まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/22 厳冬の根室本線・石勝線駅めぐり(西庶路・庶路・音別・新大楽毛・大楽毛・白糠・トマム)

北海道駅めぐり5日目は、根室本線・石勝線の未訪問駅を片付けました。

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早朝の西庶路駅

釧路を5:41発普通新得行き2522D(キハ40-1756)で出発し、西庶路で下車。白糠郡白糠町最大の集落である西庶路にある駅で、周辺は住宅街。駅から直接は見えないものの、飲食店もあります。

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西庶路駅

駅舎は昭和50年代に改築されたと思われる、モダンなデザインのもの。細部が異なりますが、豊頃駅(昭和58年改築)と似たデザインです。駅舎の左隣にある詰所は旧駅舎を減築の上転用したもの。建物財産標には「昭和16年4月」とあったので、信号場としての開業時に建てられたものでしょう。今年の3月28日で開業80周年を迎えます。駅への昇格は昭和27年3月です。平成22年の映画「ハナミズキ」には「丹別(たんべつ)駅」として登場しました。

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庶路駅

西庶路7:10発普通釧路行き2571D(キハ40-1752)で庶路へ。大正4年に白糠村と合併して消滅した旧白糠郡庶路村の駅で、開業は明治34年7月と、西庶路駅より40年も古いです。駅の歴史から見ておそらくこちらが旧庶路村の中心だったのでしょうが、今となっては西庶路の方が集落も大きく、駅も西庶路の方が立派です。駅舎は昭和59年3月改築、西庶路と比べると随分コンパクトです。

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庶路駅 ホーム

交換設備が廃止されたのは分割民営化直前の昭和62年3月。廃止された対向ホームは今も残っており、国鉄仕様の駅名標も現存します。跨線橋の上からも駅構内を撮影したかったのですが、補修工事のため2月26日まで通行止めでした。

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音別駅

庶路7:37発普通音別行き2570D(キハ54-522)で音別へ。平成17年10月に釧路市と合併して飛び地となった旧白糠郡音別町の玄関口で、折り返し列車が朝夜2往復設定されています。特急通過駅でありながらみどりの窓口がありましたが、3月12日限りで営業を終了し、無人化されています。この駅については昨年訪問済みですが、その時は窓口が営業時間外だったので、無人化を前に今回再訪することにしました。スタンプを押して入場券と青春18きっぷを購入。折り返し列車には同業者が多く乗っており、一時は窓口に行列ができていました。

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新大楽毛駅

折返し音別8:28発普通釧路行き2575D(キハ54-522)で新大楽毛へ。釧路市の郊外に昭和63年11月に開業した駅で、長らくホームだけの簡素な駅でしたが、平成25年11月にログハウス風の待合室が設置されました。周辺は工場地帯ですが、住宅も多く見受けられます。

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大楽毛駅

20分ほど歩いて大楽毛へ。昭和24年に白糠郡白糠町から釧路市編入された大楽毛地区の玄関口で、戦前は軍馬の集散地として、戦後は本州製紙釧路工場の原料搬入・製品搬出駅として隆盛を極めました。平成元年10月改築の駅舎は釧路市大楽毛支所との合築。正面から向かって右手が市役所の支所で、中央の背の高い棟が駅待合室、左手はかもめ食堂という飲食店になっています。掲げられているメニューを見るとなかなか美味しそうでしたが、残念ながら営業時間外。当駅からの乗車を以て根室本線は全駅訪問達成となりました。

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白糠駅

大楽毛10:25発普通帯広行き2524D(キハ40-1740)で白糠へ。ここも昨年訪問済みですが、その時は夜で周辺の様子がよく分かりませんでした。白糠郡白糠町の玄関口で、昭和58年10月に廃止された白糠線の分岐駅。駅舎は昭和44年11月改築の鉄筋コンクリート造平屋建てで、屋根の上に掲げられた駅名がいい味出しています。

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老麺やはた しょうゆラーメンとチャーシュー丼

駅近くの老麺やはたが開くのを待って昼食。釧路からわざわざ通う人もいるほどの人気ラーメン店で、早い時間帯から賑わっていました。やさしい味わいの昔ながらの正統派醤油ラーメンと柔らかいチャーシューが美味しかったです。

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特急おおぞら6号

白糠11:43発特急おおぞら6号4006D(キハ283-19)に乗車。車窓を流れる小さな駅、その全てに一度は降り立っているのだと考えると不思議な感じがしました。

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トマム

石勝線に入り、トマムで下車。昭和56年10月、石勝線の開業と共に「石勝高原」として開業し、アルファリゾート・トマムへの下車駅として昭和62年に改称されました。

駅があるのは人跡稀な山の中で、駅周辺には星野リゾートトマム(旧アルファリゾート・トマム)以外に人工物は見当たりません。

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トマム

駅舎は下りホームの南千歳寄りに設置されていますが、待合室は狭く無人であまり使われている様子はありません。トマムリゾートへは跨線橋で直接結ばれており、かつては歩いてアクセスしたようですが、現在は跨線橋登り口に横付けされる無料送迎バスでのアクセスになっています。

この駅への下車を以て石勝線も全駅訪問達成となりました。

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特急北斗18号

トマム14:38発特急とかち8号札幌行き38D(キハ261-1218)で南千歳へ。南千歳からは16:07発特急北斗18号18D(キハ261-1207)で長万部へ。函館本線を特急で移動する機会はこれまでほとんど無かったのですが、特急に乗っても長万部はやはり遠く、北海道新幹線が切望されるのも分かるなと思いました。

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天ぷら店幹 天丼

長万部駅から雪の中を歩いて天ぷら店幹へ。昼だけ営業の店が多い長万部駅周辺で夜も開いてる貴重な飲食店です。天ぷら店を名乗っているだけあってやはり美味しい天丼でした。衣がサクサクで、これまで食べた天丼の中で一番美味しい天丼ではないかと思います。

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夜の長万部温泉

跨線橋を渡って駅裏の長万部温泉へ。この日は長万部温泉 もりかわ旅館に宿泊しました。