3/30 早春の吾妻線駅めぐり(前編)
上京してきて初めての日帰り遠征は吾妻線へ
高田馬場を初電の4:48発山手線外回り401G(クハE234-3)で出発し、上野へ
さすがは山手線だけあってこの時間でもそれなりに混んでいます
上野からは5:13発普通高崎行き821M(モハE231-1567)で高崎へ
終点高崎には6:55着
8:36着の岩島で下車
山間にある相対式ホームの駅で、標高が高いためか東京に比べると少し肌寒いです
跨線橋がえらく錆びているなと思って見てみると20年間再塗装されていませんでした
左側の建物が平成14年改築の簡易駅舎で、以前は貨車駅舎だったそうです
右側の建物は公衆トイレなのですが、どう見ても駅舎よりトイレの方が立派です
周辺を散策した後、9:06発普通新前橋行き528M(クハ210-3031)で群馬原町へ
駅舎は平成16年2月改築の小さいながらも観光案内所を併設したものです
地元にとって東京まで一本で行ける特急が停まらなくなったのは死活問題と言えるでしょう
次の列車まで時間があるので駅周辺を一回りすることに
顕徳寺
修験寺であった潜龍院の建物が移築されて本堂として使われていたそうですが、現在のものは改築したもので、潜龍院のものではありません
原町の大ケヤキ
国指定天然記念物で樹齢は1000年を超えるそうですが、交差点の真ん中に立って排ガスに晒され続けているせいか枯れかけてきています
周辺には何故か田舎でよく見る聖書看板が4枚もありました
教会でもないところで聖書看板がこんなに密集しているのはあまり見たことがありません
吾妻教会旧会堂
大正5年に建てられたもので、こじんまりとした雰囲気が好ましいです
東吾妻町役場
昭和33年築の旧吾妻町役場で平成18年に東村と合併して現在の町名になりました
老朽化していることや手狭であるこから今年度中に温泉施設「岩櫃ふれあいの郷」に移転する予定です
群馬原町9:52発普通大前行き525M(クモハ211-3059)で袋倉へ
隠れ里のような雰囲気も漂う山間にあるホームだけの駅で、ホーム上にはコンクリート造の古びた待合室があります
地図を見ると駅近くに鷹川城跡というのがあったので行ってみようかと思いましたが、時間がなさそうだったのであきらめて駅へ戻ります
袋倉と同じくホーム1面だけの無人駅ですが、駅前に小学校があり周囲は開けています
駅から10分ほど歩いて長野原町役場へ
昭和4年に隣接する雲林寺の敷地を借りて建てられたもので、全国的に見ても少なくなった木造の庁舎です
窓口で内部を撮影できますかと尋ねてみると、職員の方のご厚意で1階廊下と階段、2階とバルコニーを撮影させていただきました
バルコニーから見た桜と第2庁舎
まさか2階やバルコニーまで撮らせていただけるとは思いもしませんでした。この場を借りてお礼申し上げます
この記事を見て長野原町役場を撮影しに行かれる方もおられるかもしれないので申し上げておきますが、内部の撮影をされる前に必ず許可を取り、職員や利用者の方の迷惑にならないようお願いします
長野原町役場と桜
建てられてから90年近く経った今も残っているのが奇跡のようなこの庁舎ですが、古いだけあって老朽化が激しいことから移転新築が予定されています
新庁舎完成後の現庁舎については未定だそうですが、当たり前ですが保存するのにもお金がかかるそうで、庁舎の今後についてはあまり明るいものとは言えなさそうです
個人的には博物館にでも再利用してほしいと思うのですが、小さな自治体の財政状況を考えるとそれも簡単なことではないでしょう
役場隣の雲林寺
境内には噴火で亡くなった人のための供養碑も建てられています
長野原合戦地の碑がある諏訪神社
鳥居には「2013年9月8日 2020年オリンピック開催都市が東京に決定」と刻まれていました
役場から寄り道しながら20分ほど歩いて長野原草津口駅に12:08着
駅前からは遠くに雪をかぶった白根山が見えます
平成25年8月に改築された長野原草津口の駅舎
草津温泉への玄関口で、駅前には観光バスが発着しています