
深夜バス「スサノオ号」で降り立った松江駅前はまだ薄暗く人の気配もほとんどなかったもののさすがは県庁所在駅だけあってみどりの窓口は早朝から営業していたのでこの冬一枚目の青春18きっぷを購入し、6:41発普通出雲市行き125D(キハ47-2006+キハ47-3003+キハ47-3012)に乗車 松江発車時は夜が明けていなかったものの宍道湖を右手に見て走るうちに夜が明けてきました

木造駅舎の建物財産標には「昭和9年6月30日」の日付がありました
JR西日本米子支社は「一日の乗降客数が3000人以下で、築60年以上の駅」を維持費削減のためにシンプルな駅舎に改築する方針を示しており、荘原駅はその第一弾として平成31年に改築されることが発表されていました。当初の計画では1月に仮駅舎の使用を開始し、6月に新駅舎の使用を開始する予定だったのですが、出雲市との協議の結果計画が変更されたのか、5月に工事着手、9月に新駅舎完成というように報道されています(12/23島根日日新聞)

駅周辺には商店などが多く立ち並んでいるものの営業していると思われるものはわずかでした
駅舎は昭和45年に改築された国鉄主要駅らしい一部2階建てのものですが、この手の駅舎も全国的に橋上化などで数を減らしつつあります
かつては島式ホームだったようですが棒線化されて、線路跡は枯草に覆われています

旧事務室は地域の集会所として使われているようで、トイレも自然な形で室内に増築されていました。この駅も改築対象に入っているようですが、何とか改築されずに残ってほしいものです

全体的な雰囲気は久手に似ていますが、駅舎の細部は若干異なります
こちらも久手同様の島式ホームですが、交換設備は残っており、貨物ホームの痕跡も見られます 旧事務室は地元の集会所になっていました
駅舎への飾りつけを見る限り、この時期の夜はイルミネーションが行われているようです。駅前には「芥川龍之介来遊の地」の説明板がありました

駅舎のない島式ホームだけの無人駅で、駅舎跡にはトイレだけが残されています

駅舎は平成16年に改築されたもので、簡易なものながら石州瓦が載せられており周囲の景観と調和しています

渋い雰囲気の洋風建築ですが、今は使われておらず今後このまま朽ちていくと思うと勿体ない限りです
