まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

2/15 小田急小田原線駅めぐり(厚木~小田原)

この日は1日全線フリー乗車券を使って小田急小田原線厚木~小田原間の駅を巡りました。

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町田駅

高田馬場を7:37発山手線内回り664G(モハE234-92)で出発し、新宿で7:43発急行小田原行き1219(4066)に乗り換え。この時間違えてフリー乗車券を買わずにICで入場してしまったので、代々木上原で一旦降りてフリー乗車券を購入。後続の7:54発快速急行唐木田行き3701(8101)に乗り、新百合ヶ丘で8:16発各停伊勢原行き6533(2051)に乗り換えて町田へ。町田駅は前回訪問済みでしたが、踏切から駅の全体像を撮れる構図を後で知ったのでこの機会に撮影。ラッシュ時だけあって頻繁に列車がやってきます。

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厚木駅

町田8:43発快速急行藤沢行き3501(8065)、相模大野8:46発急行小田原行き1221(5056)、海老名8:57発各停本厚木行き6536(2056)を乗り継いで厚木へ。駅名とは裏腹に厚木市ではなく相模川対岸の海老名市に所在します。小田急の高架駅と立体交差する形で地上に相模線の駅があり、駅舎を共同使用しています。相模線の駅は相模鉄道としての開業当初より「厚木」を名乗っていましたが、小田急の駅は「河原口」という駅名でした。昭和19年6月、相模線国有化に際して駅舎を共同使用することになったため駅名が統一されました。二つの路線の乗換駅ではあるものの、隣の海老名でも乗り換えが可能なため急行などは通過します。

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相模鉄道 厚木駅

相模線を跨ぐ跨線橋を渡ったところには相模鉄道厚木駅があります。神中鉄道としての開業当初はここが終点でしたが、海老名乗り入れと同時に旅客営業は廃止され、現在は貨物駅として使用されています。もっとも相鉄には貨物列車の定期運行は存在しないため、JRを経由してきた甲種輸送列車の受け渡しや車両の留置が主な用途のようです。

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厚木までの相鉄厚木線は相鉄駅めぐりの時に紹介した相模国分信号場から分岐しています。

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本厚木駅

厚木9:19発各停町田行き6823(3433)で本厚木へ。厚木市の代表駅で、昭和49年から51年にかけて高架化されています。各駅停車の多くが折り返す運行拠点駅で、特急ロマンスカーも一部が停車します。神奈川県で最も昼夜人口比率が高い都市だけあって駅前はちょっとした県庁所在都市並みの賑わいを見せており、とても人口22万の都市とは思えないくらい大都会です。ちなみに厚木と聞いて多くの人が連想するであろう厚木航空基地厚木市ではなく綾瀬市大和市・海老名市に跨って所在しています。

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愛甲石田駅

本厚木10:00発急行小田原行き1231(5452)で愛甲石田へ。厚木市(旧・愛甲郡南毛利村)愛甲伊勢原市(旧・中郡成瀬村)石田に跨って所在する駅で、昭和62年12月24日に橋上化されています。駅舎や駅のホームなど大部分は厚木市側にあるため、伊勢原市側にかかるのはホーム延長部分などほんの一部です。

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伊勢原駅

愛甲石田10:16発快速急行小田原行き3007(3401)で伊勢原へ。伊勢原市の代表駅で、特急ロマンスカーも一部が停車します。大山阿夫利神社への下車駅で北口駅前には鳥居が建てられています。駅舎は昭和42年と早期に橋上化されたもので、北口には観光協会などの入る2階建ての増築部分があります。北口駅前は再開発が行われていないため、一昔前の郊外駅らしい風情がよく残っています。

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鶴巻温泉

伊勢原10:36発快速急行小田原行き3009(8552)で鶴巻温泉へ。この駅から秦野市に入ります。昭和30年に秦野市編入された旧・中郡大根村の駅で、住宅街の中にある温泉地・鶴巻温泉の最寄り駅です。駅舎は平成30年6月にリニューアルされ、南口改札は橋上に移されました。

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「高山謝罪しろ!」看板と8000形

鶴巻温泉駅から伊勢原方面に歩くこと約20分、田園地帯の中に一際目を引く看板がいくつも建てられています。列車内からも目立つこの看板、内容は伊勢原市長の高山松太郎氏と神奈川県知事の黒岩祐治氏に謝罪を求めるものですが、何に対して謝罪してほしいのか書かれていないため何ともシュールです。既にネットミーム化しており、撤去されることがなければ、伊勢原市の新名所として今後も話題を集めていことでしょう。

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東海大学前駅

鶴巻温泉11:52発急行新松田行き1241(3345)で東海大学前へ。東海大学湘南キャンパスの最寄り駅で、昭和62年3月9日の橋上化までは「大根(おおね)」を名乗っていました。所在地は秦野市ですが、平塚市北部にも近く、駅名の由来となった東海大学平塚市に所在します。橋上化にあたっては東海大学が資金を提供しました。

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秦野駅

東海大学前12:03発快速急行小田原行き3017(3391)で秦野へ。丹沢山麓の都市・秦野市の代表駅で、昭和62年3月9日に「大秦野(おおはたの)」から改称されました。小田急開通時には既に二宮と秦野を結ぶ湘南軌道が通っており、そちらに「秦野」駅があったため区別するべく「大」を冠したそうです。駅があるのは秦野市の中心部から水無川を挟んだ旧・中郡南秦野村で、昭和30年に秦野市が成立するまでは秦野市中心部(旧・秦野町)とは別の町村でした。秦野市成立以前には秦野町・南秦野村・北秦野村・南秦野村の4町村が存在し、それら秦野地域全体の駅としての意味合いも「大秦野」という駅名に込められていたと言われています。

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渋沢駅

昼食の後、秦野市内を散策し、秦野13:19発急行新松田行き1249(3364)で渋沢へ。昭和38年に秦野市編入された旧・中郡西秦野町の駅で、小田急で最も標高の高い163mにある駅です。平成5年2月17日に山小屋風橋上駅舎に改築されました。小田原線は当駅を出ると新松田との間でとても首都圏近郊とは思えない渓谷に沿って走行します。

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新松田駅

渋沢13:33発快速急行小田原行き3025(4509)で新松田へ。足柄上郡松田町の駅で、御殿場線松田駅と近接しています。駅手前で分岐して御殿場線松田駅に乗り入れる連絡線もあり、こちらは御殿場線直通の特急「ふじさん」に使用されます。瓦屋根の駅舎は昭和55年3月5日より使用開始されたもので、旧駅舎は向ヶ丘遊園に移築されて鉄道資料館として使用されていましたが現存しません。日中の急行は当駅で折り返し、代わりに小田原との間で20分毎に区間運転の各駅停車が運転されています。

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開成駅

新松田13:54発各停小田原行き7055(3374)で開成へ。足柄上郡開成町唯一の駅で、昭和60年3月14日に開業しました。開成町の中心から外れたところにあり、駅前は長らく更地が広がっていましたが、小田急の手によって近年開発が行われてマンションが立ち並ぶようになりました。東口駅前には3100形ロマンスカーNSEの先頭車「ロンちゃん」が保存されています。

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栢山駅

開成14:17発各停小田原行き7057(1301)で栢山(かやま)へ。昭和25年に小田原市編入された旧・足柄上郡桜井村の駅で、明治の町村制で桜井村が成立するまでは栢山村でした。栢山村は二宮尊徳の出身地で、駅近くには生家も保存されています。

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富水駅

栢山14:39発各停小田原行き7059(3419)で富水(とみず)へ。明治41年の足柄村発足まで存在した旧・足柄下郡富水村の駅で、地名は村内の小河川の水量が豊富だったことに由来します。各ホームの小田原寄りに地平駅舎があり、ホーム上屋は短くローカル駅のような風情が漂っています。

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蛍田駅

富水15:01発各停小田原行き7061(3474)で蛍田へ。昭和27年4月1日に開業した駅で、蛍の名所であったことからこの駅名が付きました。駅前広場の隅には小さな二宮金次郎像があります。どうせなら生誕地に近い栢山か富水にあってもいいはずですが。栢山、富水では下りホーム側の駅舎に窓口がありましたが、当駅のみ上りホーム側駅舎に窓口があります。

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足柄駅

蛍田15:23発各停小田原行き7063(1451)で足柄へ。昭和15年小田原市成立まで存在した旧・足柄下郡足柄町の駅で、静岡県御殿場線にも同名の駅があります。南新宿に次いで小田急で2番目に利用者が少ない駅で、近接して伊豆箱根鉄道大雄山線の井細田と五百羅漢の2つの駅があることが原因の一つです。駅構内には留置線があり、手狭な小田原駅の代わりに多くの車両が留置されています。駅舎は平成20年改築。

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小田原駅

足柄15:45発各停小田原行き7065(3369)で小田原へ。小田急小田原線の終点ですが、特急ロマンスカーは一部を除きこの先箱根登山鉄道に直通しています。ホームは島式2面3線と頭端式が合わさった複雑な形状で、本数の多い列車を少ないホームで慌ただしく捌いています。ターミナル駅としては手狭な印象を受けます。新幹線側の西口駅前には北条早雲銅像があります。駅名標を撮っているとインド人?から片言の日本語で新幹線駅の場所を聞かれました。

小田原線駅めぐりはこれにて終了。小田急の駅も特急「ふじさん」でしか降りれない松田駅を残すのみとなりました。先程の下車時には駅員不在時間で栢山・富水のスタンプを押すことができなかったので、小田原16:10発各停新松田行き7074(3322)と富水16:27発各停新松田行き7076(3424)でもう一度下車。栢山16:47発各停新松田行き7078(1401)と新松田16:57発急行新宿行き1262(3081)、相模大野17:40発快速急行新宿行き3580(1091)を乗り継いで帰宅しました。