まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

6/29 初夏の宗谷本線駅めぐり その4(多寄・北剣淵・美深・風連・瑞穂・北永山・南比布・北比布・比布・下士別)

宗谷本線駅めぐり4日目、この日は予定では宗谷本線の残り全駅を訪問する予定でしたが、美深で常備券を買おうと予定を変更したため、東風連だけ未訪問のまま残ることになりました。就活が終わったら旭川地区の他の未訪問駅と合わせて訪問することとしましょう。

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早朝の名寄駅

名寄を5:50発普通旭川行き320D(キハ40-1707+キハ54-506+キハ54-527)で出発。普通とはいえ、東風連・瑞穂・下士別・北剣淵・東六線・北比布には停車しません。

名寄以北に比べれば圧倒的に列車本数の多い名寄以南ですが、そのほとんどが停車駅の少ない快速列車なので、駅間歩行が必須なのは名寄以北とさして変わりありません。

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多寄駅

まずは多寄で下車。昭和29年に合併で士別市となった旧上川郡多寄村の玄関口で、かつては相対式ホームの交換可能駅でした。駅舎は昭和63年に改築されたもので、道路整備に伴って平成11年に旭川方に約20m移転。ホームは移転時に造りかえられたものの、駅舎は曳家で移築されました。駅舎もホームも新しいので、まるで新駅のような雰囲気ですが、かつては村の玄関口だっただけあって駅前には重厚な農業倉庫が残っており、駅の歴史を今に伝えています。

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北剣淵駅

多寄6:43発普通旭川行き322D(キハ40-1761)で北剣淵へ。分割民営化時に仮乗降場から昇格した駅で、快速だけでなく一部普通列車も通過します。鬱蒼とした鉄道林に囲まれて板張りホームと木造待合室がポツンとあるだけの駅であることから「秘境駅」としても知られています。

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満身創痍の木造待合室

駅入口にある掘立小屋は満身創痍と言った状況で、かなり老朽化しています。壁には「1984年7月8日」の書き込みもあり、かなり長い間壁の貼り替えも行われていないのが窺えます。椅子の上には何故かお料理事典全巻セット……

駅ノートに書き込みをしていると、待合室の外を自転車に乗った学生が横切ってホームへ。通学利用者がいるのには感動しましたが、来年3月ダイヤ改正での廃止が決まっている辺り、彼の卒業に合わせての廃止なんでしょうね。

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美深駅ホーム

北剣淵7:11発普通稚内行き321D→4323D(キハ54-503+キハ40-1791)で美深へ。後ろ1両を切り離した名寄で学生が一気に下車したものの、美深まではそれなりに乗っていました。美深折返しの列車があってもいいように思います。

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美深駅

美深駅は稲作北限地である中川郡美深町の玄関口で、特急も停車します。平成27年12月に来たときはまだ有人駅で、みどりの窓口もありましたが、その後のダイヤ改正時に簡易委託化されました。簡易委託の窓口が開くのを待って、美深→抜海の常備券と紋穂内→恩根内、恩根内→豊清水、南美深→北星の補充券を購入。フリーきっぷで巡らせてもらってる分、宗谷本線存続のためにもどんどん切符を買って貢献していきたいですね。

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美深駅3番ホーム跡

ホームは現在、千鳥配置の相対2面2線ですが、かつては3番線もあり、美幸線が発着していました。美深とオホーツク海側の北見枝幸を結ぶべく計画された路線で、昭和39年10月5日に美深町内の仁宇布という集落まで開業しましたが、その先の開業は果たせませんでした。営業係数3859(100円の利益を得るのに3859円の経費がかかる)で「日本一の赤字路線」として有名でしたが、昭和60年9月17日に廃止。終点の仁宇布駅跡はトロッコ王国として活用されているので、いずれ行ってみたいと思います。ちなみに仁宇布は村上春樹氏の小説「羊をめぐる冒険」に登場する十二滝町のモデルと言われており、主人公たちが十二滝へ向かう途中に美深駅らしき乗換駅が登場します。

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風連駅

美深9:04発特急サロベツ2号62D旭川行き(キハ261-102)と名寄10:01発快速なよろ4号旭川行き3322D(キハ54-512)を乗り継いで風連へ。平成18年3月に名寄市と合併した旧上川郡風連町の玄関口で、特急を除く全列車が停車します。駅舎は平成元年に改築されたもので、二重構造の待合室が富良野線西神楽駅を思い出させます。さすがに元は独立した自治体だっただけあって駅前には市街地が形成されており、銀行の支店やJAもあります。

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瑞穂駅

田園地帯の中を40分歩いて隣の瑞穂へ。前日までとはうって変わっていいお天気なので、歩いていても日差しが厳しい。のどかな田園地帯にある瑞穂駅は、分割民営化時に仮乗降場から昇格した駅で、待合室前の花壇が駅に彩を添えています。地元住民が建設した待合室はおそらく昭和53年6月から使用されているもの。一部普通ですら通過する利用者の少ない駅ですが、来年の廃止予定駅には名前は上がっていません。とはいえいつまで安泰か分からないので今のうちに訪問しておいた方が良い駅の一つと言えるでしょう。

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北永山駅

瑞穂11:14発普通旭川行き324D(キハ54-506+キハ54-527)で北永山へ。一面の田んぼの中にあるホームと待合室だけの駅で、仮乗降場から昇格した利用者数の少ない駅のように思えますが、こう見えて旭川農業高校の最寄り駅であるため朝夕は学生の利用が多いです。新しめのホームと待合室は平成2年4月の駅移転時に造られたもので、元は600m南比布寄りにありました。こちらの待合室は「スーパーハウス」で、よく似ているものの智北とはメーカーが違うようです。

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南比布駅

50分ほど歩いて南比布へ。昭和34年に仮乗降場から昇格した、板張りホームの無人駅です。国道との立体交差地点にあり、決して辺鄙な立地ではありませんが、存在感は希薄です。待合室は平成26年12月に改築された新しいものですが、来年3月ダイヤ改正での廃止が予定されているので短命に終わりそうです。次の列車まで時間があるので待合室で列車を待とうかと思いましたが、中はまさかのサウナ状態。仕方なく雨が降り出すまではホームに直接座って待ち続けました。

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北比布駅

南比布14:22発普通音威子府行き327D(キハ40-746)で北比布へ。南比布と同日に開業し、同時に駅に昇格した双子とも言うべき駅ですが、その雰囲気はだいぶ異なります。交通量の多い国道の真下にあった南比布とは対照的に、北比布はのどかな田園地帯の中にあります。待合室は南比布と同時に改築された同型で、設置方法を見る限り移設できそうです。さすがに6年で捨てるのは勿体ないし再活用を望みたいところですが。ゆっくりしたいところですが、次の列車は当駅に停まらないので、比布まで歩いていかなければなりません。待合室内の鎖で繋がれた重装備駅ノートに書き込みを済ませてから足早に歩きはじめます。

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比布駅

30分で隣の比布駅へ。Googleによれば徒歩46分で、さすがに歩いていたら間に合わないと走ったのが功を奏しましたが、さすがに息苦しいです。まあそんな予定を組む自分が悪いんですけどね。上川郡比布町の玄関口である比布駅は平成28年10月改築。旧駅舎時代から喫茶店を併設した駅でした。駅舎前には国鉄時代の駅名標のレプリカがあります

比布駅と言えば、故・樹木希林さんが出演したピップエレキバンCMで有名です。もう一人はピップエレキバンの当時の販売会社「ピップフジモト」の故・横矢勲会長です。

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比布駅 駅名標

木が繁っているので分かりにくいですが、CMに登場した駅名標のあった位置はおそらくこの辺。駅名標のデザインが変わり、出演したお二人も亡くなり、ついには両隣の駅もなくなってしまいますが、後ろの防雪柵だけは当時のままですね。昔のCMに登場する鉄道風景というのもなかなか貴重なのですが、有名なものでない限りあまりネットには上がっていないのが残念なところです。

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士別軌道のモノコックバス

比布15:20発快速なよろ3号名寄行き3323D(キハ40-726)で士別へ。2月に来たばかりの駅ですが、隣の下士別に停車する本数が少ないのでここから歩いていくしかありません。下士別へと歩いて向かう途中、こんなものを発見。国内に4台しか存在しない現役モノコックバスのうちの1台で、昭和57年にとなりの和寒町が自家用バスとして購入し、平成10年に移籍したもの。存在は知っていたもののまさか敷地外から撮りやすい位置に停まっているとは思いませんでした。今度来る時は乗ってみたいですね。ちなみに士別軌道はその名から分かる通り昭和39年までは軽便鉄道を運行していました。

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下士別駅

一時間ほど歩いて下士別へ。昭和34年に仮乗降場から昇格した駅で、来年3月ダイヤ改正での廃止が予定されています。コンクリートの板張りホームのそばに木造待合室がありますが、入口のガラス戸や型板ガラスのおかげで昭和の住宅のような雰囲気が漂っています。中もまあそれなりに綺麗で田舎のおばあちゃん家感があって落ち着くのですが、廃止後は解体されてしまうのでしょうね。ともあれ廃止予定駅はこれで全て制覇。悔いが無いと言えば嘘になりますが、とりあえず全部見れてよかったです。

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旭川駅

下士別17:29発普通旭川行き328D(キハ40-726)で旭川へ。25日と同じホテルテトラに宿泊。明日はいよいよ最終日、早朝から一気に移動して函館山線・千歳線の駅を攻めます。