まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

12/27 寒波の陸羽東線駅めぐり

この日も前日に引き続きの氷点下。陸羽東線山形県内の駅を中心に巡っていきます。

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鳴子温泉行き720D

まだ暗い新庄駅を5:59発普通鳴子温泉行き720D(キハ110-243+キハ110-238)で出発。陸羽東線は小牛田と新庄を結ぶ路線で、沿線には温泉地が多いことから「奥の細道湯けむりライン」の愛称を持ちます。

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瀬見温泉

瀬見温泉で下車。武蔵坊弁慶が発見したとの伝説が残る瀬見温泉の最寄り駅で、平成11年11月に「瀬見」から改称されました。駅舎は無人化後の昭和58年11月改築で、平成20年9月のリニューアルで和風デザインになりました。リニューアル前は簡易委託の窓口があったようです。駅前の国道47号を行き交う車は多いですが、駅前の家々はまだ寝静まっているような感じでした。

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瀬見温泉駅 ホーム

島式ホームは駅舎側のみが使用されており、駅舎からホームへは構内踏切を渡る必要があります。しんしんと雪が降り積もる夜明の無人駅は絵になりますが、撮っているうちにシャッターを押す指先の感覚が無くなります。

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南新庄

4分遅れの瀬見温泉6:48発普通新庄行き721D(キハ110-240+キハ110-241)で南新庄へ。奥羽本線と並走する区間にある駅で、目の前を時折山形新幹線が通過していきます。この並行区間陸羽東線の開業によって生まれたものですが、戦時中の昭和19年12月、おそらく不要不急路線絡みでしょうが、当駅付近に鳥越信号場が設置され陸羽東線側の線路は撤去、新庄駅から鳥越信号場までの区間奥羽本線と線路を共用することになりました。その後、輸送量の増加に伴い、昭和35年12月に新庄駅から鳥越信号場までの区間が複線化されて陸羽東線は分離、南新庄駅が開業しています。新庄駅から近い立地(とは言え4.9㎞離れています)ゆえに利用者は少ないそうですが、この後の列車には私以外に地元の方が二人乗車しました。

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鵜杉駅

3分遅れの南新庄7:24発普通鳴子温泉行き722D(キハ110-241+キハ110-240)で鵜杉へ。昭和40年9月に開業した駅で、ホーム上に待合室があります。吹き込んだ雪が凍って待合室の扉は開きにくくなっていました。集落の中にこじんまりと存在する感じの駅です。

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長沢駅

3分遅れの鵜杉8:03発普通新庄行き723D(キハ110-238+キハ110-243)で長沢へ。最上郡舟形町の東部、長沢地区にある駅で、瀬見温泉と同じく無人化後に簡易駅舎に改築されています。交換設備の跡も残っているそうですが、雪に埋もれて何もわかりませんでした。次の列車までは約2時間、せっかくなら周辺の散策でもしたいところですが、外は吹雪で視界も利きません。大人しく待合室で本を読んで待つことにしましたが、この駅の場合、待合室の扉が直接外に向かっていないため南新庄や鵜杉と比べると雪の吹込みはありませんでした。

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大堀駅

6分遅れの長沢10:13発普通小牛田行き4730D(キハ112-151+キハ111-151)で大堀へ。今回の旅では珍しく同業者に遭遇しました。最上郡最上町の志茂地区にある駅で、隣の大堀地区の名を名乗っています。いずれも明治の町村制で西小国村が成立するまで存在した村でした。昭和62年2月改築の駅舎は地元の最上杉を使ったログハウス風で、「としょしつ」の看板が掲げられているものの、少なくとも17年前には既に本が置かれていなかったそうです。図書室の跡は待合室になっていて居心地は良さそうですが、木の温もりだけではさすがにこの季節は厳しいです。

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東長沢駅

9分遅れの大堀10:42発普通新庄行き4725D(キハ111-217+キハ112-217)で東長沢へ。田園地帯の中にあるホームだけの駅で、昭和34年7月に開業しました。もちろん田んぼは雪に覆われて真っ白で、一面に雪原が広がっていました。遠くに見える家々や盆地を取り囲む山々も雪化粧して美しいです。「絶景駅」というほどではないでしょうが、日本の原風景を楽しめるいい駅だと思います。

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中山平温泉駅

8分遅れの東長沢11:36発普通鳴子温泉行き724D(キハ112-217+キハ111-217)で県境を越えて宮城県に入り、中山平温泉へ。鳴子温泉郷の一つ、中山平温泉の最寄り駅で、平成9年3月に「中山平」から改称されました。駅前には大正6年11月1日の駅開業時に植えられた桜の木があります。

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中山平温泉駅 待合室

駅舎は無人化後に改築された簡易なもので、平成20年10月にリニューアルされています。無人駅らしくこじんまりとしていますが、待合室には喫茶店のようなテーブルがあり、なんと暖房が焚かれています。なんとも落ち着く空間ですが、降りた時にはタクシー待ちの先客がいて気まずかったのでずっと駅前に出て撮影していました。

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C58 356

駅前にはかつて陸羽東線で活躍したC58 356が保存されていますが、長年の風雪で傷みが激しいです。雪国で保存されているSLだと冬季はブルーシートをかけられているところもあるのですが、ここでは行われてこなかったようです。残念ながら解体予定とのことで近くで見たかったのですが、雪が積もってとても近付けませんでした。雪が解けたらまた見に来たいものですが、果たしてそれまで残っていてくれるでしょうか。

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吹雪の中山平温泉駅

一通り撮り終えて列車を待っているとまた吹雪いてきました。基本的に無人駅での放送はない陸羽東線には珍しく放送が入りましたが、小牛田行きが川渡温泉駅を30分遅れで発車とのことで、こちらには関係のない内容でした。一方で新庄行きについては一切言及がないというのはもやもやとするものです。ホームでは二人組の除雪作業員のうち一人が雪かきをして、もう一人は無線で連絡を取り合っていましたが、新庄行きが鳴子温泉を13分遅れで発車したので作業をやめるように沿線の方へ連絡していたのが聞こえたので、おそらくそれくらいの遅れで来るだろうと思って待ちます。結局、新庄行きは10分遅れで放送も無く入ってきました。

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赤倉温泉

10分遅れの中山平温泉13:16発普通新庄行き725D(キハ111-217+キハ112-217)で赤倉温泉へ。慈覚大師円仁が発見したと伝わる赤倉温泉の最寄り駅ですが、駅からは2.5㎞も離れているので「赤倉温泉口」とでもした方がよさそうです。開業時は「富沢」を名乗っていましたが、昭和27年11月に「羽前赤倉」と改称され、平成11年12月に現駅名になりました。昭和37年改築の駅舎は左右非対称のバランスの悪い見た目ですが、これは無人化後に旧事務室部分を減築したためで、元は山型の均整の取れたデザインをしていたようです。

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赤倉温泉駅 待合室

この駅も平成20年8月にリニューアルされています。国鉄時代からの駅舎だけあって待合室は広々としていますが、リニューアルの際小上がりが設置されました。あまりに広いので舞台のようにも見えます。実際、イベント等での多目的使用も想定しているのではないでしょうか。

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堺田

11分遅れの赤倉温泉13:43発普通鳴子温泉行き726D(キハ110-242+キハ110-239)で堺田へ。県境の山形県側にある駅で、日本海側の最上川水系小国川と太平洋側の北上川水系江合川分水嶺がある駅として有名です。ホーム上にある簡易駅舎は昭和58年改築。分水嶺も廃止された対向ホームも何もかも雪に埋もれています。

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堺田駅 入口

ホームは駅前よりも低い位置にあり、階段を上らないと駅前に出ることはできません。県境駅だけあって山深いところを想像していましたが、駅前には何軒かの家があって小盆地の集落と言った風情でした。松尾芭蕉が「蚤虱 馬の尿する 枕元」と詠んだ封人の家が近くにあります。ホームへの階段からホームを見下ろして撮ろうとしたら滑って尻もちをつきました。幸いにも雪が積もっていたおかげで無傷でしたが、雪が無ければ大怪我していたでしょう。

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立小路駅

10分遅れの堺田15:16発普通新庄行き727D(キハ110-239+キハ110-242)で立小路へ。昭和34年7月に開業したホームだけの駅で、同時に開業した東長沢とはよく似た造りです。待合室には何故か人形が置かれていました。訪問時、吹雪の集落にはアンパンマンマーチが大音量で鳴り響いていましたが、ほどなくして幼稚園バスがやってきました。バスはその後もアンパンマンマーチを流しながらもう一度踏切を渡って消えていきましたが、人の気配のない吹雪の集落と明るい音楽の取り合わせはなんともシュールでした。

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除雪車

吹雪いてはいますが、隣の最上駅までは3㎞足らずなので歩いて向かいます。平坦な道で歩道もついているので普段ならさぞかし歩きやすいでしょうが、歩道は除雪されていなかったので難儀しました。しばらく歩いて絹出川にかかる橋まで来たところで、反対側から除雪車がやってきました。歩道と車道が別になっている橋で作業の邪魔にもならなさそうだったのですれ違う際に写真を撮らせてもらいましたが、助手席からピースサインをしているのが見えたので手を振り返しました。雪国の生活を支える働く男たちの姿はかっこいいものですね。

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最上駅

歩くこと約40分で最上駅に到着。最上郡最上町の玄関口で、平成11年12月までは「羽前向町」を名乗っていました。昭和58年5月改築の駅舎は向町公民館との合築です。公民館との合築駅舎は今でこそ全国各地で目にしますが、建てられたのはこの駅が最初でした。記念すべき合築駅舎第一号です。この時はちょうど年末の福引大会が待合室に隣接したスペースで行われていて、地元の人で賑わいを見せていました。

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上下列車が交換

鳴子温泉~新庄では唯一の交換可能駅で、町の玄関口ということもあって線内有数の主要駅と言った趣があります。16:46発普通鳴子温泉行き728D(キハ110-242+キハ110-239)は18分遅れで到着。先に着いた新庄行きはもちろん待たされていました。

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鳴子温泉に到着

終点・鳴子温泉には20分遅れで17:32着。乗り継げるはずだった17:17発小牛田行き1738Dはとっくに発車していて、18:00発普通小牛田行き1740D(キハ112-214+キハ111-214)まで待たされることになりました。30分近く時間がありますが、鳴子温泉は翌日に来る予定なので今駅を見ても仕方なく、待ちぼうけを食らいました。

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上野目駅

予定を組み直し、上野目で下車。昭和39年2月に「上岩出山」として開業した駅で、平成9年3月に改称されました。ホーム上に東長沢や立小路と似た木造モルタル待合室があります。周辺は田園地帯のようでこの時間帯には真っ暗でした。遠くに幹線道路の築堤の影が見えます。待合室は地元の方によって清掃されているようで綺麗でした。

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川渡温泉駅

2分遅れの上野目18:30発普通鳴子温泉行き1739D(キハ110-240+キハ110-241)で川渡温泉へ。鳴子温泉郷の一つ、川渡温泉の最寄り駅で、平成9年3月に「川渡」から改称されました。川渡温泉からは1.5㎞離れているので、駅前は温泉地というより村の玄関口といった感じです。昭和29年に鳴子町と合併するまでは玉造郡川渡村でした。簡易委託の廃止後に事務室跡まで広げたためか待合室は変な間取りをしています。トイレにはマナーの悪い利用者への警告がこれでもかと貼られていました。

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池月駅

9分遅れの川渡温泉19:14発普通小牛田行き1742D(キハ110-241+キハ110-240)で池月へ。昭和29年の岩出山町成立まで存在した旧・玉造郡一栗村の池月地区にある駅で、近くに道の駅があります。昭和58年11月改築の簡易駅舎は長沢と似たデザイン。構内には貨物ホーム跡も残りますが、雪に埋もれていました。

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鳴子御殿湯駅

13分遅れの池月19:44発普通鳴子温泉行き1741D(キハ111-221+キハ112-221)で鳴子御殿湯へ。仙台藩主専用の風呂である御殿湯があった東鳴子温泉の最寄り駅で、平成9年3月までは「東鳴子」を名乗っていました。平成16年9月改築の木造駅舎は天井の高い立派なもので、「これぞ温泉駅」と言いたくなるような和風デザイン。新しい駅舎にも関わらず改札口には木製ラッチがあります。

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鳴子御殿湯駅 待合室

待合室は広く、畳の小上がりもあるなど至れり尽くせり。ただし、この時間には窓口の営業時間も終わって暖房もなくひんやりとしていました。駅前には鳴子温泉駅近くから移転してきた大崎市鳴子総合支所があります。

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古川に到着

定刻通りにやってきた鳴子御殿湯20:27発普通小牛田行き1744D(キハ112-221+キハ111-221)で古川へ。この日は快活クラブ古川店に宿泊しました。