尾登へ。8月にも訪問済みですが、急な行程変更の都合で降りることになりました。昭和30年開業の周囲に人家の少ない無人駅です。
尾登15:26発普通会津若松行き234D(キハ110-213+キハ110-202+キハ110-205)で喜多方へ。「ラーメンと蔵の街」として知られる喜多方市の玄関口で、駅舎はレンガ蔵風にリニューアルされています。
次の列車まで1時間近くあるので喜多方の市街地を散策。さすがは有名な都市だけあって見るべきものは多く、一時間では消化不良気味でした。
喜多方17:03発普通新潟行き1229M(キハ47-518+キハ47-?)で上野尻へ。
耶麻郡西会津町の山間の集落にある駅で、平成4年12月改築の駅舎はJAとの合築です。
真っ暗でしたが、フラッシュをたくと辛うじて写りました。とはいえいずれ明るい時間にリベンジした方が良さそうですね。
上野尻17:55発普通会津若松行き236D(キハ47-1521+キハ47-521)で会津若松へ。会津若松到着は19時。まだネカフェにチェックインするには早すぎる時間なので朝に訪問した只見線新鶴駅の夜の姿を確かめに行くことに。
19:41発普通会津川口行き435D(キハ40-584+キハ40-502+キハ40-571+キハ40-2021)で新鶴へ。狙い通り駅舎はイルミネーションされていました。送迎の車もいないので撮りやすいことこの上ないです。季節限定・夜限定の駅の姿、他の路線でもやっていることでしょうし、予定さえあえばどんどん楽しんでいきたいものです。
新鶴20:29発普通会津若松行き434D(キハ40-583+キハ40-2026)で会津若松へ。前日と同じく快活クラブに宿泊しました。