まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/21 吹雪の富良野線・根室本線駅めぐり(美馬牛・美瑛・富良野・上富良野・幾寅・新得・幕別・札内・新富士)

前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、北海道駅めぐり4日目、富良野線根室本線駅めぐりの模様をお届けします。

f:id:Sakasegawa3019:20210314051924j:plain

朝の美馬牛駅

旭川を6:40発普通富良野行き723D(キハ150-2+キハ150-4)で出発し、美馬牛で下車。この日は日曜日なので下りはこれが始発列車。列車の行く手のレールはまだ雪に覆われています。列車の後方にも雪がこびりつき、北国の冬の厳しさが偲ばれます。

f:id:Sakasegawa3019:20210314052312j:plain

除雪作業始まる

列車が行ってしまうと、駅舎から除雪作業員さんたちがぞろぞろと出てきて、除雪作業のため次々に線路へと下りていきました。北国の鉄道の安全運行はこうして支えられているのですね。

f:id:Sakasegawa3019:20210314052816j:plain

美馬牛駅

美馬牛駅は観光地として名高い上川郡美瑛町の南部にある駅で、大正15年開業時のものと思われる木造駅舎が現役で使用されています。雰囲気は良いですが、コンパクト化されており、昔はもっと大きな駅舎だったようです。無人駅ですが、待合室内ではストーブが焚かれており、冬でも安心して列車を待つことができます。

また、この駅は「北の国から '89帰郷」のロケにも使用されました。

f:id:Sakasegawa3019:20210314053242j:plain

美瑛駅

美馬牛7:53発普通旭川行き6724D(キハ150-13+キハ150-13)で美瑛へ。昨年にも訪問済みですが、名駅舎は何度見てもいいものです。名産の美瑛石をふんだんに使用した石造りの重厚な駅舎。

f:id:Sakasegawa3019:20210314053807j:plain

富良野駅

美瑛8:21発普通富良野行き725D(キハ150-7+キハ150-16)で富良野へ。根室本線富良野線の接続駅で、駅舎は昭和49年12月改築。正面部分にバス停の屋根があるので写真を撮りづらいです。

f:id:Sakasegawa3019:20210314054215j:plain

上富良野

折返し富良野8:12発普通旭川行き726D(キハ150-16+キハ150-7)で上富良野へ。空知郡上富良野町の玄関口で、みどりの窓口も設置されていますが、休日なのでお休みでした。昭和8年に改築されたと思われる、屋根の高い木造駅舎が残っており、リニューアルを受けながらも大切に使用されています。風除室のある造りや、傾きの急な屋根はいかにも北海道らしい雰囲気。

f:id:Sakasegawa3019:20210314054914j:plain

代行バスで幾寅へ。

上富良野10:38発普通富良野行き727D(キハ150-6)で再び富良野へ。富良野駅前を11:02発の新得行き代行バス501便に乗り換え、幾寅で下車。501便は代行バスで唯一の快速便で、途中幾寅にしか停車しません。現在、長期運休により列車での訪問が不可能で、復旧の見込みもない、幾寅と落合に関しては訪問対象から外していますが、この501便を使えば効率よく訪問することができるので降りてみることにしました。ただし、訪問駅としてはカウントしません。

f:id:Sakasegawa3019:20210314055830j:plain

吹雪の幾寅駅

バスを降りた時から幾寅駅は吹雪の中。味わい深い木造駅舎が吹雪に耐えている姿は実に絵になります。空知郡南富良野町の玄関口で、駅舎は昭和8年6月改築。高倉健さん主演の映画「鉄道員」撮影のため、映画に登場する「幌舞駅」としてレトロに改装されています。いわば「つくられたレトロ」ですが、昔ながらの駅を忠実に再現したこともあってか、作り物にありがちな「わざとらしさ」は感じられません。

f:id:Sakasegawa3019:20210314060831j:plain

落合駅

5分遅れでやってきた幾寅12:13発代行バス103便に乗車。こちらは各駅+サホロリゾート前に停車する便ですが、乗客はほとんどいませんでした。幾寅を出てすぐ、南富良野高校付近に臨時停車して女子高生を下ろしてからは乗客は自分以外におじさん一人だけとなり、以降は乗り降りも無く狩勝峠を越えました。

f:id:Sakasegawa3019:20210314060750j:plain

新得駅

幾寅を出たときは5分遅れていたのに狩勝越えで巻き返したのか、新得には定刻より4分早く13:09着。空知は吹雪いていたのに十勝に出ると一気に空も晴れ渡りました。

f:id:Sakasegawa3019:20210314061518j:plain

幕別

新得13:48発特急おおぞら5号4005D(キハ261-1204)と帯広14:53発普通釧路行き2427D(キハ40-739+キハ40-1740)を乗り継いで幕別へ。中川郡幕別町の玄関口で、特急が停車しないながらもみどりの窓口がありますが、この日は休日なので営業していませんでした。前回訪問時との違いと言えば窓口が閉まっていることくらいで、前回訪問時に駅周辺も大方撮っているので、待合室で本を読んで過ごします。

f:id:Sakasegawa3019:20210314062041j:plain

札内駅

幕別15:31発普通新得行き2552D(キハ40-1751+キハ40-1776)で札内へ。幕別町西部の大きな集落にある駅ですが、幕別よりむしろ帯広に近いため、帯広の郊外ベッドタウンのような趣です。駅舎は昭和49年12月改築で、今は亡き広尾駅と共通するものが感じられるデザイン。かつては駅舎内にコーヒーショップが入居していました。

ここも特急通過駅ながらみどりの窓口がありますが、休日で営業していませんでした。

札内への下車を以て根室本線のうち、十勝エリアの駅は全て制覇。札内一駅だけを残していたのがずっと気がかりでした。本数が多くて行きやすいところならともかく、本数が少なくて行きにくいところに一駅だけ未訪問駅を残していたりすると、なかなか厄介なので早めに片付けておくに越したことはありません。

f:id:Sakasegawa3019:20210314063016j:plain

くじらザンギ

札内16:40発普通釧路行き2529D(キハ40-1768)を池田で乗り捨て、17:21発特急スーパーおおぞら7号釧路行き4007D(キハ283-11)に乗り換えて釧路へ。

釧路駅前の食事処「むらかみ」で夕食。おまかせ定食とくじらザンギを注文しました。鯨肉のザンギを食べるのは初めてですが、とても美味しかったです。

f:id:Sakasegawa3019:20210314063753j:plain

新富士

夕食後、釧路19:26発普通新得行き2532D(キハ40-739)で新富士へ。東海道新幹線に同名駅ですが、歴史はこちらの方がはるかに古く、開業は大正12年12月。釧路貨物駅に併設された駅で、貨物ヤードの中に島式ホームがあります。夜に訪れてみると大自然の中の秘境駅とはまた違った不気味さが感じられました。

f:id:Sakasegawa3019:20210314064518j:plain

夜の釧路に到着

3時間前に池田で乗り捨てた、新富士20:01発普通釧路行き2529D(キハ40-1768)に再び乗車し、釧路へ。一度乗り捨てた列車に時間が経ってからまた乗り込むとはなんとも不思議な感じです。この日は釧路駅から少し歩いたところにあるホテルに宿泊しました。