まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

3月13日ダイヤ改正で廃止される18駅

北海道旅行記の途中ですが、ここで3月13日に行われるダイヤ改正で廃止される19駅を紹介してみたいと思います。今回のダイヤ改正ではJR北海道で18駅、JR東日本で1駅が廃止となる予定です。

特に廃止となる駅が多いのは宗谷本線で、12駅が廃止となります。JR北海道では平成28年3月のダイヤ改正より利用者数の少ない駅の整理を進めてきましたが、宗谷本線に関しては自治体との協議の関係もあってか駅の廃止が行われてきませんでした。

宗谷本線において今回廃止されるのは、南比布、北比布、東六線、北剣淵、下士別、北星、南美深、紋穂内、豊清水、安牛、上幌延、徳満の12駅です。恩根内と抜海の2駅については廃止報道が出ていたものの、地元の反対もあってひとまずは廃止を免れました。とは言え継続的な利用がない限り今後が安泰とまでは言えないでしょう。

では廃止予定駅を順に見ていきます。

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南比布駅(上川郡比布町) R2-6-29撮影

南比布駅は昭和30年に仮乗降場として開業、昭和34年に駅に昇格しました。田園地帯にある板切れホームの小さな駅ですが、待合室は平成26年12月に改築された新しいものでした。普通列車も一部が通過し、停車する列車は上下とも6本のみ。国道40号が目の前を通っており人家も何軒かありますが、それが利用には結びついていないようです。

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北比布駅(上川郡比布町) R2-6-29撮影

北比布駅は南比布駅と同時に開業し、同時に駅に昇格した、まさに双子の駅。ホームも同じように板張りで、待合室も同じデザインです。南比布駅が国道のオーバークロスの近くにあったのに対し、北比布駅は北海道らしい広大な田園地帯の中にあり、開放的な雰囲気でした。晴れていれば大雪山系の山々も望むことができるそうです。停車する列車は下り6本、上り4本。

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東六線駅(上川郡剣淵町) R2-6-26撮影

東六線駅は昭和31年に仮乗降場として開業し、分割民営化時に昇格した駅。待合室には「東六線乗降場 待合室」と掲げられていて味がありました。無機質な駅名が開拓地らしさを感じさせます。鉄道林に囲まれて鬱蒼とした雰囲気ですが、その外側には畑作地帯が広がっており、農家も数軒あります。停車する列車は上下とも4本。

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北剣淵駅(上川郡剣淵町) R2-6-29撮影

北剣淵駅は昭和34年に仮乗降場として開業し、分割民営化時に昇格した駅。東六線駅と同様、鬱蒼とした鉄道林に囲まれています。ホームから少し離れて木造の待合室がありますが、かなり老朽化しています。6月訪問時は定期利用者の姿を見かけましたが、おそらく卒業と同時に廃止になるのでしょう。停車する列車は下り4本、上り3本。

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下士別駅(士別市) R2-6-29撮影

下士別駅は南比布駅・北比布駅と同時に仮乗降場として開業し、同時に昇格した駅。ホームは板張りではなくプレコン製です。待合室は民家のような雰囲気ですが、平成5年の改修の際、前年に解体された近隣の民家の窓サッシを再利用したことが理由だそうです。他の廃止予定駅と比べると周辺に人家は多いものも、これも利用には結び付きませんでした。停車する列車は下り5本、上り4本。

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北星駅(名寄市) H27-12-23撮影

北星駅は昭和34年に開業した、板張りホームの駅。「毛織の北紡」の赤いホーロー看板が掲げられた木造待合室は鉄道ファンから人気がありました。平成27年12月時点では周囲に何軒か農家があり、あまり秘境という感じではありませんでしたが、その後離農したのか、廃止決定時点で周辺に住んでいるのは一人だけだったそうです。停車する列車は上下とも4本。

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南美深駅(中川郡美深町) R2-6-28撮影

南美深駅は昭和31年に仮乗降場として開業し、昭和34年に昇格した駅。板張りホームに背を向けるように背の高い木造待合室が建っています。駅ノートの書き込みによれば待合室は元々T字路の突き当りにあったものの、車が度々突っ込んでくることから現在地に移転したそうです。停車する列車は下り4本、上り3本。

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紋穂内駅(中川郡美深町) R2-6-28撮影

紋穂内駅は明治44年に鉄道院天塩線が恩根内まで開通した際に開設された駅。駅舎は昭和59年の無人化後に車掌車を転用した貨車駅舎に改築されています。待合室の壁には25年前の落書きが残っていました。駅前に人家は一軒のみですが、木々に遮られ駅から直接は見えません。停車する列車は上下とも4本。隣の恩根内駅も廃止予定でしたが、高校生の通学利用が見込まれることから廃止方針は撤回。美深町の維持管理による存続が決定しています。

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清水駅中川郡美深町) R2-6-27撮影

清水駅は昭和21年に仮乗降場として開業し、昭和25年に昇格した駅。交換設備を満ち、列車の交換も行われます。駅舎はおそらく昭和50年代に改築されたもの。周辺に人家はなく、駅前には倒壊して壁の一部だけになった牧舎の残骸があるのみです。

宗谷北線においては貴重な交換駅ですので、駅としては廃止されても信号場として残ることでしょう。

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安牛駅(天塩郡幌延町) H27-12-22撮影

安牛駅は大正14年鉄道省天塩南線が幌延まで開業した際に開設された駅。昭和59年に無人化された後、貨車駅舎に改築されました。平成27年12月時点で外壁はボロボロ、駅前側は駅名の判読も不可能なほどでした。かつては駅前に集落が形成されていたものの、今は無人地帯で人家の一切ない駅前通りの奥に駅だけがポツンと存在しています。

停車する列車は上下とも3本のみ。

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幌延駅(天塩郡幌延町) R2-6-28撮影

幌延駅も安牛駅と同時に開業した駅。同じく貨車駅舎ですが、こちらはまだ傷みが激しくありません。駅前に人家は数軒あるのみですが、かつてはこちらが幌延町の中心で、幌延よりも活気があったそうです。安牛駅との間には南幌延駅があり、こちらは存続方針です。停車する列車は上下とも3本。

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徳満駅(天塩郡豊富町) H27-12-22撮影

徳満駅は大正15年、鉄道省天塩線が兜沼まで開業した際に開設された駅。周辺駅が貨車駅舎に改築される中、開業時の木造駅舎が遅くまで残っていましたが、平成11年にプレハブ駅舎に改築されています。この駅は当初、廃止予定駅として名前が挙がっていなかっただけに廃止決定は意外でした。とは言え、駅前の集落はほとんど廃屋で、住民はほとんどいないものと思われます。停車する列車は下り4本、上り3本。

 

石北本線では北日ノ出、将軍山、東雲、生野の4駅が廃止されます。平成28年3月ダイヤ改正では上白滝、旧白滝、下白滝、金華が廃止されており、これで石北本線は駅の整理がひと段落したと見ることができますが、瀬戸瀬、西女満別辺りは今後が怪しいかもしれません。

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北日ノ出駅(旭川市) R3-2-19撮影

北日ノ出駅は昭和35年に仮乗降場として開業し、分割民営化時に昇格した駅。ホームから少し離れてブロック造りの待合室があります。周辺には人家や工場などがあり、決して無人地帯ではありませんが、利用が少ない状態が続いてきました。停車する列車は下り4本、上り6本。

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将軍山駅(上川郡当麻町) R3-2-19撮影

将軍山駅は北日ノ出駅と同時に開業し、同時に昇格した駅。こちらもブロック造りの待合室がありますが、形状は随分と異なります。周辺は田園地帯で、農家が数軒あります。将軍山の駅名は、駅の目の前にある山に由来しており、屯田兵の入植にあたって永山武四郎将軍がアイヌの案内で山に登って入植地を決めたという逸話にちなんでいます。停車する列車は下り4本、上り6本。

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東雲駅(上川郡上川町) H30-8-16撮影

東雲駅北日ノ出、将軍山の両駅と同時に開業し、同時に昇格した駅。かつてはブロック造りの大きな待合室がありましたが、平成25年ごろに解体されて代わりに市販の物置(TYストックハウス)が待合室として置かれています。ホームはプレコンですが、入口の階段は枕木を再利用したものです。停車する列車は下り5本、上り6本。

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生野駅紋別郡遠軽町) H30-8-17撮影

生野駅は昭和21年に仮乗降場として開業し、分割民営化時に昇格した駅。プレコン製のホームがあるだけの簡素な駅です。かつては黄色いマイクロバスが待合室代わりに置かれていましたが、老朽化のため平成19年6月ごろに撤去されました。停車する列車は上り1本、下り2本。もっと利用者のありそうな駅も廃止になる中、よく今まで残ったものだと思います。

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南斜里駅(斜里郡斜里町) R2-6-24撮影

釧網本線では南斜里駅が廃止となります。昭和37年に開業した、田園地帯の中にあるホームだけの簡素な駅です。簡素すぎて時刻表を貼り付けるスペースすらないのか、駅名標に時刻表が貼られていました。周囲には農家が数軒あります。停車する列車は下り4本、上り2本。

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伊納駅旭川市) R2-2-7撮影

函館本線では伊納駅が廃止となります。明治31年、北海道官設鉄道上川線が旭川まで全通した際に信号場として開設され、明治33年に昇格された駅で、昭和44年の新線切り替え時に移設の上無人化されました。駅舎は昭和60年改築の貨車駅舎で、かつては車掌車が2両並べて置かれていましたが、そのうち1両は平成26年秋に撤去されました。

周辺に人家は少ないものの、平成23年までは石狩川対岸に北海道北都商業高校があったことから通学駅として多くの利用がありました。

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赤岩駅福島市) R2-10-7

JR東日本では、奥羽本線 赤岩駅が廃止となります。明治32年、奥羽南線が米沢まで開業した際に信号場として設置され、明治43年に昇格した駅です。平成2年、山形新幹線建設に伴う改軌工事に伴ってスイッチバックが廃止され、ホームが本線上に移設されました。利用が少ないことから平成24年12月より冬季通過となり、平成29年3月ダイヤ改正で通年通過となりました。最後に列車が停車したのは平成28年11月30日で、それ以来一度も列車の停車はありませんが、昨年10月時点で駅設備は構内踏切を除きそのまま残されていました。最寄りの集落までは未舗装の険しい道があるのみで、今回廃止になる駅の中では最も「秘境駅」の名にふさわしい駅でしょう。

 

以上、3月13日ダイヤ改正で廃止される18駅について紹介してきました。一度のダイヤ改正で廃止される駅の数が18にも上るというのは、路線廃止が伴わないものとしては史上最多でしょう。JR北海道の利用の少ない駅の整理も大方済んだ感がありますが、ひとまずの存続が決まった駅の中にも予断を許さない状況の駅は多いので、今後も注目していきたいと思います。