まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

6/23 梅雨曇りの吉都線・肥薩線駅巡り

南九州駅巡り最終日も吉都線肥薩線の駅を巡りました

高崎新田駅

都城5:39発隼人行き2927D(キハ47-9046+キハ47-8089)で出発し、まずは高崎新田へ。平成18年1月1日の合併で都城市となった旧:北諸県郡高崎町の玄関口で、昭和44年1月28日に完成した鉄筋コンクリート造平屋建ての駅舎があります。比較的大きな駅舎に広いホームと準主要駅らしい佇まいですが、無人化されて荒れ気味なのが寂しさを感じさせます。駅名の読みは「たかさき」ですが、地名の読みは「たかざき」です。駅の写真を撮っていると、駅前の掃除をしていたおじいさんから「お兄さん、新聞記者?(そのカメラ)かっこいいね」と話しかけられました。

旧:高崎地区公民館・高崎児童福祉会館

滞在時間を利用し、列車の中から見て気になっていた建物を撮影。昭和41年12月1日に開設された旧:高崎地区公民館・高崎児童福祉会館です。平成29年12月に公民館が、令和元年9月に放課後児童クラブが移転し、現在は使われていません。

万ヶ塚駅

高崎新田6:29発都城行き4920D(キハ47-8055+キハ47-9050)で万ヶ塚へ。広い駅前を持つ駅で、駅裏には製材工場があります。昭和53年12月改築の駅舎は南九州標準仕様の簡易駅舎。昭和22年3月1日開業時の所在地は北諸県郡志和池村で、昭和32年3月1日に都城市編入されました。

高原駅

万ヶ塚6:49発吉松行き4921D(キハ47-9077+キハ47-8077)で高原(たかはる)へ。西諸県郡高原町の玄関口で、平成12年4月改築の駅舎は観光協会との合築です。簡易委託の窓口もあり、吉都線の中では主要駅と言っていい存在ですが、それでも一日平均乗車人員は100人を切っています。訪問時はちょうど小中学生の登校時間帯で、駅前では緑の服を着たおじいさんが見守りをしていました。

高崎駅

15分遅れの高原7:45発南宮崎行き2920D(キハ47-8123+キハ47-9056)で東高崎へ。昭和38年12月1日に開業した吉都線で最も新しい駅で、それでも今年で開業六十周年を迎えます。東霧島神社の最寄り駅で、鬱蒼とした緑に囲まれています。ホームは裏手の畑より一段低くなっており、昭和44年1月設置のトイレもホームより高いところにあります。

日向前田駅

12分遅れの東高崎8:21発吉松行き4923D(キハ140-2127)で日向前田へ。目の前は崖、後ろは竹藪という立地の駅で、侵食する自然に負けそうな印象を受けます。前田の集落は竹藪で隔てられたすぐ真下にありますが、駅から直接見えるところに人家はありません。昭和22年3月1日開業時の所在地は北諸県郡高崎村。前田地区は明治の町村制で高崎村が成立するまでは北諸県郡前田村でした。

日向前田駅

 

ホーム上にある駅舎は昭和53年3月改築。南九州標準仕様ですが、その立地ゆえに出入口は一か所のみ。密閉されているわけではないのでここも自然に侵されています。

日向庄内駅

日向前田9:18発都城行き4922D(キハ47-8077+キハ47-9077)で日向庄内へ。南九州標準仕様の簡易駅舎がある駅で、かわいらしく装飾されていて無人駅特有の荒れた雰囲気はありません。ホーム上には向日葵が咲いていて夏を感じさせます。昭和27年4月15日開業で、駅舎は昭和52年11月改築。開業時の所在地は北諸県郡庄内町で、昭和31年7月15日に西岳村と合併して北諸県郡荘内町(そうないちょう)となり、昭和40年4月1日に都城市編入されました。

都城志布志道路建設現場

次の列車まで3時間以上あるので、隣の谷頭まで歩いて向かいます。日向庄内駅の北方では高速道路と吉都線が立体交差する部分の工事が行われていました。

谷頭駅

途中寄り道したので45分ほどで谷頭(たにがしら)駅に到着。平成18年1月1日の合併で都城市となった旧:北諸県郡山田町の玄関口ですが、山田町の中心へは万ヶ塚駅の方が近いです。駅舎はもはやお馴染みの南九州標準仕様。この駅を最後に吉都線は全駅訪問達成。宮崎県内の駅は残すところ真幸のみとなりましたが、営業休止中なので訪問はいつになるでしょうか。

中霧島・谷頭の街並み

 

駅があるのは明治の町村制で山田村が成立するまで北諸県郡中霧島村だったところで、周辺駅と比べると駅前に店も多くて「街」を感じられます。

植村駅

昼食も済ませ、谷頭13:15発隼人行き2923D(キハ47-9077+キハ47-8077)で肥薩線に戻って植村へ。地元の負担により昭和32年7月5日に開業した駅で、ホーム上には平成16年3月に地元有志から寄贈された待合所があります。駅前を交通量の多い県道50号牧園薩摩線が通っているものの、周辺は里山でのどかな雰囲気です。

栗野駅

植村15:11発吉松行き5228D(キハ140-2127)で栗野へ。姶良郡湧水町の玄関口で、駅舎内に入居する観光協会「栗太郎館」では土産物や切符を販売しています。かつては山の線が分岐していましたが、昭和63年2月1日に廃止となりました。

姶良郡湧水町役場栗野庁舎(旧:姶良郡栗野町役場)

駅近くには姶良郡湧水町役場があります。湧水町は平成17年3月22日に姶良郡栗野町吉松町が合併して誕生した町で、分庁方式ですが、書類上の本庁舎は栗野庁舎に置かれています。栗野庁舎は昭和45年10月竣工の古い庁舎ですが美しく保たれており、これからも末永く使われていきそうです。

中福良駅

栗野16:00発隼人行き5321D(キハ140-2127)で中福良へ。昭和33年2月1日に開業した駅で、ホーム上に年季の入った木造待合所があります。鹿児島空港とは直線距離で2.1㎞ほどしか離れていませんが、どこまでも続くような深い山々が周囲と隔絶された駅という印象を与えます。

嘉例川駅

中福良16:37発都城行き2922D(キハ47-8070+キハ47-9098)で嘉例川へ。旅行初日以来4日ぶりの再訪で、予定ではここから鹿児島空港まで55分歩く予定でしたが、駅前に空港行きバスが停まっていたので、慌てて乗りこみました。

バスで鹿児島空港

10分ほどで鹿児島空港に到着。帰りの飛行機まで2時間ほど余裕があるのでゆっくり夕食を食べて空港内を見物することができました。

JAL2414便

鹿児島空港19:10発JAL2414便に搭乗。伊丹空港には着陸機で混雑していたため5分遅れで20:35着。大阪空港20:46発門真市行き(2617)、蛍池20:54発急行宝塚行き(1568)、宝塚21:19発普通西宮北口行き(7604)を乗り継いで帰宅しました。