この日は
たむぅ氏と
紀三井寺駅で合流し、
紀勢本線を南へ
紀三井寺8:12発
紀伊田辺行き335M(モハ116-40)に乗り、隣の黒江で下車
昭和41(1966)年開業時からの古い橋上駅舎です
橋上駅舎でもさすがに50年経つと味が出てきます
ここでのお目当ては駅から徒歩5分ほどの室山児童公園にあるこちら
321型は昭和38年に4両が製造され、昭和46年の全線廃止まで活躍しました。廃止後、324のみが
伊予鉄道に転じて81となりましたが、昭和53年に廃車、平成5年に解体され、現存しません。現在は、
和歌山城近くの岡公園に321、この室山児童公園に322が保存されているのみです。他の車両は深い海の底に漁礁として沈められました
カ
タツムリのような2つの大きな
前照灯が特徴で、和歌山軌道線に在籍していた車両の多くがこのスタイルでした
車体には錆が浮き、窓ガラスは一部が破損していますが、屋外保存車にしては状態がいい方で、何年かに一度塗装の塗り直しがされているようです
車内は倉庫として使われているようで一般には公開されていませんが、出入口の部分には階段が据え付けられています
テールライト部分は破損したのか空洞になっていて、中に蝉の死骸が鎮座していました
1枚目の写真の反対側の側面は木々に遮られて全貌を見ることはかないませんが、こちらには行先表示機の小窓が塗りつぶされずに残っています
わずか6分ほどの間に写真を慌ただしく撮り終え、黒江駅へ戻り次の列車を待ちます