3/10 廃止直前のヤナバスキー場前駅を見に信州へ
藤野6:28発普通松本行き427M(クハ210-5)で松本へ
3時間近く同じ列車に揺られていきますが、盆地を取り巻く美しい山々が雪化粧した姿を車窓に見ながら行くのでそれほど退屈しません
元々島式だったホームは地下道で駅舎と結ばれていますが、バリアフリー化の観点から見れば駅舎からスロープでアプローチできるようにした方がよいと思われます
松本市中心部の外れに位置する駅で、平成12年4月に橋上化されました
ホームは1面2線の島式で、その隣を篠ノ井線が並走しているため時折特急しなのなどが通過していく姿を見ることができます
本線と支線が並走していて、支線側にのみ駅があるという例はそんなに珍しくありませんが、支線側の方が駅部分のみとはいえ線路の本数が多いというのは全国でもここだけでしょう
昨年9月以来の訪問ですが、前回は夜だったので周囲の様子が全く分かりませんでした。松本あたりでは全くなかった雪も一駅手前の海ノ口を過ぎた途端車窓に現れるようになりました
駅舎は平成16年4月改築のログハウス風簡易駅舎です
凍り付いた中綱湖を見ながら隣のヤナバスキー場前まで約1.6kmを歩き始めました
10分ほど歩くと青木湖の畔に出ました
中綱湖と比べると大きいためか氷は張っていません
青というよりは黒に近い水面は寒々しい雰囲気です
昭和60年12月に開業した臨時駅で、その名の通りヤナバスキー場に直結しており、毎年冬季のみ営業していました
スキー場が営業を休止した平成28年度以降、列車は一本も停車していません
しかしながら青木湖の湖畔に位置し、駅前に小さいながらも集落が形成されているので通年営業の「青木湖駅」として開業していればまた違う道もあったのかもしれません
ホームの信濃大町寄りに直結する形で建てられた駅舎はプレハブのような簡素なもので、入口に扉のない構造のためか風雪に晒されて朽ちかけていました
これでも営業当時は駅員が配置され、乗車券の販売が行われていたとのことです
大糸線より一段高い所を走る国道から見た駅と青木湖
廃止直前ということもあって同業者の姿が多く見受けられました
時間があったのでヤナバスキー場へ
前述のとおり平成28年から営業を休止しており、整備されていないデコボコとした雪原が広がっていました
最後は通過する特急あずさ26号を撮影してから撤収しました
消えゆく駅と去り行く車両の組み合わせにはやはり多くの人がカメラを向けていました
この駅も9月に訪問済みです。雪の多い時期なら雰囲気もかなり異なるのではないかと期待してきましたが、北海道の駅のようにホームや駅前にまで雪が積み上げられているわけではなかったので少々期待外れでした
大町市の代表駅にして立山黒部アルペンルートの長野側の玄関口です
駅舎は昭和25年1月改築のものを平成22年10月に大規模リニューアルしたもので、個人的には素晴らしいデザインだと思います
昭和60年10月に開業した駅で、対向式ホームは築堤上にあります
周囲は一面の闇で、しとしとと降り続ける雨音しか聞こえません
この日の新規訪問駅は6駅(ヤナバスキー場前は徒歩での訪問なのでカウントせず)、総訪問駅数は2543に達しました