まだ見ぬ駅を求めて~逆瀬の駅巡り旅~

駅巡りの記録をひたすら載せていくブログです。やたら更新する時と全く更新しないときがあります。

3/9 弥生の日豊本線・久大本線駅巡り

3/9~3/16の8日間、長らく未踏だった東・南九州の駅を巡りました。

3/8の夜にWILLERバスターミナル21:15発YJ1553便で出発し、小倉駅新幹線口に着いたのは翌朝5:13。小倉駅からは日豊本線の初電、5:33発普通宇佐行き2521M(クモハ813-3418)に乗り込みます。

豊前長洲駅

終点一駅前の豊前長洲で下車。前回訪問時は冬至近くで日の出が遅かったので暗かったのですが、今回は3月ということもあって充分明るくなっていました。昭和42年4月1日の宇佐市成立まで存在した宇佐郡長洲町の駅で、明治44年4月22日開業時の駅舎が残っています。駅舎内はギャラリーとして活用。

日出駅

豊前長洲7:04発普通臼杵行き4627M(クハ814-21)で日出(ひじ)へ。速見郡日出町の駅で、町に委託された簡易委託の窓口が設置されています。平成5年3月16日改築の駅舎はホーム上にあり、駅の南北とは地下通路で結ばれています。かつては地下通路の入口に駅舎がありました。明治44年3月22日に中山香から延伸してきた大分線の終点として開業、同年7月16日の別府延伸で途中駅となりました。

豊後豊岡駅

日出8:11発普通幸崎行き4629M(クハ814-17)で豊後豊岡へ。別府湾を背にした立地の駅で、素朴な木造駅舎が残っています。明治44年7月16日に「頭成(かしらなり)」として開業、昭和15年8月1日に現在地に移転して改称されました。駅舎については頭成駅のものを移築したという説があります。開業時の所在地は速見郡豊岡町で、昭和29年3月31日の合併で日出町となりました。令和2年には冬季の青春18きっぷのポスターに登場しています。

暘谷駅

豊後豊岡8:34発普通中山香行き4624M(クモハ815-20)で暘谷(ようこく)へ。速見郡日出町の役場最寄り駅で、昭和62年3月9日に開業しました。駅舎は平成28年4月15日に完成したもので、日出町にあるハーモニーランドにちなんでサンリオのキャラクターの装飾が施されています。日出は高台院豊臣秀吉正室)の甥・木下延俊を祖とする日出藩の城下町で、明治の一時期には日出県が置かれていました。

亀川駅

暘谷8:52発普通大分行き5521M(クハ411-1610)で亀川へ。亀川温泉の最寄り駅で、別府市の北の玄関口であることから特急も一部が停車します。折り返し列車も設定され、みどりの窓口があるなど主要駅らしい雰囲気です。平成22年7月10日に半橋上駅舎に改築されました。明治44年7月16日開業時の所在地は速見郡御越町。大正14年1月1日に改称して亀川町となり、昭和10年9月4日に別府市編入されています。

別府大学駅

亀川9:12発普通大分行き629M(クハ814-24)で別府大学へ。別府大学別府国際観光港の最寄り駅で、昭和62年3月9日に開業しました。駅舎は平成7年4月完成の別府国際交流会館の片隅を間借りする形で、待合室はありません。大分県内では利用者の多い駅の一つですが、駅設備自体は至って簡素で無人駅と大差ありません。

東別府駅

亀川9:55発普通大分行き631M(クハ812-23)で東別府へ。別府市指定有形文化財の歴史ある駅舎の残る駅で、明治44年11月1日に「浜脇」として開業しました。駅がある地区は明治39年4月1日の合併で別府町となるまでは速見郡浜脇町でした。駅名は昭和9年4月15日に改称されていますが、「別府の東」なんて即物的な駅名よりも「浜脇温泉」とでもして地元の浜脇温泉の存在をアピールした方が良かったのではないかという気がします。

西大分駅

東別府10:41発普通大分行き633M(クハ814-19)で西大分へ。大分市街の西部に位置する駅で、貨物駅が併設されています。明治44年11月1日開業時の木造駅舎が残っていますが、改札口や窓口はホーム上に設置されています。綺麗に整備された東別府と比べると放置されている様子で、今後が心配になります。駅周辺は明治40年4月1日の合併で大分町となるまで大分郡西大分町でした。

大分駅

西大分11:26発普通佐伯行き4633M(クモハ815-21)で大分へ。大分県の県庁所在駅かつ大分市の代表駅で、日豊本線久大本線豊肥本線の3線が乗り入れるターミナル駅です。明治44年11月1日に豊州本線の終点として開業、大分市はその7か月前に市制施行したばかりでした。平成24年3月17日完成の高架駅で、平成27年4月16日開業の駅ビル「アミュプラザおおいた」が併設されています。日豊本線駅めぐりはここで一旦中断して、午後からは久大本線へ。

南大分駅

大分11:52発普通向之原行き4832D(キハ125-113+キハ125-1)で南大分へ。大正4年10月30日に大湯鉄道の「永興(りゅうご)」停留場として開業した駅で、大正11年12月1日の国有化で駅に昇格し、大正14年12月1日に改称されました。平成5年3月27日に全国初のコンビニ併設駅舎に改築されています。コンビニはその後ギフトショップを経て、現在は新聞販売店に替わっています。一応窓口がある有人駅ですが、訪問時は営業を終了していました。

古国府駅

南大分12:30発普通大分行き4843D(キハ125-1+キハ125-113)で古国府(ふるごう)へ。ホーム上に簡素な駅舎がある駅で、昭和63年3月13日に開業しました。駅名の由来について記したものは見つかりませんでしたが、字面からして昔はこの地に豊後国国府があったのでしょう。

湯平駅

国府12:44発普通豊後森行き(キハ200-1012+キハ200-12)で湯平へ。湯平温泉の最寄り駅で、特急「ゆふ」も停車しますが、温泉街からは大きく離れた山間にあります。駅前は崖で、人家は多くありません。大正12年9月29日に庄内から伸びてきた大湯線の終点として開業。当時の所在地は大分郡湯平村でした。湯平村は昭和30年2月1日に由布院町と合併して湯布院町となり、平成17年10月1日の合併で由布市となっています。昭和59年6月8日改築の駅舎は農協・スーパーとの合築駅舎で、観光案内所が入っていた時期もありました。現在は下川簡易郵便局が入っています。

湯平駅

湯平駅は昭和57年12月28日公開の映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』に登場。2番ホーム待合室は「寅さん思い出の待合所」として改装され、内部にはロケの写真や映画のポスターが展示されています。

天神山駅

湯平14:01発普通大分行き1843D(キハ200-554+キハ200-1554)で天神山へ。由布市役所(旧:大分郡庄内町役場)の最寄り駅ですが、徒歩で20分以上かかります。大分川沿いのわずかな平地に設けられた駅で、駅前に人家は多くありません。大正12年9月29日開業時の所在地は大分郡阿南村で、昭和29年11月1日の合併で庄内村となっています。阿南村は軍人・阿南惟幾を輩出した阿南氏の発祥の地です。

由布

由布駅と由布岳

 

天神山14:23発普通由布院行き4836D(キハ220-1503+キハ200-1501)で南由布へ。由布岳の有志を間近に望むことのできる駅で、大正14年7月29日に開業しました。開業時の所在地は速見郡由布村。昭和11年4月1日に北由布村と合併して由布院村となりました。和風デザインの駅舎は平成5年3月改築で、待合室には多くの本が置かれていました。

庄内駅

由布15:21発普通大分行き4847D(キハ220-1501+キハ220-1503)で庄内へ。平成17年10月1日の合併で由布市となった旧:大分郡庄内町の駅で、由布市の代表駅です。大正12年9月29日に小野屋から伸びてきた大湯線の終点として開業、当時の所在地は大分郡西庄内村でした。西庄内村は昭和29年11月1日の合併で庄内村となり、昭和30年4月1日に町制施行して庄内町となっています。駅舎は平成16年3月改築で、駅名看板には庄内神楽の面がデザインされています。庄内町の玄関口だけあって、簡易委託の窓口もあります。

由布院駅

庄内15:54発普通由布院行き4840D(キハ220-204)で由布院へ。世界的観光地・由布院の玄関口で、多くの列車が折り返す運行拠点駅です。普通列車は当駅を境に豊後森・日田方面は本数が一気に少なくなります。大正14年7月29日に大湯線の終点「北由布」として開業、当時の所在地は速見郡由布村でした。北由布村は昭和11年4月1日に南由布村と合併して由布院村、昭和30年2月1日に湯平町と合併して湯布院町となり、平成17年10月1日の合併で由布市となっています。駅名は昭和25年1月1日に「由布院」に改称。平成2年12月15日に完成した駅舎は、昨年亡くなった大分市出身の建築家の磯崎新さんの設計によるもので、30年以上経っても古びない優れたデザインです。

天ケ瀬駅

由布院16:23発普通日田行き1868D(キハ125-15+キハ125-16)で天ケ瀬へ。別府、由布院と並ぶ豊後三大温泉の一つ、天ヶ瀬温泉の玄関口で、特急も停車します。平成8年8月2日改築の駅舎は観光情報センター「天の国プラザ」との合築で、頭上を国道210号線が通っています。昭和8年9月29日に北山田から伸びてきた大湯線の終点として開業、昭和9年11月25日の久大線全通で途中駅となりました。

豊後森駅

天ケ瀬17:55発普通豊後森行き1861D(キハ220-212)で豊後森へ。玖珠郡玖珠町の玄関口で、当駅を起終点とする列車も設定される運行拠点駅です。昭和4年12月15日に豊後中村から伸びてきた大湯線の終点として開業、駅名は当地を拠点とした久留島家森藩に由来します。駅舎は開業時のもので、昭和59年5月2日の改装で三角屋根が付き、平成25年9月2日の改装で落ち着いた雰囲気になりました。隣の恵良駅から分岐していた宮原線の列車は当駅を起点としており、駅前には宝泉寺方面への代替バスが発着しています。ちょうどスタンプ帳を切らしていたので、滞在時間で玖珠川対岸のショッピングセンターへ買い出しに行きました。

久大本線1865D

豊後森を18:52発普通大分行き1865D(キハ125-16+キハ125-15)で後にし、大分へ。途中の由布院で29分間の停車時間があったので夕食を調達して車内で食べました。この日は大分駅前のビジネスホテルさとうに宿泊。大分県内で泊まるのはこれが初めてです。