まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/19 豪雪の石北本線・函館本線駅めぐり(伊香牛・将軍山・北日ノ出・新旭川・愛別・奈井江・豊沼・光珠内・江部乙・茶志内)

北海道駅めぐり2日目は石北本線函館本線の駅を巡りました。

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発車を待つ4520D

夜明け前の薄明るい上川を6:06発普通旭川行き4520D(キハ40-834+キハ40-1747)で出発。2両目はかつて宗谷本線で急行列車に使用されていたキハ400の塗装を復刻したもので、運用は固定されていないはずですが運よく出会うことができました。

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伊香牛駅

伊香牛で下車。上川郡当麻町の田園地帯の中にある駅で、昭和63年改築の駅舎はログハウス風。それほど大きな駅ではありませんが、夕方に一往復のみ当駅折り返し列車が設定されています。

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将軍山駅

30分歩いて隣の将軍山へ。分割民営化時に仮乗降場から昇格した駅で、普通列車も一部は停車しません。停車する列車は下り4本、上り6本。利用者が少ないことから3月13日ダイヤ改正での廃止が決定しています。この駅については平成27年12月にも訪問済みですが、その時は夜だったので明るい時間も見てみたいと思い再訪を決めました。

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将軍山駅 待合室

ホームから少し離れて建つブロック造りの待合室は下が砂利敷き。明かりは一切ないのであまり長居したくなるような環境ではありません。何故か車のシートと柔らかそうなソファーが置かれていますが、これも5年前と変わりありません。入口ドアは凍って閉まらず半開き状態でした。

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北日ノ出

将軍山7:26発普通旭川行き4522D(キハ40-1715)で北日ノ出へ。将軍山と同時に仮乗降場として開業し、同じく分割民営化時に駅に昇格しました。ここも5年前に訪問済みですが、廃止になるので再訪しました。この駅もホームから離れたところにブロック造りの待合室がありますが、形状は随分と異なります。

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北日ノ出駅 待合室

屋根が左右非対称で奥行のある将軍山と違い、北日ノ出の待合室は左右対称でこじんまりとしています。内部はきちんと片付けられていて、廃止予定駅と言えど地元住民の愛が感じられます。大きく掲げられた駅名はかつて「北日の出」と表記されていましたが、ひらがなの「の」の一部を削ってカタカナに書き換えられています。

北日ノ出では同業者一名も下車しましたが、お互い一方が駅の外観を撮っている間、もう一方は待合室内で大人しくするという感じに自然となったので、邪魔にならず気持ちよく撮影を済ませることができました。

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新旭川

北日ノ出8:14発普通旭川行き4524D(キハ150-1)で新旭川へ。ここも5年ぶりに再訪。宗谷本線と石北本線の分岐駅ですが、快速「なよろ」及び特快「きたみ」は停車しません。駅舎は大正11年11月開業時のもので、大幅に減築されていますが、それでも無人駅の駅舎としては結構な大きさです。旧事務室部分には除雪作業員さんが詰めており、その方々が管理してくれているのか、待合室の中心には石油ストーブが焚かれています。

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愛別駅

4分遅れの新旭川9:26発普通上川行き4523D(キハ40-1747+キハ40-834)で愛別へ。上川郡愛別町の玄関口で、昭和51年改築の立派な駅舎がありますが、平成15年4月に無人化されています。特急だけでなく特快「きたみ」も通過しますが、快速くらいは流石に停めてもいいのではないかという気がします。この駅への下車を以て石北本線も全駅訪問達成。平成27年12月に北日ノ出、将軍山、当麻、上川に降りたのが最初ですから達成までに5年2カ月かかったことになります。今は亡き上白滝や瀬戸瀬、生野など訪問難易度の高い駅が多かっただけに達成感もひとしおです。

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試運転中のH100-19+H100-18

旭川方面へ戻る列車を待っているとH100形「DECMO」の試運転がやって来ました。3月ダイヤ改正からはこの区間にも投入されます。営業運転開始に向けて最後の確認と言ったところでしょうか。

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旭川駅幌加内そば

10分遅れでやってきた愛別11:02発普通旭川行き4528D(キハ40-834+キハ40-1747)で旭川へ。途中、桜岡で特急大雪2号の通過待ちを行ったため旭川には23分遅れで到着しました。予定では特急ライラック22号に乗り継いで砂川に行きバスで上砂川へ向かう予定でしたが、それもご破算に。急きょ予定を組み直して函館本線の駅を巡ることにしましたが、函館本線の列車が出るまで一時間あるので駅舎内のそば屋で幌加内そばを食べました。

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奈井江駅

旭川13:00発特急ライラック24号札幌行き3024M(クハ789-206)と滝川13:36発普通岩見沢行き926D(キハ40-819+キハ40-1821)を乗り継ぎ奈井江へ。

空知郡奈井江町の玄関口で、簡易委託の窓口が設置されていますが訪問時は休止時間帯でした。駅舎は昭和50年12月改築で、同時期に建てられた愛別駅とは窓の隅の処理などに共通するものが見て取れます。

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豊沼駅

奈井江14:28発普通旭川行き2329M(クハ721-1)で豊沼へ。信号場から昇格した駅で、昭和39年改築の駅舎は珍しい高床式です。石狩川沿いの沼の多い土地のため水害を避けるべく高床式になったようですが、雪に対しても存分にその効果を発揮しています。

除雪のためにできた駅前の雪山では子供たちがそり遊びをしており、駅にはそのはしゃぐ声だけが響き渡っていました。

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光珠内駅

豊沼14:55発普通岩見沢行き2330M(クハ721-2009)で光珠内へ。昭和27年4月に仮乗降場から昇格した駅で、昇格時に建てられた木造駅舎が今なお現役です。入口部分の柱の形状が個性的ですが、これは建築当時からのものなのでしょうか。

ここも事務室には除雪作業員さんが詰めているようで、待合室との間の壁越しにラジオの音が聞こえてきました。

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江部乙駅

光珠内15:49発普通旭川行き2331M(モハ721-1009)で江部乙へ。昭和46年に滝川市と合併して消滅した旧空知郡江部乙町の駅で、昭和28年3月改築の駅舎はカラフルに塗られています。駅名表示はりんごの産地であることにちなんだデザイン。駅舎内の待合室はリニューアルされており、月に一回「駅カフェ」が開かれています。

無人駅ではあるものの、待合室にストーブも焚かれ暖かさが感じられる駅です。

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茶志内

江部乙16:49発普通岩見沢行き2334M(クモハ721-1)で茶志内へ。かつては炭鉱への専用鉄道も分岐する大きな駅でしたが、今では田園地帯の中の集落の駅といった風情でひっそりとしています。駅舎は昭和39年11月改築で、待合室内は地元の人によって清掃されており、古いながらも綺麗に保たれています。構内はかつて島式2面4線だったようですが、駅舎に一番近い線路が剥がされて2面3線となっています。

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滝川名物「チャップ丼」

茶志内17:59発普通滝川行き929D(キハ40-1821+キハ40-819)で滝川へ。この日は滝川に宿泊。宿へ向かう前に駅近くの高田屋の「チャップ丼」で夕食としました。