まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

9/23 秋の奥羽本線(新庄~秋田)駅めぐり

この日は予定では五能線の駅を巡りながら弘前まで移動する予定でしたが、折しも台風が秋田県に接近していたので予定を変更して奥羽本線の駅を巡ることに。

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神宮寺駅 駅舎

雨の秋田駅を5:54発普通新庄行き2428M(クハ700-36)で出発し、神宮寺で下車。

横手盆地に抜けるといくらか天気はマシになりました。

平成20年7月に改築された駅舎は跨線橋への階段も取り込んでいるので背が高く、変わった形をしています。正面から入ってすぐのところに簡易委託の窓口があり、まだ営業時間前なのに明かりが点いていました。

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刈和野駅 駅舎

神宮寺6:49発普通秋田行き425M(クモハ701-28)で刈和野へ。平成17年の合併で大仙市となった旧仙北郡西仙北町の玄関口で、平成2年改築の駅舎は商工会議所との合築です。神宮寺同様に簡易委託の窓口が設置されており、辛うじて町の玄関口としての面目を保っていますが、とてもかつての特急停車駅とは思えません。

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大綱引きの絵

跨線橋には刈和野大綱引きの壁画が飾られていますが、跨線橋の狭さと暗さゆえに見にくいのが残念です。

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四ツ小屋駅 駅舎

刈和野7:21発快速秋田行き3427M(クモハ701-1)で四ツ小屋へ。4戸の農家が移住してきたことに由来する四ツ小屋地区にある駅で、秋田駅の隣駅とは思えないほど閑散としています。駅舎は信号場の詰所のような味気ない建物で、建物財産標の日付は「昭和43年9月」。平成12年までは開業当時の木造駅舎が使われていたらしいので、おそらく駅舎以外の用途に使われていた建物を転用したものでしょう。

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大張野駅 ホーム

四ツ小屋8:15発普通新庄行き2434M(クハ700-28)で大張野へ。森の中にあるホーム1面1線の駅で、ホームと駅舎の間に秋田新幹線の通過線があります。

ホームは通る人の少なさゆえにか蜘蛛の巣だらけで、待合室に入る時とホームの真ん中を歩いている時の2度引っ掛かりました。

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大張野駅 駅舎

駅舎は平成18年4月に改築されたもので、それ以前は貨車駅舎でした。駅前は元商店らしき民家が一軒あるのみで、それ以外に人家は見当たりません。秘境駅といった感じですが、意外と利用者はいるようで、訪問時はおばあさんを見かけました。

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和田駅北口

大張野8:42発普通秋田行き431M(クモハ701-104)で和田へ。秋田市に合併された旧河辺郡河辺町の玄関口です。「ふれあい交流館かわべ」との合築になった半橋上駅舎は平成15年2月改築。北口だけ見れば都会の駅とさして変わりはありません。

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和田駅南口

一方で橋上化前は駅裏だった南口の駅前には田んぼが広がっており、非常にのどかです。この光景に長野の信越本線今井駅を思い出しました。

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離合する秋田新幹線

ホームは相対式2面2線ですが、駅舎との間には秋田新幹線の交換設備があり、ちょうどタイミングよく秋田新幹線の離合を見ることができました。

新幹線が対向列車との行き違いで信号待ちをする光景はなかなかシュールではあります。

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峰吉川

和田9:27発普通湯沢行き436M(クハ700-104)で峰吉川へ。ホームの配置は大張野と同じですが、昭和5年6月開業時からの駅舎が残っています。小さな駅舎ですが簡易委託の窓口があり、おじいさんが切符を売っています。

今回は時間がなく、じっくりと見ることができませんでしたが、今後も改築されずに残ってくれるのを祈るばかりです。

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キヤE195に遭遇

峰吉川9:58発普通秋田行き2433M(クモハ701-33)で羽後境へ。ちょうど島式ホームの反対側にはキヤ195が停車中。ところが、列車を降りようとしたところで、財布から小銭が零れる事態が発生。100円玉1枚が列車とホームの隙間から線路に落ちてしまいました。駅舎内の窓口にいたおばちゃんにそのことを伝えると「管理駅から駅員を呼んでこないといけないので拾うにはかなり時間と手間がかかる」とのこと。500円玉ならともかく100円玉一枚なので仕方なく諦めました。キヤの撮影代だと思うことにしておきましょう。まあその分、羽後境では入場券を買わなかったんですけど。(さすがに買う気なくした)

財布の買い替えを決意した瞬間でした。(ちなみにこの時使っていた財布はボックス型の財布で、どうしても小銭を入れるところに隙間が空きやすいのが難点です。ボックス型は二度と買うまいと固く誓いました)

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羽後境駅 駅舎

気を取り直して駅を見ていきます。平成16年2月改築の駅舎は「まほろば唐松能楽堂」という能楽堂をイメージしたものだそうで、秋田杉がふんだんに使用されています。

旧仙北郡協和町の玄関口としてふさわしい立派な駅舎ですが残念ながら四ツ小屋にすら停まる快速列車には通過されています。

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泉田駅

羽後境10:47発普通新庄行き2438M(クハ700-21)で一気に南下して県境を越えて山形県に入り、12:51着の泉田で下車。平成12年3月20日改築の小さな簡易駅舎のある駅で、構内にたくさん生えている薄が秋を感じさせます。跨線橋内には下から入り込んでしまったのかトンボや蛾がたくさんいましたが、彼らの多くは出られないまま死んでいくのでしょうか。

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院内駅 駅舎

泉田13:02発普通秋田行き2443M(クモハ701-28)で院内へ。秋田県最南端の駅で、及位との間の県境区間は複線になっています。焼失した旧駅舎に代わって平成元年3月に建てられた駅舎は「院内銀山異人館資料館」との合築ですが、時間が無かったので資料館の方は行きませんでした。いずれ銀山跡と合わせて再訪したいものです。

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釜淵駅 駅舎

院内13:56発普通新庄行き2440M(クハ700-37)で釜淵へ。簡易駅舎は昭和57年3月30日に改築されたもので、内部は薄暗いです。平成16年4月までは簡易委託の窓口がありました。

この後、駅前を撮ってから駅舎をもう一度正面から撮ろうとしましたが、ヤンキーが駅舎の真正面に座っていたので諦めました。おそらく迎えの車だろうし数分待てば迎えが来ていなくなるかなとホームを先に撮ることにしましたが結局滞在時間中にはいなくなりませんでした。

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及位駅 駅舎

釜淵14:41発普通秋田行き2447M(クモハ701-38)で及位へ。難読駅名としてよく知られた駅です。駅舎は昭和57年12月20日に改築されたもので、釜淵のものと比べると丸みを帯びたデザインです。こちらも平成16年3月末まで簡易委託の窓口がありました。

駅前には小集落があるだけで、閑散としています。

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大滝駅 駅舎

及位15:48発普通新庄行き2444M(クハ700-11)で大滝へ。大正時代に開業した信号場をルーツとする駅で、対向ホームが草に埋もれながら残っています。平成22年3月改築の駅舎は2階建てで、1階がホームに、2階が駅前の道路に直結しています。広く清潔な待合室は2階、トイレは1階にあり、小さい駅ながらもなかなか立派な駅舎です。

集落が水害で集団移転したために駅周辺に人家は無く、秘境駅としても知られています。利用頻度が少ないためかトイレも綺麗でした。

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醍醐駅

大滝16:10発普通秋田行き2449M(クモハ701-37)で横手盆地へと戻り、醍醐へ。合併で横手市となった旧平鹿郡平鹿町にあった唯一の駅ですが、町の中心からは大きく離れています。駅舎は平成18年8月に改築されたもので、それ以前は貨車駅舎でした。

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醍醐駅 ホーム

アリスのシングル「遠くで汽笛を聞きながら」のディスクジャケットには電化前の駅構内の写真が使われたそうで、駅舎内には歌詞が貼られていました。ジャケットの画像もあったのでそれを参考に同じ構図の写真を撮ってみましたが、当時とは変わりすぎていて同じ場所かどうか確証が持てません。

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横堀駅 駅舎

醍醐17:11発普通新庄行き2448M(クハ700-104)で横堀へ。令和おじさんこと菅義偉官房長官の出身地・旧雄勝郡雄勝町(現湯沢市)の玄関口です。駅舎は昭和34年7月に改築されたもので、待合室は広々としています。開業時の駅所在地は雄勝郡小野村で、小野小町誕生の地という伝説があることから、ホームには小野小町の顔出しパネルが置かれています。そういや磐越東線小野新町駅小野小町誕生の地ということをアピールしていましたね。

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横手駅 西口

横堀17:59発普通秋田行き2453M(クモハ701-11)で一旦終点の秋田まで行き、食糧を調達してから秋田21:00発湯沢行き458M(クモハ701-8)で折り返し横手へ。途中、対向列車が3分遅れたので四ツ小屋を4分遅れで発車し、横手にも3分遅れで到着しました。

この日は横手駅西口駅前に今年8月にオープンしたばかりの快活CLUBE横手店に宿泊しました。明日は北上線の駅を巡っていきます。