まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

8/8 溽暑の芸備線・可部線・山陽本線・呉線駅巡り

8/8~9の二日間、広島県内の駅を巡りました

新白島

三宮を23:15に出たHEARTSエクスプレスH500KF便が広島駅南口に着いたのは定刻4時より10分以上早い3:47。夜行バスとしてもかなり早い到着時間で、もちろん駅はまだ開いていません。列車が動くまで時間を潰さなければなりませんが、広島駅周辺には24時間営業の店があまりないので、20分ほど歩いて新白島駅前のマクドナルドへ。早めの朝食を食べつつ時間を潰し、始発列車の時間に合わせて新白島駅へ。平成27年3月14日に開業した新しい駅で、アストラムラインとの交差地点に設置されています。改札口がホームごとに分かれているので、ホーム間の行き来はできません。

矢賀駅

新白島5:36発普通糸崎行き302M(クモハ227-51)と広島5:41発普通三次行き1802D(キハ120-6+キハ120-320)で矢賀へ。まずは芸備線の未訪問駅を片付けつつ近隣の駅を再訪していきます。矢賀駅は再訪。山陽新幹線車両基地への引込線と並走する区間にある駅で、周辺は山の麓の住宅街。駅舎はどっしりとした印象を受ける木造モルタルのものです。

狩留家駅

矢賀6:02発普通狩留家行き3804D(キハ47-2021+キハ47-1101+キハ47-102+キハ47-1070)で狩留家へ。広島方面からの列車の多くが折り返す駅で、昭和24年1月改築の天井の高い木造駅舎が残っています。この駅も再訪。前回訪問時は豪雨の影響でこの駅から先が代行バスとなっており、一時的な終点のようになっていました。

深川駅

狩留家6:53発普通広島行き3807D(キハ47-1070+キハ47-102+キハ47-1101+キハ47-2021)で中深川へ。ニュータウンが広がる山間にある駅で、駅入口に昭和53年3月30日改築の簡易駅舎が建てられています。目の前を交通量の多い県道が通っていますが、そちら側に出入口はありません。

深川駅

中深川7:13発普通広島行き1809D(キハ47-81+キハ47-100+キハ47-3019+キハ47-2022)で下深川へ。広島方面からの列車の多くが折り返す運行拠点駅で、みどりの窓口も設置されています。駅舎は昭和58年3月に橋上化。この駅も再訪。次に乗る列車は広島方面から6両でやってきて切り離しを行い、前2両が三次行き、後ろ4両が折り返し広島行きとなりました。

玖村

下深川7:29発普通広島行き3811D(キハ47-1059+キハ47-169+キハ40-2044+キハ40-2002)で玖村へ。太田川沿いの区間にある駅で、河川敷の堤防に背を向けた立地です。踏切を解消するため、昭和55年3月18日に線路を新線に切り換えて現在地に移設されました。

安芸矢口

玖村7:42発普通広島行き3813D(キハ47-3007+キハ47-63+キハ47-?+キハ47-2016)で安芸矢口へ。玖村と同じく太田川の堤防に背を向けた立地の駅で、みどりの窓口もある主要駅ですが、駅前は狭いです。現在、バリアフリー工事中でエレベーター付きの跨線橋が建設されています。

安佐南区の洋館

安芸矢口駅から歩いて太田川を渡り、安佐南区の洋館を撮影。新興住宅地の中に瀟洒な洋館が聳えています。宅地化が進む以前は農村の中でさぞかし目を惹いたことでしょう。

戸坂駅

安芸矢口8:34発普通広島行き3817D(キハ47-81+キハ47-100)で戸坂(へさか)へ。山の手の斜面に開けた住宅地にある駅で、昭和53年3月改築の駅舎は中深川と同じデザインです。昭和30年4月10日に広島市編入された安芸郡戸坂村の有志による請願と寄付により大正5年4月15日に開業しました。芸備線は当駅を最後に全駅訪問達成。続いて可部線へ向かいます。

横川駅

戸坂8:58発普通広島行き1819D(キハ40-2123+キハ47-39+キハ47-9)と広島9:15発普通岩国行き511M(クモハ226-52)で横川(よこがわ)へ。山陽本線可部線の分岐駅で、可部線の列車はそのまま広島方面に直通するものの、一部は当駅で数分間停車します。高架下にある駅舎は平成15年8月23日完成。改札口を出てすぐのところに広島電鉄の停留場があって直結しています。

三滝駅

横川9:34発普通緑井行き2767M(クモハ226-104)で三滝へ。太田川放水路西岸にある駅で、駅舎は無くホーム上に券売機が設置されています。太田川放水路建設に伴って昭和37年10月1日に移転するまでは太田川東岸にあり、広浜鉄道時代は「大芝公園口」を名乗っていました。

安芸長束駅

三滝9:56発普通あき亀山行き769M(クモハ226-91)で安芸長束へ。密度の高い住宅街の中にある私鉄駅らしい雰囲気の駅で、駅近くの蓮光寺にある天然記念物「長束の蓮華松」をイメージした正十二角形の駅舎は平成10年3月27日改築。昭和3年11月19日に「大師」停留場として開業、昭和8年4月21日に2代目の「長束」停留場となり、昭和11年9月11日国有化時に国名の「安芸」が冠されました。ホームは元は島式ですが、利用者増で手狭になったことから、平成27年11月28日に下りホームが新設されて旧ホームは上り線用になりました。

下祗園

安芸長束10:19発普通あき亀山行き771M(クモハ226-95)で下祗園へ。手狭な駅が目立つ可部線には珍しい立派な駅舎と広い駅前を持つ駅で、駅舎内にはセブンイレブンが入居しています。来年度の完成を目指して駅改良工事中で、駅舎も来年には橋上化されて姿を消す予定です。せっかくなので心残りがないくらい撮影したかったのですが、入り口前で電話しているおっさんがいつまで経ってもいなくならない上に駅前が駐車で塞がれてしまったので、明日早朝に再訪することにしました。

広島市安佐南区役所祇園出張所(旧:安佐郡祇園町役場)

駅周辺は昭和47年8月27日に広島市編入されるまで安佐郡祇園町だったところです。区役所の祇園出張所はかつての祇園町役場。暑かったので目の前のスーパーで麦茶を買いました。

古市橋駅

下祗園11:01発普通あき亀山行き775M(クモハ226-89)で古市橋へ。安佐南区役所の最寄り駅で、小さな駅ながらみどりの窓口も設置されています。駅舎は平成12年3月改築。島式ホームが多い可部線では数少ない相対式ホームの駅です。明治43年11月19日開業時の所在地は安佐郡三川村で、昭和18年10月1日に改称・町制施行して安佐郡古市町となり、昭和30年7月1日に安佐郡安村と合併して安佐郡安古市町となるも、昭和48年7月30日に広島市編入されました。

大町駅

古市橋11:26発普通あき亀山行き777M(クモハ226-101)で大町へ。アストラムラインとの乗換駅で、アストラムライン開業に合わせて平成6年8月20日に開設されました。戦時中に休止されて廃止となった「安(やす)」駅跡の近くにあり、事実上の復活と言えます。

緑井駅

大町11:48発普通緑井行き2779M(クモハ226-104)で緑井へ。日中は列車の3分の1が折り返す駅で、駅前にはフジグラン緑井というショッピングセンターがあります。駅舎は運行拠点駅と思えないくらい小さなもので、駅名に因んで屋根が緑色に塗られています。明治43年12月25日開業時の所在地は安佐郡緑井村で、昭和30年7月1日の合併で安佐郡佐東町となり、昭和48年7月30日に広島市編入されました。

中島駅

緑井12:11発普通あき亀山行き781M(クモハ226-91)で中島へ。ホーム上に待合所があるだけの簡素な無人駅で、昭和18(1943)年10月1日に休止するも地元の要望により昭和31年6月1日に復活したという歴史を持ちます。休止前は「安芸中島」を名乗っていました。

上八木駅

中島12:31発普通広島行き786M(クモハ226-97)で上八木へ。片流れ屋根のノッポな駅舎が目を惹く駅で、明治43年12月25日に大日本軌道広島支社線の終点「太田川橋」停留場として開業しました。国有化時に改称され、太田川改修に伴う線路移設で昭和28年11月1日に現在地に移転。駅舎は移転時に建てられたものだと思われます。

可部駅

上八木12:40発普通あき亀山行き783M(クモハ227-95)で可部へ。平成15年12月1日の末端区間廃止から平成29年3月4日のあき亀山延伸まで終着駅だった駅で、現在は折り返し列車も設定されていません。延伸に伴う駅改良で改札口がホームごとに分離され、ホーム間の行き来ができなくなりました。片流れ屋根の駅舎は昭和25年4月改築。

梅林駅

可部13:09発普通広島行き790M(クモハ227-91)で梅林へ。かつて存在した八木梅林に由来する駅名を持つ駅で、昭和23年12月改築の木造駅舎が減築されながらも残っています。梅林は故・村下孝蔵さんがデビュー当時に住んでいたところで、代表作『初恋』の歌詞にある「放課後の校庭」は娘とよく遊んだ梅林小学校校庭から思いついたものだそうです。下祗園、可部、梅林は再訪ですが、可部線もこれにて全駅訪問達成。

天神川駅

梅林13:37発普通広島行き792M(クモハ226-95)と広島14:05発普通白市行き1544M(クモハ227-79)で天神川へ。この駅も再訪で、前回は撮れなかった白市・三原方面ホームを撮影。この駅も改札口がホームごとに分かれていて行き来のできない駅です。

向洋駅北口

天神川14:23発普通白市行き1546M(クモハ227-62)で向洋へ。訪問はこれが三度目ですが、北口を撮るのは今回が初めてです。北口は平成23年3月26日開設で、高架化工事に伴って令和4年3月27日に仮駅舎に移転しました。仮駅舎になる以前も小さな駅舎で、大きさもデザインもよく似ています。

海田市駅北口

向洋14:41発普通白市行き1548M(クモハ227-7)で海田市へ。山陽本線呉線の分岐駅で、安芸郡海田町の玄関口です。ついつい「かいたし」と呼んでしまいそうですが、読みは「かいたいち」で、所在地も市ではなく町です。駅舎は昭和61年12月1日橋上化。

安芸郡海田町役場

駅周辺を散策。安芸郡海田町役場は昭和53年に建てられたもので、今年9月19日に新庁舎に移転して役目を終える予定です。

広島市シルバー人材センター安芸出張所(旧:安芸郡船越町役場)

海田町役場から歩いて10分ほどのところには旧船越町役場があります。船越町は昭和50年3月20日広島市編入され、昭和50年4月1日に政令指定都市に移行してからは役場が安芸区役所として使われていました。坂の上の細い道を一本入ったところにあり、区役所として使うには不便そうな立地です。

矢野駅

海田市15:37発快速安芸路ライナー広行き5624M(クモハ227-2)で矢野へ。ここからはちょっとだけ呉線の駅を巡っていきます。呉線では唯一広島市内にある駅で、昭和50年3月20日広島市編入されるまでは安芸郡矢野町でした。駅舎は平成20年4月19日に橋上化。駅舎の背後で目立つ巨大なキングはパチンコ屋の看板です。

小屋浦駅

矢野15:54発普通広行き644M(クモハ227-35)で小屋浦へ。海と山に挟まれた安芸郡坂町小屋浦地区にある駅で、駅舎は山側を向いています。平成11年3月改築の駅舎はメジロをモチーフとしたデザイン。訪問時、駅を掃除していたおばちゃんから「気を付けて帰りんさい」と声をかけられました。

水尻

小屋浦16:22発普通広島行き2649M(クモハ226-20)で水尻へ。国道を挟んで海に面した立地の駅で、目の前には海水浴場が広がります。呉線で2番目の利用者の少ない駅で、人家はあまり多くありません。

かるが浜駅

水尻16:32発普通呉行き2646M(クモハ227-91)でかるが浜へ。平成11年2月7日に開業した駅で、ホームは高架上にあります。地名は「狩留賀」で、駅名をひらがなにしたのは狩留家駅との混同を防ぐためでしょう。かつて同位置には海水浴シーズンのみ営業する「狩留賀臨時停車場」が存在しました。

海田市駅南口

かるが浜17:11発普通広島行き2655M(クハ227-91)で海田市へ。先程は撮れなかった南口を撮影し、海田市17:49発普通岩国行き1565M(クモハ226-45)で広島へ。駅前のグリーンホテルに宿泊しました。