
桔梗16:26発普通七飯行き1875D(キハ40-835+キハ40-802)で大中山へ
戦後に開業した駅で函館郊外の住宅街の中にあります

無人駅ですが、この日は函館で花火大会が行われていて見物に行く人の利用が多かったことから切符販売のために駅員が出張してきていました
待合室で次の列車を待っているときにやってきたおじいさんが「普段は車を使っていて30年ぶりに列車に乗るのだが乗り方が分からない」と駅員に乗り方を訪ねているのが聞こえてきて、沿線にそれなりに人口があってもそれが利用には繋がっていない地方の現状を認識させられました

花火大会を見に行く人で都会のラッシュ並みの混雑の函館行き列車と違い車内は空いていました

駅構内には内浦湾からの海霧が立ち込めています

駅員さんに尋ねてみると後続の823Dも遅れる可能性が高いとのこと
予定では823Dで桂川に18:58着、19:25発の822Dまで滞在することになっていますが、このまま823Dが遅延してしまうと桂川での滞在時間が少なくなる・・・いや822Dで函館に戻れなくなってしまう可能性が出てきました

わずかばかりの乗客を降ろし、私と地元のおばあさんを乗せて19:18発

当然822Dに桂川から乗るのは不可能です


非常に簡素なものですが一日の利用客が0人を記録し続けている状況を考えるとあるだけマシと言えるかもしれません

駅前には小さな広場があるだけで、周辺には何軒か人家がある割には怖いくらい静かです

870円しましたが、やっぱりタクシーは便利だなと痛感させられました

19:29着で19:57発と実に28分もの間停車しているのでタクシーを使うことで追いつくことができました

19:57 定刻通りに森を発車
乗客は私以外には鉄道ファンと思われる男性が一人だけでほとんど空気輸送といった状況です

闇の中に待合室の灯りだけが浮かんでいます
本州へ戻るフェリーまでまだ時間があるので少し時間を潰そうと思って改札を出ると外は都会のラッシュ並みの混雑

そのため駅構内は花火を見終わって列車で帰宅しようとする人で溢れかえっていました

4両に増結されていましたがデッキ付きセミクロスシート車ということもあってデッキ部は殺人的な混み具合でした
五稜郭駅前はタクシー争奪戦といった状況でしたが、幸いにも旅行者と思しき外国人の女性が「お先にどうぞ」と譲ってくれたので思ったより早くタクシーに乗ることができました。
都会でよく見る我先にと割り込んでいく人間ではなく、この方のような心づかいができる大人になりたいなと感じました
旅先で親切にされるとそのことはいつまでも心に残るものです
フェリーターミナルで弁当で遅い夕食を済ませ23:50発26便でいよいよ北海道を後にします