11/28~12/1は九州・山口方面へと出かけました
高田馬場4:38発山手線内回り0360G(モハE234-4)で出発し、品川で5:15発エアポート急行羽田空港行き516A(1049)に乗り換えて羽田空港へ。6:20発福岡行きスカイマークBC1便(JA737Y)に搭乗し、福岡空港に到着したのは8:25のことでした。
福岡空港8:38発西唐津行き623C(クハ304-1)で博多へ。到着してから十数分後にはもう博多駅に着いているのですから福岡空港の便利さを実感します。
事前にネット購入しておいた「みんなの九州きっぷ」を博多駅で受け取り、9:06発さくら541号鹿児島中央行き541A(781-7003)に乗車。この切符は二日間10000円で、九州新幹線も含めたJR九州全線に乗れる大変お得な切符です。この日はこの切符を使って九州新幹線の駅を巡りました。
早速一駅目の新鳥栖で下車、乗車時間はたった14分とあっという間です。鳥栖市郊外の田園地帯の中に設置された、長崎本線との乗換駅で、開業から9年経った今でも駅周辺には更地が目立ちます。本当に「乗り換えのためだけに設置された駅」と言った様子ですが、十数年もすれば周囲に色々出来て街になっていくのでしょうか。
新鳥栖9:42発さくら543号鹿児島中央行き543A(781-7019)で久留米へ。福岡県南部の中心都市・久留米市の玄関口で、橋上の鹿児島本線の駅に隣接しています。都市の大きさの割にはこじんまりとした印象を受けますが、やはり大都市だけあってゆったりとした駅を造れるほどのスペースも無かったのでしょう。
久留米9:59発つばめ317号熊本行き5317A(821-1007)で三駅進んで新玉名へ。熊本県北部の中心都市・玉名市の郊外にある駅で、周囲にはロードサイド店舗くらいしかありません。駅舎のデザインは玉名市からの要望で「森の中の駅」をコンセプトにしており、木材やガラスが多用されています。いまどき流行りの隈研吾風ですが、隈氏は関わってはいないようです。
駅前には昨年の大河ドラマの主人公で、玉名市ゆかり(出身は隣の和水町)のマラソン選手・金栗四三の銅像が建てられています。
新玉名10:50発つばめ318号博多行き5318A(821-4)で一駅戻って新大牟田へ。大牟田市の中心部からかなり離れた内陸部に設置された駅で、内装には近代化遺産をイメージしたレンガ風タイルが用いられています。周囲は住宅街で、「何もない」わけではありませんが、コンビニが一軒あるくらいで商業施設には乏しいです。
駅前には大牟田市の発展に貢献した実業家・団琢磨の像が建てられています。
二階の階段脇には大牟田市庁舎と三井港倶楽部の精巧な模型が展示されています。昭和11年に建設された大牟田市庁舎は国の登録有形文化財。耐震性不足を理由に全面建て替えの方針でしたが、白紙撤回され、現在は保存か解体かを協議中です。
新大牟田11:30発つばめ319号熊本行き5319A(821-3)で熊本へ。鹿児島本線・豊肥本線の高架駅に隣接して設けられた駅で、ホームは2面4線。線内の他の駅と比べるとホームドアの内側(列車側)スペースが狭いです。
駅弁を購入し、12:18発さくら409号5409A(781-7010)に乗車。ちょうどお昼時なので熊本平野を車窓に眺めながら食べ始めました。
新水俣で下車。水俣市の街外れといった立地の駅で、周囲に商業施設は乏しいです。
鹿児島本線を転換した肥薩おれんじ鉄道の駅が隣接していますが、そちらは駅舎のないホームだけの無人駅です。駅舎のデザインは大江戸線飯田橋駅も手掛けた建築家・渡辺誠氏によるもの。
こんな寂しい駅でも行先表示に「新大阪」の文字があるのは不思議な気がします。
新水俣13:31発さくら404号博多行き5404A(821-1009)で新八代へ。平成16年3月の九州新幹線部分開業時の始発駅で、全通により単なる中間駅になりました。鹿児島本線が斜めに交差しています。全通までは在来線特急「リレーつばめ」が新幹線ホームに乗り入れて対面乗り換えができるようになっていたのが特徴でした。リレーつばめが乗り入れていた11番線は封鎖され、現在は保線用車両の留置などに使われているようです。
新八代14:04発さくら411号鹿児島中央行き5411A(821-1)で出水へ。鶴の飛来で有名な鹿児島県北東部・出水市の玄関口で、肥薩おれんじ鉄道の駅に隣接して設置されています。駅前広場は重伝建・出水麓の武家屋敷にちなんだデザインです。
高架下には土産物屋兼レストランが入居し、これまで見てきた優等通過駅の中では一番賑わっているように感じました
出水15:17発さくら553号鹿児島中央行き553A(781-7002)で川内へ。北薩地区の中心都市・薩摩川内市の玄関口で、鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道の駅に隣接しています。新幹線駅には珍しく橋上駅ですが、新幹線ホームは高架駅にしても問題無さそうなくらいの高さがあります。
川内15:58発さくら555号鹿児島中央行き555A(781-8005)で終点の鹿児島中央へ。ずいぶん遠くへ来たなと感じますが、再速達のみずほなら、博多から約1時間15分、新大阪からでも約3時間45分しかかかりません。
鹿児島市に来るのはこれが初めて。せっかくなので何か見ていくべきでしょうが、疲れてそんな気力も無かったので、駅前から桜島を見ただけで折り返します。こういう大きな街は見て回ろうとすると最低でも一日や二日必要になるので後回しにしてしまいがちです。
鹿児島中央16:46発みずほ610号新大阪行き610A(781-7002)と熊本17:40発つばめ334号博多行き5334A(821-4)を乗り継いで築後船小屋へ。鹿児島本線の駅と駅前広場を挟んで向かい合う駅で、周辺は公園になっています。「なぜこんなところに新幹線駅が?」と思うような立地で、隣町・瀬高出身の政治家古賀誠による政治駅だとも言われています。しかし、実際はそれなりに需要があるようで、乗車人員は新大牟田の2倍近くあります。羽犬塚(筑後市)と瀬高(みやま市)のちょうど中間地点で、車でなら柳川市や八女市からのアクセスが良いことが関係していそうで、案外悪くない立地なのかもしれません。
築後船小屋18:31発つばめ336号博多行き5336A(821-2)で博多へ。駅前のビジネスホテルに宿泊しましたが、スマホの通信制限でグーグルマップが表示されず、たどり着くのに苦労しました。