足滝で迎えた七日目の朝は日の出前の5時直前に起床
4:59に待合室の明かりが点きました
5時を過ぎると途端に空が白みはじめ、5時20分にはすっかり明るくなっていました
明るくなってみるとこの駅はこんなにも鬱蒼とした森に囲まれていたのかということがわかります
運転士だけを乗せて森宮野原からやってきた一番列車の5:42発普通長岡行き1123D(キハ110-225)で越後
鹿渡へ
平成14年に改築された簡易駅舎は落ち着いた感じの和風デザイン
ホーム上屋は古いものが残されています
この日もあいにくの雨で、駅の外からはカエルの鳴き声が聞こえてきます
駅舎正面の手すりの上にいたアマガエルを撮ろうとしましたがカメラを近づけるとそっぽを向いてしまいなかなか近くで撮れませんでした
越後
鹿渡6:41発普通長野行き126D(
キハ112-210+キハ111-210)で越後田中へ
平成10年改築の簡易駅舎は正直言って地味な印象を受けます
駅舎から外に出ようとすると見慣れぬ白いものが積もっていました。何だろうと思ってよく見てみると大量のカゲロウの死骸でした
踏むのもあまり気持ちのいいもんでもないのでホームから周って外に出ました
越後田沢7:11発普通
越後川口行き123D(
キハ110-231+キハ110-232)で越後田沢へ
平成17年に
十日町市と合併した旧
中魚沼郡中里村の中心地近くにある駅で、駅前には古い農業倉庫などが残っています。平成13年改築の駅舎は周辺駅と比べると大きなもので、2階は倉庫になっているようです
越後田沢8:12発普通
十日町行き163D(キハ110-
226)で土市へ
平成12年改築の簡易駅舎の隣には列車のイラストが施されたかわいらしい倉庫があります。駅前の商工会議所では何やらイベントの準備をしているようでした
この後は昼までしばらく列車の来ない時間帯になるので、8:35発普通戸狩
野沢温泉行き164D(キハ110-225)で県境を越えて一気に長野県側へと戻り、戸狩
野沢温泉で9:50発普通長野行き130D(
キハ112-212+キハ111-212)に乗り換え
千曲川沿いにあるホームと待合室だけの小さな駅で、駅周辺に人家は見えませんが、対岸の
中野市に大きな集落があります。駅名はその集落の名から取られています
駅のそばの高いところを交通量の多い道路が通っているのであまり静かな駅とは言えません
立ヶ花10:51発普通
越後川口行き131D(キハ110-233+キハ110-228)に乗り再び
新潟県側へ 戸狩
野沢温泉では後ろの車両を切り離すため11分間停車
平成5年に改築された背の高い駅舎は外壁
塗装工事のため覆われていました
森宮野原では17分間停車し、長野行き136D(キハ110-232+キハ110-231)と交換
今時ここまで長時間停車が多い列車もなかなかないのではないでしょうか
平成9年改築の簡易駅舎は越後田中と同じデザインです
駅周辺は人家も少なく寂しい雰囲気です
内ヶ巻14:20発普通
十日町行き188D(キハ110-233)で魚沼中条へ
ここも越後田中や内ヶ巻と同一デザインの駅舎です
駅前に置かれている二つの岩石は
大地の芸術祭の展示作品で、自分の滞在中にもこれを見に多くの観光客が車でやってきました
外壁が補修されてはいますが、華美な装飾もない堅実な雰囲気が北国の駅舎らしいと思います
かつては2面3線の交換可能駅でしたが、現在使用されているのは1面1線だけで、使われなくなったホームが苔むして遺跡のような姿を見せています
越後岩沢16:09発普通
十日町行き190D(キハ110-233)で下条へ
駅前には
大地の芸術祭の作品「下条茅葺きの塔」が展示されています
元々あまり大きな駅舎ではないのですが、高さ11mの下条茅葺きの塔と比べるとその小ささが際立ちます
まだ上今井~飯山の各駅や津南、越後水沢が残っていますが、
飯山線駅めぐりはこれで終了して、下条16:35発普通
越後川口行き189D(
キハ111-211+キハ112-211)で終点の
越後川口へ
駅舎は昭和44年に改築された2階建てのもので、地方の町役場のような見た目をしています
上越線と
飯山線の合流駅ですが、それほど主要駅といった感じでもなく駅前も閑散としています
越後川口からは17:07発普通長岡行き1743M(クモハE129-102)で長岡へ
長岡で17:40発普通新潟行き457M(クモハE129-14)に乗り換え、新潟には18:56着
2年ぶりに訪れた
新潟駅は一部高架化が完成しており、その変貌ぶりにもただただ驚くばかりです
新潟に来るたびに目にしていたこの古い駅舎も高架化が完成すれば見納めとなります