まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

8/24 夏の仙石線・東北本線・陸羽東線駅めぐり

忙しくしている間に一カ月経ってしまいましたが、8月下旬に仙台・石巻周辺の駅を巡ってきました。

 

前日21:10に梅田を出たジャムジャムエクスプレス362便に乗り、仙台駅東口に到着したのは午前9時前。仙石線ホームに急ぎ、9:13発普通東塩釜行き941S(クハ205-3112)に乗車。

東塩釜駅

終点の東塩釜で下車。仙石線の複線区間の終点で、仙台から続いてきた住宅街もここで一旦途切れることから半数以上の列車が当駅で折り返します。昭和56年11月の複線化に合わせて高架化され、現在地に移転しました。その際建てられた駅舎は鉄筋コンクリート造2階建てで、ホームとは地下通路で結ばれています。出口は東側にしかありませんが、高架下を潜った西側にもロータリーが設置されています。東口駅前には工場のクレーンが聳えており、海に面した工業の町といった風情です。

陸前小野駅

東塩釜10:02発普通石巻行き921S(クハ205-3116)で陸前小野へ。東松島市の田園地帯にある駅で、駅名は昭和30年の鳴瀬町成立まで存在した旧・桃生郡小野村に由来します。宮城電気鉄道としての開業時に建てられた木造駅舎が長らく使用されてきましたが、東日本大震災で使用不能となり、平成24年3月17日の営業再開に合わせて改築されています。営業再開から平成27年5月30日の全線復旧までは仮の終着駅で、石巻との間で折り返し運転が行われていました。ホームで列車を待っていると上空をブルーインパルスが通過、駅のある東松島市には航空自衛隊の駐屯地があります。

矢本駅

陸前小野10:57発快速石巻行き5563D(HB-E211-7)で矢本へ。平成17年4月に桃生郡矢本町鳴瀬町が合併して誕生した東松島市の代表駅です。駅舎は昭和3年11月開業時からのものですが、大きく増改築されているため、原型は留めていません。矢本町航空自衛隊松島基地のある町ということで、駅のあちこちにブルーインパルスの絵や写真が貼られています。みどりの窓口も設置されていますが、近年の動きを見るにこの駅のものも数年以内には閉鎖されてしまうことでしょう。

東矢本駅

18分ほど歩いて隣の東矢本駅へ。昭和62年3月31日、国鉄分割民営化前日に開業した駅で、国鉄最後の新駅でした。周辺は住宅街で駅前に団地があります。震災以前は快速停車駅でしたが、仙石東北ライン開業に際して設定された快速は当駅を通過します。

野蒜駅

東矢本11:40発普通あおば通行き1122S(クハ204-3116)で野蒜へ。平成27年5月30日、東日本大震災からの復旧に際して内陸部に移設された駅で、駅舎は2階建ての立派なもの。改札口は一階ですが、待合室は2階にあり、2階から伸びた跨線橋でホームと結ばれています。駅舎のコンセプトは「人々が集い行き交う船宿のような町の拠点、復興のシンボル」で、和風の落ち着いたデザイン。海の近くにあり、津波で被災した旧駅は震災伝承館として活用されています。

高城町駅

野蒜12:15発快速仙台行き5568D(HB-E211-6)で高城町へ。仙石線と仙石東北ラインが合流する運行拠点駅で、宮城郡松島町の中心近くに位置しています。駅舎は昭和23年4月に改築されたもので、平成28年11月に和風に改装されました。仙石線普通と仙石東北ライン快速の乗換駅として機能しており、折り返し列車も設定されています。

本塩釜駅

高城町12:29発普通あおば通行き1232S(クハ204-3102)で本塩釜へ。塩竃市の中心部にある駅で、昭和56年10月の高架化にあたって現在地に移転しました。駅舎は塩竃神社をイメージしたデザインで、駅前には石燈籠も建っています。市の代表駅は東北本線塩釜駅ですが、そちらは内陸部にあります。

西塩釜駅

本塩釜13:03発普通あおば通行き1234S(クハ204-3105)で西塩釜へ。昭和56年11月に東塩釜駅までが高架複線化されるまでは当駅が複線区間の終端で、折り返し列車も設定されていました。駅舎は昭和56年11月に橋上化されたもので、今見るとちょっと懐かしいデザインです。この駅は以前に訪問済みですが、前回は夕方で暗かったので明るい時間に再訪しました。

西塩釜駅

西口駅前を通るジョギングコースは平成9年4月に廃止された貨物専用の塩釜線の廃線跡東北本線の前身・日本鉄道が塩釜港から資材を搬入するために建設した路線で、明治20年仙石線より40年も古く開業しました。塩竃市内では仙石線と並走しており、仙石線の高架区間は塩釜線の廃線跡を利用して建設されています。上写真の右手に見える階段は地平駅舎時代の西塩釜駅の入口跡だそうです。

下馬駅

西塩釜13:22発普通あおば通行き1382S(クハ204-3112)で下馬へ。多賀城市塩竃市の境界部分にある駅で、駅前は手狭です。昭和7年8月開業時の木造駅舎が残りますが、平成元年3月に改装されているため原型は留めていません。この駅も前回訪問時は夕方で暗くなってしまったので再訪しました。

多賀城駅

下馬13:46発普通あおば通行き1222S(クハ204-3114)で多賀城へ。陸奥国府「多賀城」が置かれ、近年は仙台のベッドタウンとして発展している多賀城市の代表駅です。平成25年11月17日より使用開始された駅舎は多賀城をイメージした平安風デザイン。仙石線の駅めぐりはここで一旦打ち切り、14:08発普通あおば通行き1332S(クハ204-3118)で仙台へ。

利府駅

仙台14:36発普通小牛田行き2541M(クモハ701-1516)と岩切14:52発普通利府行き4479M(クモハ701-1019)を乗り継いで利府へ。宮城郡利府町の玄関口で、わずか2駅の利府支線の終点です。元々は明治27年1月に開業した東北本線旧線の中間駅で、昭和37年7月に旧線が廃止される際、岩切~利府間のみは代替交通機関がないことから支線として残されました。昭和53年10月に電化、国鉄時代は電留線が設置されていました。昭和61年11月改築の駅舎は利府町コミュニティセンターとの合築です。

利府駅

駅構内は頭端式2面2線。国鉄時代は構内も広く、留置線もありましたが、現在はこじんまりとした終着駅と言った風情です。日中の列車は岩切折返しですが、大都会仙台の郊外ですし、そのまま仙台まで直通してもよさそうなものです。

鹿島台駅

利府15:35発普通利府行き4480M(クハ700-1019)と16分遅れの岩切15:45発普通小牛田行き2543M(クモハ701-1513)で鹿島台へ。平成18年の合併で大崎市となった旧・志田郡鹿島台町の玄関口で、平成27年11月に橋上化されています。地名は、鹿島神社の苗裔神を祀った社がある台地に由来するもので、大和朝廷陸奥に進出する際に常陸一之宮・鹿島神社の苗裔神(子に当たる神)を各地に奉じたとされています。

松山町駅

9分遅れの鹿島台17:01発普通小牛田行き2547M(クモハ701-1516)で松山町へ。平成18年の合併で大崎市となった旧・志田郡松山町の玄関口ですが、町の中心からは離れた田園地帯の中に位置します。大正11年から昭和4年までのわずか7年間だけ、駅と町の中心を人車軌道が結んでいました。人車軌道の歴史は短く、痕跡もほとんど残っていないものの、客車の実物が大宮の鉄道博物館大崎市松山ふるさと歴史館に、レプリカが大崎市松山酒ミュージアムに保存されています。昭和38年3月改築の駅舎は鉄筋コンクリート造平屋建てのシンプルなもの。近隣の田尻と瀬峰にも似たような駅舎があります。

陸前谷地

3分遅れの松山町17:21発普通小牛田行き2549M(クハE720-13)で小牛田へ。17:32発陸羽東線普通鳴子温泉行き1739D(キハ111-213+キハ112-213)に乗り換えて陸前谷地で下車。昭和35年8月に開業した無人駅で、陸羽東線ではよく見るタイプの待合室がホーム上に設置されています。周辺は田園地帯で、こうべを垂れる稲穂が夏の終わりを感じさせます。駅前にはコンクリートブロックの古い便所がありました。

北浦駅

陸前谷地18:09発普通小牛田行き1738D(キハ112-216+キハ111-216)で北浦へ。昭和29年に小牛田町と合併した旧・遠田郡北浦村の駅で、駅前には市街地が形成されています。昭和58年11月改築の簡易駅舎がありますが、駅舎内を通らずとも構内踏切からホームに行ける造りになっています。予定では一本後の列車に乗るはずでしたが、乗ってきた1738Dが対向列車との交換待ちで6分間停車し、5分遅れで発車したため、駅を撮影できました。

石巻駅

小牛田18:54発普通女川行き1647D(キハ110-245)で石巻へ。日本有数の水揚げ量で知られる漁港の町・石巻市の代表駅です。この日は石巻の快活クラブに宿泊。明日は石巻線の駅と仙石線の残りを巡っていきます。