まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅めぐり旅~

駅めぐりの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

1/12 多度津・善通寺・琴平を散策&琴電琴平線駅めぐり

この日はことでん・JRくるり~んきっぷを使って香川県の近代建築と駅を巡りました。

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予讃線5223M

前日夜21:15にバスタ新宿を出発したコトバスエクスプレス705便が高松駅前に到着したのは朝の8:11。みどりの窓口で切符を買う頃には8:15発普通琴平行き5223M(7201)の発車時刻は過ぎていましたが、高徳線からの乗り換え待ちで2分遅れて発車したため、なんとか乗ることができました。

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多度津駅

予讃線土讃線の分岐駅・多度津で下車。4年半ぶりの再訪です。明治22年5月、丸亀と琴平を結ぶ讃岐鉄道の駅として開業、山陽鉄道による買収と国有化を経て、大正2年12月に現在地に移転しました。駅舎はその時に建てられた古いものですが、分割民営化後の改装で大きく変わってしまっています。

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仲多度郡多度津町役場

駅前通りを3分ほど行くと仲多度郡多度津町役場。鉄道と共に発展してきた町だけあってか、駅前に役場や学校などの公共施設が集中しています。役場庁舎は昭和45年に建てられたもので、老朽化が進んでいることから多度津駅の駅裏に新庁舎を建設中です。

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島田歯科

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楽天堂医院と山本医院

町の中心部には近代建築が多数残されています。旧楽天堂医院は大正元年築、山本医院は大正15年築で、いずれも凝ったデザイン。今回は見ることができなかった建物も多そうで、またゆっくりと歩いてみたいと思います。

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善通寺駅

多度津駅に戻り、9:50発普通琴平行き5225M(7308)で善通寺へ。この駅は5年半ぶりの再訪です。駅舎は明治22年5月、讃岐鉄道の「吉田」として開業した際に建てられたもので、武豊線亀崎駅に次いで日本で2番目に古い現役駅舎とされています。亀崎駅の方は火災から再建された説もあるので、その場合はこの駅舎が現役最古の駅舎ということになるのでしょう。ただし、しなの鉄道の田中駅が当駅よりも古い可能性があり、その場合は順位が変動することになります。善通寺の駅舎は大きく改装されてセブンイレブンが入っているものの、風格は亀崎駅に勝っていると個人的には思います。

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善通寺市役所 旧庁舎

駅から2分ほど歩いて善通寺市役所へ。多度津同様、ここも駅から役所が近いです。1月4日より新庁舎に移転して役目を終えた旧庁舎は昭和43年竣工。大隈講堂、岩国徴古館、旭川市総合庁舎、新橋駅前ビル、大津市庁舎などを手掛けた建築家・佐藤武夫の作品です。四囲に柱を巡らしたデザインはギリシア神殿を思わせます。このまま解体されてしまうには惜しい唯一無二の建築でした。後悔の無いよう色々な角度から撮影。

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善通寺

市名にもなっている善通寺は大同2年に弘法大師空海の父・佐伯善通が土地を寄進して建立されたもので、空海生誕の地として信仰を集めてきました。四国八十八箇所75番目の札所で、高野山、東寺と並んで弘法大師三大霊場に数えられています。

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善通寺南門

門前町としての長い歴史を示すかのように市内には多くの近代建築が残されています。南門前には寄棟造の古い木造下見板張りの建物があって目を引きます。現在は空き家のようですが、飲食店などとして使われていた様子。

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水尾写真館

かわいらしい外観の水尾写真館は昭和2年竣工。この他にも多くの建物がありましたが、惜しむらくは北向きで逆光になる建物が多かったこと。見ていない建物も多いので、善通寺も曇りの日にリベンジしたいものですね。

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琴平駅

善通寺11:51発普通阿波池田行き4229D(1001)で琴平へ。仲多度郡琴平町の代表駅で、金毘羅宮への参拝駅です。大正11年11月の移転時に建てられた駅舎はハーフティンバー様式の立派なもので、国の登録有形文化財です。

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リニューアル前の琴平駅(H28-8-12)

平成28年から29年にかけてリニューアルが行われ、大正11年の竣工当時の姿に復元されています。復元のため仮駅舎に移転した直後に訪問したのが前回で、その当時はご覧のように駅名のネオンが大きく掲げられていました。色合いも現在の方が落ち着いた印象です。リニューアル前はリニューアル前で魅力的ではありますが、やはり現在の姿の方が駅舎そのものが持つ魅力が存分に引き出されていると感じます。せっかくなら善通寺駅も復元してもらえないものでしょうか。

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T邸洋館

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安治川歯科医院

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千田鉄工

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琴平工機

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東條接骨院

近代建築を見ながら歩いて東へ。こんぴらさん門前町だけでなくそこから離れたところにも結構古い建物が残っています。

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榎井駅

そのまま歩いて琴電琴平線榎井(えない)駅へ。片面ホームだけの無人駅ですが、元は交換可能駅だったために廃ホームが残っています。現在のホームと比べるとかなりの短さで、今の電車なら一両分にも満たないのではないかと思われます。駅名は昭和30年に琴平町合併した旧・仲多度郡榎井村に由来しており、琴電琴平駅国鉄琴平駅もかつての榎井村内にあります。

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羽間駅

榎井12:45発普通高松築港行き36(1092)で羽間(はざま)へ。平成18年の合併でまんのう町となった旧・仲多度郡満濃町の駅で、丸亀市との境界部分にあります。駅裏手には羽間池というため池がありますが、水量が少なく一部が干上がって底の砂地が見えていました。

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岡田駅

羽間13:19発普通高松築港行き38(1084)で岡田へ。平成17年に丸亀市と合併した旧・綾歌郡綾歌町の駅で、昭和34年の綾歌町成立前は岡田村でした。四国最大のテーマパーク、ニューレオマワールドの最寄り駅で、平成3年のレオマワールド開園に合わせて現在地に移転しました。島式1面2線の交換可能駅で、終日当駅で列車交換が行われます。

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綾川駅

岡田13:52発普通高松築港行き40(1206)で綾川へ。平成25年12月に開業した新しい駅で、イオンモール綾川の最寄り駅です。讃岐うどん発祥の地として知られる綾歌郡綾川町の駅ですが、役場などのある中心は隣の滝宮駅周辺で、駅周辺には郊外型ロードサイド店舗が多く出店しています。ホームだけの簡素な造りで、ホーム上屋は駅前ロータリーの屋根と一体化しています。

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栗熊駅

綾川14:09発普通琴電琴平行き31(1107)で栗熊へ。昭和34年の綾歌町成立まで存在した旧・綾歌郡久万玉村の駅で、すぐ隣を国道32号が通っています。久万玉村は昭和26年に栗熊村と富熊村が合併して誕生した久栄村が即日改称した村で、合併前の村名にはどちらも「熊」が入っていました。

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滝宮駅

栗熊14:26発普通高松築港行き42(1102)で滝宮へ。平成18年に綾上町と合併して綾川町となった旧・綾歌郡綾南町の駅で、昭和29年の綾南町成立前は滝宮村でした。大正15年12月に栗林公園とを結ぶ琴平電鉄の終着駅として開業した際に建てられた木造駅舎が今なお現役です。琴平線一宮以西の途中駅では唯一の有人駅で、朝夕には折り返し列車も設定されています。

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羽床駅

滝宮14:42発普通琴電琴平行き33(1087)で羽床(はゆか)へ。昭和29年の綾南町成立まで存在した旧・綾歌郡羽床村の駅で、ホームからは讃岐七富士の一つ、羽床富士こと堤山を目の前に望むことができます。駅のある羽床下地区の隣、小野地区は明治・大正に活躍したジャーナリスト・宮武外骨の出身地です。

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陶駅

羽床14:58発普通高松築港行き44(1108)で陶(すえ)へ。昭和29年の綾南町成立まで存在した旧・綾歌郡陶村の駅で、平成3年3月に交換駅化されました。駅舎はなく、1番ホーム手前のトイレに駅名が掲げられています。高松築港方にはかつて陶信号場がありましたが、交換駅化と同時に廃止されました。

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円座駅

陶15:37発普通高松築港行き46(1088)で円座へ。昭和31年に高松市編入された旧・香川郡円座村の駅で、かつては交換可能駅だったらしく廃ホームが残っています。旧2番線?跡の用地を利用してトイレが建てられており、ホームからだと構内踏切を渡らねばなりません。

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畑田駅

円座15:55発普通琴電琴平行き39(1205)で畑田へ。昭和29年の綾南町成立まで存在した旧・綾歌郡昭和村の駅で、昭和4年の昭和村成立までは畑田村でした。この駅もかつての交換可能駅で、廃ホームが残っています。廃ホーム側にも住宅があるものの、そちら側への通路は正式な踏切ではない「勝手踏切」で、交換設備を廃止するにしても構内踏切だけは残せばよかったのではないかという気がします。

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琴電畑田変電所

駅前には大正15年の駅開業時に建てられた旧琴電畑田変電所が残されています。昭和55年に役目を終えてから既に40年以上、廃墟化して久しいですが、琴電の歴史を物語る貴重な生き証人です。大正時代にこのような立派な変電所を建てて1500V電化で立派な電車を走らせていた琴平電鉄という会社はさぞかし勢いのある鉄道会社だったのだろうなと思われます。

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岡本駅

畑田16:10発普通高松築港行き48(1092)で岡本へ。昭和31年に高松市編入された旧・香川郡川岡村の駅で、戦前は琴電経営の岡本遊園地がありました。戦後も準急が停車し、折り返し列車が設定されるなど主要な駅でしたが、今では折り返し列車もない無人駅です。「川岡」は部(かわなべ)と本の合成地名で、「琵琶湖八景を彷彿とさせる美しさ」と称えられた奈良須(ならず)池があります。

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挿頭丘駅

岡本16:29発普通琴電琴平行き41(1211)で挿頭丘(かざしがおか)へ。琴平電鉄が開発した挿頭丘別荘地への最寄り駅で、丘の切り通しに駅が設けられています。かつては阪急仁川駅を参考に当時の大西虎之助社長自らが設計した駅舎があったそうですが、いくら調べても写真は見つかりませんでした。戦前の琴平電鉄は「讃岐の阪急」と呼ばれただけあって阪急を意識していたらしく、挿頭丘別荘地もやはり阪急の宅地開発を真似たものでしょう。挿頭丘駅付近の切り通しは何となく阪急今津線の甲東園~仁川の切り通しを連想させてくれます。

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一宮駅

挿頭丘16:42発普通高松築港行き50(1072)で一宮へ。昭和31年に高松市編入された旧・香川郡一宮村の駅で、讃岐国一之宮である田村神社の最寄り駅です。日中は約半数の列車が折り返す運行拠点駅で、有人窓口が設置されています。元々は田村神社の近くにありましたが、昭和62年4月に現在地に移転、その後も行き違い設備の始まりは旧駅のまま存知されているので当駅の高松築港方は複線区間のようになっています。

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空港通り駅

一宮17:06発普通高松築港行き252(1102)で空港通りへ。平成18年7月、琴平線では50年ぶりの新駅として開業した駅で、空港通り(国道193号線)との立体交差部分に設置されています。ホームは複線化用に確保された用地に設置されていますが、複線化に対応した造りにはなっておらず、琴電栗林公園~一宮についてはもはや複線化をする気もないのでしょう。

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片原町駅

空港通り17:24発普通高松築港行き52(1206)で片原町へ。高松市の中心部にある駅で、駅舎にはスーパーマーケットが併設されています。

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えん家

片原町駅近くのえん家のかしわ天ぶっかけうどんで夕食。カリカリのかしわ天がうどんによく合っていて美味しかったです。

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長尾駅

片原町18:22発普通長尾行き2263(1251)で長尾へ。長尾線の終着駅で、四国八十八箇所87番目の札所、長尾寺の最寄り駅です。平成14年の合併でさぬき市となった旧・大川郡長尾町の玄関口ですが、駅前は店なども少ない住宅街で、夜に訪れてみると寂しげな終着駅と言った風情でした。

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長尾駅

構内は1面1線と側線のみで終着駅にしてはシンプルです。長尾線の前身である高松電気軌道はこの先白鳥本町までの延伸を計画していましたが、結局実現することはありませんでした。

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夜の高松駅

長尾19:07発普通高松築港行き2268(1252)で折り返して瓦町へ。せっかくなので志度線も乗ろうと思いましたが、調べてみると志度まで意外と遠く、夜行バスの時間までに戻って来れなさそうだったので諦めました。瓦町19:55発普通高松築港行き2068(1308)で高松築港へ。夜の高松駅で少し撮影をしてから、21:15発ハローブリッジ号1便に乗車、バスタ新宿には翌朝7:03に到着しました。