まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

12/27 豪雪の田沢湖線・奥羽本線駅めぐり

令和2年最後の駅めぐりは田沢湖線へ。本当は12/30に小浜線で駅めぐりをする予定でしたが、悪天候により延期したので結果的にこの日の駅めぐりが年内最後となりました。

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早朝の横手駅

バスタ新宿を21:55発WILLER K4551便で出発し、横手駅西口に5:59発。雪のためか予定より4分遅れての到着で、奥羽本線始発の6:00発普通追分行き423Mに乗り継ぐことはできませんでした。次の列車は26分後、423Mは田沢湖線にもスムーズに接続していたのでこのロスは痛いです。時刻表を急いで検索して代わりの予定を立てたところ予定していた駅は全部降りることができそうですが、駅間歩行が1回から3回になり歩行時間も1時間以上増えることになりました。この寒い時期の駅間歩行はできるだけ避けたいところですが田沢湖線はただでさえ本数が少ないので仕方ありません。

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奥羽本線425M

横手6:26発普通秋田行き425M(クモハ701-21)に乗車。横手駅では発車時に発車メロディー青い山脈」が流れますが、誰もいない森閑とした冬の夜明け前のホームに壮大な感じのメロディーが流れる様子は鳥肌が立つくらい素晴らしいものです。


横手駅 発車メロディー「青い山脈」

録音されたものを聞いても素晴らしい曲ですが、やはり現地で聞くものには敵いません

この動画だと結構音圧が大きいので現地で聞くのに近いですが、音圧が小さい動画だと何か違うなと感じてしまいます。

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鶯野

大曲で7:01発普通盛岡行き826M(クモハ701-5001)に乗り換えて鶯野へ。昭和40年11月21日に生保内線の駅として開業した、ホームだけの簡素な駅です。当初の計画では同年10月1日開業予定でしたが、その前日になって駅舎・ホームが未着工だったことが判明して開業が取り消されて延期になりました。虚構新聞のネタかと思うような話ですが、報じているのは秋田魁新報です。

至って平凡な見た目の駅ですが、雪煙が立ち込めているとたちまち神秘的に見えてくるから不思議です。

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雪を被った角館の街

ところどころ雪が深くなる歩道を歩いて、大仙市(旧中仙町)と仙北市(旧角館町)の市境を越え、角館市街へ。有名な武家屋敷のエリアより南の方ですが良い感じの神社(菅原神社)があったので石段を上がって参拝。境内からは雪を被った街を見下ろすことができました。

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仙北市役所 角館庁舎(旧仙北郡角館町役場)

「みちのくの小京都」として有名な角館は自治体で言うと仙北市。平成17年に角館町田沢湖町西木村の旧仙北郡2町1村が合併して誕生した市で、本庁舎は田沢湖町に置かれています。旧角館町役場である角館庁舎は昭和36年竣工。12月21日より駅近くの新庁舎での業務を開始しましたが、教育委員会だけは3月末まで旧庁舎に所在しており、その移転を以て役目を終えるものと思われます。なお新庁舎の完成に伴って旧庁舎の呼称は「東勝楽丁庁舎」に変更されていますが、表記はそのままでした。

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角館武家屋敷通り

角館と言えばやはり有名なのが武家屋敷通りの景観でしょう。佐竹北家の城下町に形成された武家屋敷の街並みと黒板塀、木立が唯一無二の景観を作り出しています。

ちなみに佐竹北家の現在の当主にあたるのが佐竹敬久知事で、彼も角館の出身です。

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角館駅

角館を1時間半ほど散策して角館駅へ。国鉄角館線を転換した秋田内陸線の分岐駅で、秋田新幹線「こまち」も停車します。昭和51年3月改築の駅舎は武家屋敷をイメージしたもので、大きな屋根が特徴。「小京都にふさわしく武家屋敷風の入母屋式薬医門を形どった駅」として東北の駅百選にも選定されています。

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北大曲

角館10:00発普通大曲行き827M(クハ700-5008)で北大曲へ。鶯野と同時に開業した駅で、同じ理由で開業が延期されています。ホームや待合室もそっくりですが、ホーム入口の位置のみ異なります。

角館駅の写真もそうですが写りこんでしまったゴミが気になります。修正で消したいところですが、生憎高価で便利なソフトを買う金も無いので修正するのは何年も先の暇なときになるでしょう。

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羽後四ツ屋

30分歩いて羽後四ツ屋へ。昭和29年の大曲市成立まで存在した旧仙北郡四ツ屋村の駅で、駅裏には米どころ秋田らしい広大な田園地帯が広がっています。

駅舎は平成19年7月改築で、先代駅舎は昭和57年に建てられたいわゆるカプセル駅舎でした。現存するものだと及位駅などと似たようなデザインのものです。改築直前の4月まで簡易委託の窓口がありました。

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鑓見内

羽後四ツ屋11:23発普通田沢湖行き8832M(クモハ701-5008)で鑓見内へ。昭和35年に開業した、ホームだけの駅で、周囲は広大な田園地帯です。田んぼが雪に覆われて一面の銀世界。駅前では木造家屋が解体されていました。

相変わらず写りこんだゴミが目立ちますが、それも天気が良すぎるのが一番の原因でしょう。曇りなら背景の雲と同化させて何とかごまかしたりもできるのですが。

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斉内川橋梁

隣の羽後長野へと歩いていく道中、田沢湖線の斉内川橋梁が架け替え工事中でした。11月14日、一晩で架け替えたそうで、数年経って工事が完了すれば美しい全景を拝むことができるようになりそうです。

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羽後長野

50分ほど歩いて羽後長野へ。平成17年の合併で大仙市となった旧仙北郡中仙町の玄関口で、昭和30年の中仙町成立までは長野町でした。駅舎は平成21年3月15日より使用開始されたもので、待合室を兼ねた「市民交流ホール」が広く取られています。外観はこの地域に固有の「水板倉」という倉庫をイメージしているとのこと。内部には簡易委託の窓口があります。

かつての町の中心だけあって周辺には店舗が多く、田沢湖線内の小さな駅の中では活気が感じられる数少ない駅です。

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大曲駅

羽後長野12:46発普通大曲行き8831M(クハ700-5008)で大曲へ。大仙市の代表駅で、旧大曲市の中心部に位置します。奥羽本線田沢湖線の接続駅で、田沢湖線を通ってきた秋田新幹線は当駅でスイッチバックして奥羽本線に入り、秋田へと向かいます。

駅舎は秋田新幹線開業に合わせて平成9年7月に改築された半橋上駅舎で、設計は赤湯駅さいたま新都心駅も手掛けた建築家の鈴木エドワード氏。翌年にはグッドデザイン賞を受賞し、平成14年には東北の駅百選にも選ばれています。

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にぼすけ 背脂中華そば

奥羽本線への乗り換え待ちの時間を利用して駅前のラーメン屋へ。秋田では有名な煮干し中華のチェーンだそうで、小さな見せながらも結構賑わっていました。

やはり北東北に来ると煮干しラーメンが食べたくなります。

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後三年駅

大曲13:42発普通横手行き442M(クハ700-19)で後三年へ。奥州藤原氏が台頭するきっかけとなった後三年の役の古戦場に由来する駅で、平成24年12月改築の駅舎は武士の兜をイメージしたデザインになっています。駅舎内には後三年の役について解説したパネルがあり、ホームの巨大な立て看板は古戦場の駅であることをアピールしています。

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飯詰駅

後三年14:25発普通秋田行き2443M(クモハ701-37)で飯詰へ。平成16年の合併で仙北郡美郷町となった旧仙南村の中心部にある駅で、昭和17年4月改築の木造駅舎が現役で使用されています。この駅は平成28年8月に訪問済みですが、押したスタンプを汚損してしまったのと、冬の姿を見たかったのとで再訪しました。

飾り気のないシンプルなデザインが却って好印象な駅舎で、秋田支社管内での木造駅舎の改築が進む中、何とか生き残ってほしいものです。

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飯詰駅前のダルマ

駅前には有蓋貨車ワムのダルマが2台転がっていました。手前の方は辛うじて「ワム8664?(不明)」と読み取れましたが、もう一台の方は無理でした。

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横手駅 東口

飯詰14:47発普通新庄行き2444M(クハ700-103)で横手へ。この駅も何度か訪れていますが、やはり夏と冬では印象が異なります。北国の駅の最大の魅力は何と言ってもやはりこの季節の違いによる駅の印象の違いにあるでしょう。隣接するオフレールステーションからは雪を積んだトラックが頻繁に出て行きます。寒さに耐えながら駅前の様子を撮影しましたが、雪のことを考えると街歩きはやはり春や秋の方が向いていると感じます。

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大曲駅

横手15:48発普通秋田行き2447M(クモハ701-35)で大曲へ。先程は昼食のために時間が無かったので撮れなかった部分を中心に撮影。立ち姿の美しい平成の名駅舎です。

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田沢湖駅

大曲16:52発普通盛岡行き842M(クモハ701-5009)で田沢湖へ。大正12年8月に生保内線の終点「生保内(おぼない)」として開業した駅で、昭和41年10月1日に改称、10月20日田沢湖線が全通して中間駅となりました。駅舎は秋田新幹線開業に合わせて平成9年3月に改築されたもので、ガラス張りの外観が特徴。設計は後に女川駅も出掛けることになる建築家の坂茂氏で、「ガラスと木を上手に組み合わせたモダンな駅」として東北の駅百選にも選ばれています。日の短い季節ゆえ訪問は日没後になってしまいましたが、夜は夜で闇の中に浮かび上がって美しい駅舎です。

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横手焼きそば

田沢湖線はこれにて全駅訪問達成。田沢湖18:19発普通大曲行き843M(クハ700-5001)と横手19:46発普通湯沢行き454M(クハ700-27)を乗り継いで横手に戻ります。

夕食は横手駅前の七兵衛の横手焼きそば。レトロな雰囲気のお店で濃厚な味の名物を頂きました。

横手駅西口22:25発WILLER K4651便に乗車し、バスタ新宿には30分ほど早く翌朝6:45着でした。