9/22 秋の羽越本線(鼠ヶ関~酒田)駅めぐり
この日は羽越本線の駅を巡りつつ新潟から秋田へ向かいました。
まだ暗い新潟を4:56発白新線快速村上行き3921M(クモハE128-128)で出発。終点村上で5:58発普通酒田行き821D(キハ47-518+キハ47-1513)に乗り換えてさらに北へと向かいます。
海を眺めながら県境を越えて山形県に入り、7:31着の羽前大山で下車。平成23年1月改築の駅舎は酒蔵をイメージしたデザイン。これは駅周辺に酒蔵がたくさんあることに由来するそうです。待合室内には酒蔵の店先でよく目にする杉玉もぶら下がっています。
新酒ができたことを知らせるものだそうで、駅舎内のものはまだ青々としていました。
羽前大山7:46発普通村上行き822D(キハ47-1519+キハ47-517+キハ47-515+キハ47-520)で小波渡へ。戦時中に開業した信号場が戦後に昇格した駅で、対向式ホームは駅構外の地下通路で結ばれている。下りホーム側にある駅舎は平成9年2月に改築されたもので、大きな屋根が特徴。待合室内の大きな窓からは漁村と海を望むことができます。
待合室内では立派なカラスアゲハが死んでいました。
次の列車まで時間があったので漁村の方も散策。
小波渡8:40発普通酒田行き823D(キハ111-202+キハ112-202)で三瀬へ。小波渡以南の駅と違って内陸部にある駅です。昭和56年11月改築の駅舎はいかにも新潟支社の駅と言ったスタイル。待合室内には地元の人が描いた絵が飾られていました。
三瀬8:52発普通鼠ヶ関行き220D(キハ47-1516+キハ47-522)で終点・鼠ヶ関へ。折り返しまでの30分ほどの時間を利用して駅を撮影。新潟・山形の県境付近にある駅で、駅名は白川関・勿来関と並ぶ東北の玄関口だった鼠ヶ関に由来します。
昭和61年10月改築の駅舎はヨットを模したデザインで、駅前には灯台型のモニュメントが設置されています。
平成16年に無人化されているものの、両方面からの終電が当駅で夜間停泊して初電となることから、駅舎の半分は乗務員宿泊所として使われているそうです。
鼠ヶ関9:52発普通酒田行き223D(キハ47-522+キハ47-1516)で五十川へ。海の近くにある島式ホームの駅で、駅前からホームへは平成11年完成の地下道で結ばれています。
Wikipediaの写真を見るとかつては地下道の代わりに跨線橋があったのが分かりますが、出入口部分はそのままのようです。
駅前にはホームにいた撮り鉄さんのものと思われる車が置いてありましたが、ナンバープレートを見る限り結構遠い所からいらっしゃったようです。
駅前には謎のホーム跡が残っており、おそらく複線化前の旧駅のホームだろうと思われるのですが、何故かホーム「上」にレールが敷かれています。本線とは繋がっておらず、保存車を置く台のようにも見えるのですが果たしてこれは何なのでしょうか。
五十川10:28発普通村上行き824D(キハ47-1518+キハ47-512)であつみ温泉へ。旧田川郡温海町の中心地にある駅で、駅名の通りあつみ温泉の玄関口です。みどりの窓口があり、特急やきらきらうえつも停車します。
集落より一段高い所にある駅舎は、昭和38年10月改築の国鉄モダニズムを感じさせるもので、平成23年1月にリニューアルされています。ネットで調べてみると駅近くに評判のいいラーメン屋があったのでそこで昼を頂こうと思いましたが、残念ながら臨時休業でした。
あつみ温泉11:27発普通酒田行き825D(キハ47-520+キハ47-515+キハ47-517+キハ47-1519)で東酒田へ。酒田市郊外の田園地帯にある駅で、駅舎は昭和34年1月改築。
この日は朝から曇っていましたがここに来て雨が降り始めました。
かつての改札口には切符入れが設置されていますが、それを持つように駅員さんのイラストパネルが設置されているのが何ともかわいらしいです。
12:49 酒田行きのきらきらうえつが通過。18年に渡って当線で活躍してきたこの列車も9月29日限りで定期運行を終了しました。一度くらい乗ってみたかったのですが、結局一度も乗れずじまいでした。
東酒田12:55発普通村上行き826D(キハ47-1513+キハ47-518)で藤島へ。鶴岡市と合併した旧東田川郡藤島町の駅で、平成28年10月に現駅舎に改築されました。
緩く弧を描いたデザインの駅舎内には、空調完備の待合室と窓口が設置されており、合併されても「町の玄関口」らしい雰囲気を保っています。
藤島13:56発普通酒田行き225D(キハ111-202+キハ112-202)で西袋へ。駅舎は平成9年1月改築の簡易的なもので、駅裏の西口にも出口があります。
駅前には簡易郵便局くらいしかありません。
西袋14:14発普通224D(キハ47-1516+キハ47-522)で羽前水沢へ。駅舎に付いている建物財産標の日付は「平成25年12月5日」となっています。
駅構内から水澤化学工業水沢工場への専用線が伸びており、構内にコンテナも積まれていますが、平成26年5月にトラック輸送に切り替えられています。
羽前水沢15:15発普通酒田行き827D(キハ47-512+キハ47-1518)で砂越へ。平成17年に酒田市と合併した飽海郡平田町の駅で、ホーム上には「平田の里」と題されたブロンズ像が設置されています。
駅舎は平成24年12月に改築されたもので、窓口もありますが、平成26年4月に無人化されてシャッターが閉じられています。
16:16 新潟行ききらきらうえつが通過。駅構外の自由通路(跨線橋)から撮影しました。本当は階段の踊り場から撮りたかったのですが、そこは既に先客に撮られていたので斜め上からしか撮れませんでした。
砂越16:52発普通新庄行き160D(キハ112-217+キハ111-217)で北余目へ。昭和39年1月に開業した田園地帯の中の簡素な駅です。利用客の少なさゆえにかつては普通列車も一部が通過していました。
平成17年12月25日、当駅と砂越駅の間で特急いなほ14号が突風に煽られて脱線し、5人が死亡、32人が負傷した羽越本線脱線事故が発生しています。
この事故以来、風速規制が強化され、同年に起きた福知山線脱線事故の教訓もあって平成18年以降乗客が死亡する事故は発生していません。今後も同じ過ちが繰り返されないのを祈るばかりです。
北余目17:11発普通酒田行き163D(キハ111-220+キハ112-220)で酒田へ。北前船の寄港地として栄えた酒田市の代表駅で、駅舎は昭和34年1月改築。新潟支社と秋田支社の境界駅で、普通列車は全て当駅を起終点としています。
駅舎内のキオスクでおにぎりを買ってから17:50発秋田行き557M(クモハ701-25)に乗り換え。隣のホームには検測車East i-Eが停車していました。
終点秋田には19:36着。こちらもそう長くはないであろう男鹿線・五能線のキハ40を撮りながら時間を潰します。
乗ってきた557Mに30分ほど遅れてEast i-Eも秋田駅にやってきましたが、端っこの方に停まっていたので新潟方の顔が撮れませんでした。
この日は秋田駅直結のコミックバスターアルヴェ秋田駅東口店に宿泊しました。駅直結なのでとても便利でしたが、分煙が行き届いておらず、禁煙席にも臭いが流れ込んで来たのには閉口しました。