まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

【北海道ドライブ旅】9/13 留萌本線(留萌~増毛)廃線跡巡り

雨竜郡北竜町和から、道道94号増毛稲田線を通って増毛郡増毛町に抜け、留萌本線信砂駅跡へ。ここからは、平成28年12月5日に廃止された留萌本線末端区間廃線跡を巡っていきます。

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信砂駅跡

16:36 信砂駅跡に到着。廃止当時は写真の右手に板張りホームとプレハブ待合室があったそうですが、痕跡は全くと言っていいほど残っていません。解体時期は平成29年6月頃とのことで、廃止からわずか半年で片付けられてしまったようです。

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信砂駅跡(移設前)

振り返って踏切の反対側。昭和38年に仮乗降場として開業してから、駅への昇格を経て平成5年2月に一枚目の写真の場所に移設されるまでは、こちら側の山手にホームがありました。この移設は信砂川河川改修工事に伴うもので、初代の駅は30年、移設後の2代目の駅は23年と、どちらも駅にしては短命でした。

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舎熊駅

16:45 舎熊駅跡へ。駅前広場のみがかつての面影を留めています。現役当時はヨ3500形車掌車を転用した駅舎がありましたが、今となっては跡形もありません。

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舎熊駅 線路跡

廃止時は棒線駅でしたが、国鉄時代は相対式2面2線のホームを持つ交換可能駅でした。

上写真左手の盛り上がりが、廃止まで使われていたホームの痕跡と思われます。

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朱文別駅

16:53 朱文別駅跡へ。仮乗降場上がりの簡素な駅で、現役当時は板張りホームと小さな待合室がありました。ブイの置いてある所のすぐ奥に待合室があったと思われます。

信砂駅に比べれば、まだ辛うじて面影がありますが、ここまで何もないと、巡って来て空しくなってきます。廃止後3年も経たずにここまで風化してしまっているとは思いもしませんでした。

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箸別駅

16:59 箸別駅跡へ。足場の奥の一段高くなったところに、板張りホームと待合室があったそうですが、立ち入り禁止になっているので近づくことはできません。

仮乗降場にしては広々とした駅前広場は、ホタテ養殖業者の資材置き場に転用されているそうです。

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旧待合室?

駅前広場の奥には何やら気になる廃屋が。形状からしてバス待合所のようにも見えますが、どうやら箸別駅の旧待合室のようです。屋根が落ちているので完全崩壊も

時間の問題かもしれませんね。

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増毛駅 駅舎

17:07 終点の増毛駅へ。増毛町内の駅では唯一駅舎・ホーム・線路が揃って保存されています。駅舎は廃止後に、開業当時の姿に復元すべく増築が行われ話題となりました。駅舎が残っているのは、趣味者としては嬉しい限りです。ただ、一言言わせてもらうと綺麗になりすぎて、本物の駅というよりも映画のセットを見ているような感じがしました。もっとも、実際に「駅 STATION」や「網走番外地」のロケに使われているわけですが。

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増毛駅 ホーム

ホームもばっちり残っています。こっちはそれほど手が加えられていないのか、つくりもの感はそんなにしませんでした。

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増毛の街並み

個人的には増毛駅そのものよりも、周辺の街並みの方に興味を惹かれました。歩いてみたくなるような街ですが、もう夕方なので、いずれ出直してきたいと思います。

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阿分駅

17:35 留萌方面へと引き返し、阿分駅跡へ。写真左手に板張りホームと待合室がありました。他の仮乗降場と同じく跡形もなくなっています。

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旧阿分小学校

駅前には旧増毛町立阿分小学校の校舎が板を打ち付けられた状態で残っています。

明治16(1883)年に創立された長い歴史を誇る学校でしたが、留萌本線の廃止より一足先に131年の歴史に幕を下ろしました。校舎はまだまだ新しく、こうして放置されるのは勿体ないような気がします。

学校が消え、駅が消えた。過疎化が進む地方の厳しい現実です。

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礼受駅

17:45 増毛町から留萌市に入り、礼受駅跡へ。ヨ3500形車掌車を転用した駅舎だけでなく、ホームと線路も残っています。但しホームは柵が立てられて入れないようになっていました。増毛駅以外は鉄道の痕跡をほとんど消していた増毛町内の駅と違い、留萌市内の駅は驚くほどに現役時代の遺構が残っています。

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礼受駅 駅舎

海との間に遮るものが何もないためか、駅舎は潮風にもろに受けてボロボロ。何故か外板の一部が消失していて、その跡が痛々しいです。ただ、構造自体はしっかりしてそうなので、撤去されない限りしぶとく残りそうです。

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(臨)浜中海水浴場駅跡

17:56 浜中海水浴場駅跡へ。平成元年から平成7年までの夏季のみ存在していた臨時駅で、ホームなどの設備は一切存在せず、列車が到着するたびにその出入口にタラップを付けて乗り降りするという世にも珍しい駅でした。この駅については横見浩彦氏の「JR全線全駅下車」に詳しく書いてあり、写真も載っています。

当然ながら、駅の設備は残っていませんが、留萌市内の廃線跡は踏切部分を除きレールが残っているので、往時を偲ぶことは十分に可能です。

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瀬越駅

18:04 瀬越駅跡へ。海水浴客のために夏季のみ営業していた仮乗降場をルーツに持つ駅で、昭和44年10月に臨時駅となり、分割民営化時に一般駅に昇格しました。

海を望むホームだけの駅で、国鉄末期に車掌車を転用した駅舎に改築されましたが、潮風を直に受けていたために老朽化が激しく、後にコンクリート造りの待合室に改築されています。

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上から見た瀬越駅

ホームと線路は柵がされて立入禁止となっており、待合室も扉と窓がベニヤ板で塞がれていますが、全体的によく残っています。ホームからは目の前に日本海を望むことができ、現役当時は絶景駅としても知られていました。

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ホテル ニューホワイトハウス

日も暮れてきたので、この日のお宿「ホテルニューホワイトハウス」へ。留萌市内のビジネスホテルで、可もなく不可もなくといった感じの宿でした。

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らーめん萌の正油らーめん

夕食は、留萌市内の「らーめん萌」で。店内も明るく入りやすい雰囲気で、ラーメンもおいしかったです。留萌はラーメン激戦地だそうで、調べてみたところ人口の割にはラーメン屋が多いようです。

 

ホテルへ戻る途中でセイコーマートによってご当地入場券を購入。明日は留萌本線の現役区間深名線廃線跡を巡ります。