6/6 置賜地方をドライブ・建築めぐり
6/6は全休を利用して置賜地方をドライブして建築めぐりをしてきました
23:20発東北急行バスレインボー号に乗車
この日は浅草駅前からの乗車と福島駅前での下車がなかったため、通過となりました
日が長い時期だけあって5時を回っていないのに十分散策できそうなほどの明るさ
当然ながら朝早すぎて米沢駅は開いていません。予約しているレンタカーも8時にならないと営業所が開かないので、ひとまず市内散策へ
建物の外観を見る分には明るいので支障はありません(朝早くうろついてると不審者扱いされる可能性もあるのですが)
2時間ほどかけて米沢市中心部を歩き回り、近代建築などを見ていきます
写真の米沢聖ヨハネ教会では朝早くにも関わらず、たまたまいらっしゃった親切な関係者の方に裏手を見せていただきました
8時になるやいなや営業所で車を借り、まずは旧米沢工業高校本館へ
正面部分で何やら工事中でした。事前に予約すれば中を見れるそうですが、それは次の機会に回します
続いて米沢市役所へ
米沢出身の建築家・山下寿郎の作品で、耐震性が低いことから建て替えられる運命にあります
市役所向かいの農協もなかなかいい感じの建物ですが詳細は不明
途中、川西町の旧御供医院に寄ってから川西町役場へ
よくまあこれまで残ったものだと思えるような昔ながらの町役場ですが、こちらも建て替えが決まっています
同じ川西町内にある竹田写真館も撮りたかったのですが、車を停める場所がなさそうだったので断念しました。今度米坂線駅めぐりのついでに来ようと思います
川西町役場を見学した後は、コンビニによって水分補給してから掬粋工芸館へ
日本最古の財団法人による博物館で、古代中国の貴重な陶磁器などを見ることができます。御年85歳の館長さんから文化財保存の苦労について色々と貴重なお話を聞くことができました。戦前に建てられた展示室も幾度となく地震で被害を受けているそうで、石造りの日本館の方は床にひびが入るなどして耐震性が低下したことから休館中とのことです
川西町の次は長井市へ
こちらも車で市内を回るのは大変そうなので、散策は鉄道で来たときに回すことに
さすがに駅を見るために車で来てお金を落とさないのもどうかと思うので記念切符類を購入
5月7日に新庁舎の使用が開始されたばかりで、ちょうど旧庁舎を解体しているところでした
なかなかの険しい山道で、運転していて結構楽しいです
峠道を越えて作谷沢の集落に入り、旧作谷沢郵便局へ
作谷沢からは山を下っていきますが、これまた凄い道でした
続いて中山町郷土資料館へ
アナログな展示方法が古き良き昭和の博物館といった感じです
明治時代に建てられた学校の玄関部分と体操場を無理やり合体させたキメラみたいな建物も保存されています(上写真)
当初の予定にはなかったのですが、時間的に行けそうだったので河北町へ
昭和41年に建てられた役場がモダニズムっぽくていい雰囲気です
役場に隣接してミニ動物園があるのが珍しいです
ここもご多分に漏れず建て替え工事中
時刻は16時。長井市内探訪を省略したこともあって思ったより遠くまで来ることができましたが、南陽市と高畠町にも見ておきたいものがあるので山形・上山を通って南陽へと向かいます。道中、例のスカイタワーも見えましたが、運転中なので写真は撮れませんでした。上山もいずれは散策したいところです
南陽市では漆山の美竹美容室とその近辺の古い建物を撮影
宮内にも近代建築は多く残っているのですが、こちらも車を停めれそうな場所がないので列車で来て歩き回ることにしましょう
旧東銀行高畠支店、旧五十嵐医院、金子医院旧館と見てから、旧高畠駅へ
平日なので中を見ることはできませんが、ずっと見てみたかった保存駅舎なので実物を見たときには感動しました
保存車も含めて撮影しているうちに19時を回りましたが、夏至が近いだけあってまだ撮影可能なほど明るいです
レンタカーの返却は20時を予定しているので、一路米沢駅へ。走っているうちに日が暮れました。車を返却したのは19時55分ごろ、走行距離は159㎞でした
エコドライブを心掛けたためかガソリン代は思っていたよりも安く済みました
すっかり日が暮れてしまいましたが、帰りのバスの発車までまだ4時間あるので駅の待合室で本を読んで過ごします。とはいえ米沢は終電の時間が早いので駅待合室も23時で閉まってしまいました。仕方ないのであと一時間は東口のバス停のベンチで過ごします。市街地側の西口と違って東口は周囲に田んぼが広がっているためカエルの大合唱しか聞こえてきません
誰一人いない夜のバス停でカエルの大合唱に包まれながら本を読んでいると最終電車が駅に入ってきました。ちょうどそのとき読んでいた「にぎやかな天地」という小説の中でも主人公がカエルの大合唱に包まれており、物語の中の音が現実にはみ出してきたような気がしました
23:55 ようやく帰りの東京行きレインボー号が到着
誰もいなかったバス停にもいつの間にか他の乗客が集まってきていました
到着したバスを撮っていると運転手さんが「写真撮っていってくださいね。このカラーそろそろなくなるんで」と一言。東北急行バスも最近の導入車両は東武バスと同じカラーになっているのでこのカラーも消えゆく運命にあるようです
夜行バスにしては運行時間が短いためか乗務員交代はありませんでした
奇しくも行きと帰りで同じ車両、同じ運転手さんだったので東京から山形に向かったバスが翌日そのまま折り返してくるという運用なのでしょう
日本橋駅まで歩き、5:53発中野行き553S(05023)で早稲田へと帰りました