【北海道ドライブ旅】9/14 留萌本線(現役区間)全駅めぐり 前編
北海道ドライブ旅二日目は、留萌から深川を経て天塩弥生(名寄市)まで、留萌本線の各駅と深名線の廃線跡を巡りながら向かいます。
6:45にホテルを出発し、まずは留萌駅へ。ここで途中参加のとこがねさんと合流、2日後の帯広までは3人での旅となります。深川へ向け出発と行きたいところですが、時刻はまだ7時。留萌駅のみどりの窓口で買いたい切符があるのですが、まだ開いていません。ひとまず、みどりの窓口が開く7:50まで、羽幌線と留萌鉄道の遺構をちょっとだけ巡ることにします。
7:21 羽幌線三泊駅跡へ。昭和62年に廃止された羽幌線で唯一駅舎が現存する駅で、昭和51年ごろに改築された簡易駅舎が、バス待合室として残っています。
あまり駅舎らしい形状で無い上に、駅舎以外は痕跡がほとんど残っていないので、何も知らなければバスの待合室として建てられたものだと思い込んでしまいそうです。
7:33 留萌本線と留萌鉄道臨港線のトラス橋が並んで残る地点へ。まるで複線のようですが、草木の繁り具合の違いが、廃止されてからの年月の差を物語っています。
7:44 再び留萌駅へ。みどりの窓口が開くのを待ち、9月21日からの東北地方駅めぐりで使うための北海道東日本パスを購入。
8:23 大和田駅へ。昭和61年改築の駅舎は、ヨ3500形車掌車を転用したものです。駅前には人家が数軒しかなく、一見秘境駅のようにも思えますが、すぐ裏手を国道233号線が通っています。ホームは片面使用の島式で、駅舎との位置関係が前日に訪問した札沼線石狩金沢駅と似ていました。
この駅を撮影している時にお腹が痛くなりましたが、当然この辺の無人駅にトイレなんてあるわけないし、あったとしても間違いなくボットンなので、藤山駅へ向かう前に少し引き返してセブンイレブンに寄り道しました。
8:54 すっきりした気持ちで藤山駅へ。コンパクト化された木造駅舎の残る駅で、駅名はこの地を開拓した秋田出身の実業家・藤山要吉氏の姓を取ったもの。
駅舎はコンパクト化こそされているものの、なかなか趣があります。内部も綺麗で心地よかったです。
9:15 桜庭駅跡へ。平成2年に廃止された仮乗降場上がりの駅で、痕跡は全くと言っていいほど残っていません。簡素な造りだった上に、廃止から30年も経っていることを考えればこれもやむを得ないでしょう。踏切と道路橋のおかげで場所の特定が容易くできるのが救いです。
9:22 幌糠駅へ。駅舎は大和田と同じく貨車駅舎です。比較的大きな集落にありますが、駅だけはひっそりとしています。かつては交換駅でしたが、対向ホーム跡はすっかり草に埋もれています。
駅舎内にはこんな掲示が。一見何の変哲もない掲示のようですが、「但し」が「伯し」になっていることに、同行のとこがねさんが気付きました。
ところで、そのとこがねさんですが、駅ノートに記入している間に、背中にカメムシに止まられていました。幸いにも臭いを発させずに外に逃がすことができましたが、気付かず車に戻っていたら地獄を見る羽目になったことでしょう。
9:41 東幌糠駅跡へ。平成18年3月18日に廃止された仮乗降場上がりの駅で、もちろん痕跡は残っていません。ちょうど深川行きの列車がやってくる時間だったので、駅跡の踏切で撮影。まるで最初から駅なんて無かったかのようにわき目も振らず通過していきました。
9:58 峠下駅へ。留萌本線内では唯一の交換可能駅で、JRの大きなロゴマークが掲げられた木造駅舎が残っています。周囲に人家は一軒もなく、主要道路からも離れているので喧騒とは無縁で、秘境駅感満載。交換駅じゃなければとっくに廃止になっていてもおかしくなさそうです。
冬になったら列車で再訪したいと思っていますが、果たして冬はどんな景色が広がっているのでしょうか。