まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/16 消えゆく建築を求めて岡山をドライブ

この日は岡山県内の消えゆく建築を中心に記録して回りました。

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オリオンバス7041便

バスタ新宿を21:15発オリオンバス7041便で出発し、岡山駅に到着したのは翌朝6:21

営業所が開く時間を待って車を借り、まずは岡山市から南へ向けてスタート。

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平田釣具店・三蟠鉄道資料館(旧三蟠鉄道三蟠駅)

まずは岡山市中区江並の平田釣具店へ。大正4年から昭和6年までわずか16年しか営業していなかった軽便鉄道の起点・三蟠駅の駅舎を転用したもので、ショーウィンドウには三蟠鉄道に関する資料が展示されています。

この駅舎については大正12年に廃止となった桜橋駅の駅舎を移設したものだという説がありますが、三蟠鉄道についてはいかんせん資料が少ないので詳細はよく分かりません。

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三蟠鉄道の起点

裏手には三蟠鉄道の起点が復元されていますが、民家の敷地内のような感じで近付いていいのか判断に迷うところです。

三蟠鉄道は岡山市街に近く、路面電車と接続していた国清寺ではなく外港であった三蟠側を起点としていました。

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岡山市児島地域センター(旧児島郡甲浦村役場)

児島湾大橋を渡って児島地区に入り、地域センターへ。この児島は有名な倉敷市の児島とは別の場所です。地域センターは昭和27年に岡山市編入されて消滅した旧児島郡甲浦(こううら)村役場を転用したもので、昭和6年築。ギャンブレル屋根が特徴の美しい建物ですが、老朽化による建て替え工事が進行中で、ほどなく姿を消します。

建て替え前になんとか見れてよかったと思いますが、戦前の役場の姿を今に伝える貴重な存在だけに消えるのは惜しいものです。ただ、近寄ってみるとかなり傷んでいる部分もあるので安全性を考えると仕方のない面はあるのでしょう。

その姿をいろんな角度から撮ろうと向かいの土手に登ったらズボンや靴下にヌスビトハギがいっぱい引っ付きました。

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郡公会堂

その近くには郡公会堂というこれまた古そうな建物も残っていますが、詳しい地区年代は分かりません。おそらく戦前の建物でしょうが綺麗に整備されています。周辺は道が狭く入り組んでいて、車で近付くのは不可能に近いでしょう。

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岡山市南区興除地域センター(旧児島郡興除村役場)

続いて興除へ。昭和46年に岡山市編入された旧児島郡興除村で、地域センターは昨年11月で役目を終えて解体のために囲われていました。解体が始まる前に撮れなかったのは残念ですが、あるうちに見れただけまだマシです。

「興除」という珍しい地名は中国の古典にある「興利除害」という言葉から名付けられた興除新田に由来します。

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清音駅

倉敷市をスルーして伯備線清音駅へ。2月28日限りでみどりの窓口の営業を終了するとのことなので、スタンプを押して入場券を購入。

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延原本村公会堂(旧吉備郡富山村役場)

総社市昭和地区の山間へと分け入り、延原本村へ。昭和27年の昭和町成立まで存在した吉備郡富山村の役場が残存しています。平成10年の総社市史資料編の口絵には「延原本村公会堂」として写真が載っており、その頃までは使われていたようですが現在は空き家です。周辺は農家が数軒あるだけの小さな集落で、とても昭和の大合併まで役場が置かれていた村の中心とは思えませんが、当時はそれなりに栄えていたのでしょうか。

よくまあこんな昔の役場が残っているものだと感動しましたが、数年もすればすっかり自然に還ってしまいそうです。

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砕石場跡

富山村役場を撮り終えて里へ下りる途中、行きに見て気になった採石場の廃墟を撮影。そのさらに下流には現役の採石場もあり、道を走っていると突然採石場の中に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。

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旧・高梁市成羽地域局(旧川上郡成羽町役場)

高梁市に入り、成羽川沿いに遡って成羽へ。地域局は昨年8月31日より高梁市成羽複合施設(たいこまるプラザ)に移転しており、旧地域局の建物は閉鎖されて解体を待つのみです。平成16年の合併後は地域局として使用されてきた旧成羽町役場は昭和33年竣工。縦に大きな窓が特徴のモダンな平屋建てです。

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高梁市川上地域局(旧川上郡川上町役場)

さらに上流へと遡り川上地域局へ。昭和4年川上郡手荘村役場として建てられたもので、昭和25年に町制施行、昭和29年の合併で川上町となりました。築92年の現役庁舎、装飾なども美しく保たれており、末永く残ってほしいものです。

「川上」の地名は高梁川の上流に位置することから付いたもので、川上町は高梁川の支流、成羽川のそのまた支流、領家川の上流に位置します。

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JA晴れの国岡山川上支店・川上町開発センター

地域局の近くには役場よりも立派な農協の建物がありますが、こちらもまた素晴らしいモダニズム建築。定礎には「昭和47年11月」とありました。あまりゆっくりとは見れませんでしたが、川上町には見るべきものがまだまだたくさんありそうです。

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高梁市備中地域局(旧川上郡備中町役場)

少し引き返して成羽川の方を遡り、備中町へ。成羽・川上と比べ一層山深い所にありますが、旧役場だけはこちらの方が新しくて立派です。平成15年竣工なので、備中町役場として使用されたのはわずか一年ほどだったと思われます。

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鶴見眼科医院

地域局の近くには端正な鶴見眼科医院が残っています。車寄せの柱や装飾などがなかなか見事で、隣接する和風家屋もまた立派です。

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竹部公民館

高梁市を後に吉備中央町へ入り、竹部公民館へ。昔は役場だったと言われれば信じてしまいそうなくらい立派な2階建ての木造建築ですが詳細は不明です。

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マンサード屋根の農家

次の目的地へと向かう途中、津賀でマンサード屋根の農家を見かけたので車を停めて撮影。北海道ではよく見かけるマンサード屋根ですが、内地のしかも山陽地方となるとなるとなかなか目にすることはありません。

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円城の街並み

続いて円城へ。台地の上に築かれた円城寺の門前町で古い建物が多く残っています。

少し離れたところにあった旧円城村信用販売購買利用組合は残念ながら解体されて更地になっていました。

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垪和簡易郵便局

旭川湖の畔を走って美咲町の垪和簡易郵便局へ。「はが」と読む難読地名ですが、まさかパソコンであっさり変換できるとは思いませんでした。ダム湖畔に建つ郵便局はおそらく昭和30年前後の建築。

この後、津山方面に抜けようとしたらカーナビによって県道341号坪井下栃原線という酷道に案内されて生きた心地がしませんでした。

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県道341号線

とても写真を撮る余裕なんて無かったのでストリートビューでお見せしますが、「少しでも気を抜いたら死ぬ!」という感じの道が延々と続いていました。こんな感じの道に毎回突っ込んでいってるのだから、ポツンと一軒家取材班の方々は凄いですよね。

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勝間田駅

津山を素通りして勝央町へ。昨年姫新線で訪問済みの勝間田駅を再訪。駅舎の向きからして晴れていれば必ず逆光になってしまう駅ですが、2月22日より新駅舎が使用開始されるので何とか撮り直したいと再訪しました。夕方なら逆光もマシになってるだろうと思いきや16時を過ぎてもこの状況。雲がかからないか粘ってみましたが、そんな様子も無いので諦めて先に林野の街並みを撮ってから戻ってくることに。

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栄町公民館

林野駅前とは梶並川を挟んだ対岸に美作市林野町の中心市街地が広がっています。古い建物が所々残っていますが、特に目を引くのが栄町公民館。詳細は不明です。

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勝間田駅

5時過ぎに勝間田駅にもう一度行って見ましたが相変わらずの逆光。これ以上粘るとレンタカーの返却に間に合わないのでほどほどにして切り上げます。逆光になる向きの駅舎を撮るならやはり曇りの日が一番だとつくづく実感しました。

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かばくろ ネギ温玉ぶたかば丼

岡山市内まで戻って車を返却し、イオン岡山のかばくろで夕食。

岡山駅西口23:10発オリオンバス7042便で帰途に就きました。