
4日目となる8月17日の朝は5時半に起床
寝床としたベンチ自体は安足間と大して変わらない4連ベンチだったのですが、座布団が敷かれていなかったのでこちらの方が寝にくかったように思います

駅前からは瀬戸瀬停車場線が国道333号線遠軽国道へと一直線に伸びています
その道沿いには家が何軒か建っているものの廃屋が目立ちます

それとほぼ同時に駅前に車がやってきて降りてこられた保線作業員の方から「遠軽行き始発列車が大雨の影響で運休になるのでタクシー代行になる見込みです」と告げられました
その保線作業員さんもレールバイクに乗って2人で遠軽方面へと去っていきました
駅めぐりを始めてから6年になりますが、乗る予定だった列車が運休してタクシー代行になるという経験は初めてです。バス代行なら関西本線亀山~加茂で経験したことがありますが
その少し後、駅前にはまた車がやってきましたが、降りてきたのは保線作業員ではなく貨物列車目当ての撮り鉄2人(おそらく地元)でした。結局目当ての列車も来なかったようで7:20頃に帰っていきました

7:20にやってきました
車内には既に地元のおばちゃんが乗車済み
遠軽への通勤のために瀬戸瀬駅を使われている方だそうで、現在の瀬戸瀬駅の利用状況について聞いてみると、「瀬戸瀬の集落に学生は何人かいるけど、遠軽まで親が送り迎えしているので列車を使わないし、列車の本数が少ないのでみんな町営バスの方を使う」とのこと

車でも列車で行くのとそんなに変わらない時間で到達できるのなら、そりゃわざわざ列車を使う人も少ないだろうなと思いました
昨日に引き続き激しい風雨で傘をさすのにも一苦労
ホームから改札口へ向かう途中、構内踏切の階段では見事にすっころんで足をぐねりました。こういう時傘で手が塞がってると本当に危ないですよね。最近傘の利便性をあまり感じられなくなってきたというか、傘の不便なところばかりを実感している気がします

長旅で疲れた身体にはやはり温泉がよく効きます
石北本線特有の片面ホームを並列に並べた構造の駅です

普通と快速しか停車しない小さな駅ですが、駅前にはそれなりに大きな集落が形成されており、セイコーマートもあります

国道242号線置戸国道を進んでいきますが、交通量が多くあまり安全な道とは言えません


しかし、この風雨の中ホームだけの小さな駅で列車を待つのは不可能に近いです

ホームまで離れているのが難点ですが、下手な仮乗降場上がりの駅より立派な待合室です
他に置く場所も無いからでしょうか、駅ノートもここに置かれていました

スタイルからわかる通り仮乗降場から昇格した駅で、民営化時に現在地に移転しています。かつては黄色いバス廃車体が待合室として置かれていたことで有名でした
秘境駅として知られていますが、周囲が開けていて国道も近いためかあまり秘境らしさは感じられませんでした
現在は上り1本・下り2本しか停まらないため、列車で訪問するとなれば片道は徒歩かバス利用をするしかありません

2分遅れでやってきた13:15発普通網走行き4663D(キハ40-1788)で生野を後にします。入れ違いに男性一人が降りていきました。おそらく彼も秘境駅目当てでしょう


北海道北東部最大の都市北見市の代表駅で、かつては北海道ちほく高原鉄道が分岐していました

昭和61年に開業した駅で、学生の利用が多い駅なので室内はゴミが落ちていたりで少し荒れています。地方の学生の利用が多い無人駅はどこも同じような荒れ方をしている印象があります

仮乗降場から昇格した駅ですが、周囲が住宅地となったおかげで利用者は多く、平成4年に高架化されています 日本最北かつ日本最東端の高架駅です


高架駅をものすごいスピードでディーゼルカーが通過するのですから音も風圧もなかなかのもの 黄色い線の内側でも危ないんじゃないかと思うほど
大都市圏でもこういう駅が数多くありますがその手の駅のほとんどにホームドアが付いていない状況ってかなりまずいんじゃないかと思います
まあ柏陽駅にはまず設置されることはないでしょうが


待合室の壁には愛車で全国を回って熊本城再建のための浄財を集めた横浜の磯野正弘さんの自作色紙が飾られており、ちょっとしたギャラリーのようでした

ここを逃すとこの先食料調達をできる機会がないので駅近くのセイコーマートへ

本当は女満別駅構内の車掌車などもじっくり見たかったのですが食料調達をしたのですっかり時間がなくなってしまいました


駅前からボックスカーサイズの代行タクシーに乗り込み、19:40発車
19:57着の清里町で同乗していた地元の学生を下ろすと自分と運転手の二人だけで、街灯もほとんどない夜の峠道へと突き進んでいきます
真っ暗な峠道での安定した走りはさすがプロといった感じです

清里町以外では停車しなかったこともあって列車の定刻より早く到着しました
時間が遅いので併設されている喫茶店は既に閉店していましたが、駅舎が大きくて明るいと安心感があるものです

この列車は普段なら網走からの4733Dとここで行違うわけですが、今日はこの列車が折り返し4733Dとなります

乗客は自分一人だけでしたが、摩周や標茶で少しだけ乗ってきました

いつの間にか定刻に戻っていましたが、自分のほかに降りた乗客の精算が手間取ったようで3分遅れで発車していきました
